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太陽系興亡史  作者: 双頭龍
第2章 回り始める運命の歯車(旧第名 始動)
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第11話

 書面の形態を変えていっていますが、これだとしっくり来る物がありません、そのため少し読みにくくなることもあるか、と思いますがご容赦ください。さてさて始めて文章が消えてしまいました、カタカナにしようとF7を押そうとしたら、間違ってF5を押して更新してしまった、ただのアホです。そうそうこの前、布を買おうと、単に頼まれただけですが、したら1m頼まれただけだったのですが、そのロール? 、芯って言うのかな? があと40cmで終わりだったらしく、残りの40cmもおまけしていただきました。帰ってそれを伝えたら、作る予定の物を変えないと、と言われてしまいました。今、何を作ろうかと思案中だそうで、何が出てくるのかある意味楽しみであります。だからなんだって? たんに言ってみただけです、意味はありません(笑)。

 「おはよう、どうだった? 初夜だったみたいじゃないか、コウジ」

 笑いながら、シャムシが部屋から出て来た俺に話しかけてくる。

 「俺の顔みてどんな感じか、想像してみてくれ、それが答えだ」

 疲れた、それでいてどこかぎらついた目で訴えかける。

 

 「ん? うまくいったんだ、よね? そんなに疲れた顔して、結構がっついたんじゃないの? イシュナも大変だなー、身体の事も考えてあげてよ、疲れる、っていう話だから」

 的外れのことを言い始めたので修正する。

 

 「ちがう、なにもしていなくはないが、でもしていない。大体、イシュナまだ作れる身体じゃないって知ってるか?」

 すこし疑問に思っていることをシャムシにぶつけてみる。

 

 「え?」

 え、って。え、じゃねえよ。知ってるのか、知らないのかだよ。

 「知らなかったんだな?」

 驚いた顔のシャムシに尋ねる。


 「知らなかった。僕も、父上も、それどころか親族の大半はヤギドに求婚されたものだから、もう大丈夫なのかって。ってこれって大分問題だよ」

 失敗したといわんばかりにシャムシが声を小さくして俺に教えてくれる。 

 

 「普通、まだ子供を作れない女の子を結婚させるのは基本的にあり得ないんだよ。しかもそれを進めたのが王だということになると、普通は高度な嫌がらせ一歩手前だと受け取られるね。だって考えてもみてよ、高貴な女性だけど子供は作れない。つまり大分省略するけど、最終的に両者とも有り体に言えば不幸になるからね、これは不味い事だよ、父上にもう知らせたかい?」

 昨日聞いた話より大事だな、やけに。揉め事から不幸にランクアップだ。まあ、でも考えると不幸レベルになるかもな。

 

 「まだ知らせてないが、俺はイシュナが良いんだけどな」

 変われと言われても俺もイシュナも、もう納得しないだろう。

 

 「そうだよね、相思相愛なのは父上も知っているから最悪の回答は帰ってこないと思うけど、僕にも父上にも立場って物があるから、報告だけでもしておきたいんだけど、いい?」

 シャムシが上目使いで尋ねてくる。ニムロデが可愛かったから教えた上目使い、シャムシがしても少しかわ、いや違う、違う。

 「大事にならないのであれば、別に構わない」

 

 「ありがとう、大丈夫だよ、父上も、ああ見えて、優しいというより、人の痛みを経験して知っている、から」

 なにか王にも苦悩が有ったのだろうか? 

 「じゃあ報告してくるよ。またあとで色々と報告があるから何時もの場所で聞いてよね」

 シャムシはそう言うとすぐに王の居る部屋に駆け出していった。俺も先に色々と回ってから、待ち合わせ場所のバビロンにある作業場兼会合場所に行くことにしよう。イシュナは既に彼女の親の部屋に送っていったし、男一人、気兼ねなく街に出よう。一緒に行くと護衛を連れていかないと大変だからな。ついでに俺は護衛にはならないからな。

 

 


 「王から大変申し訳なかったあとで直接話したいって伝言です」

 作業場に来たシャムシが開口一番にそう言った。ですよねー伝言だけで終わらないですよねー、面倒いなぁ。

まあいい本題に入ろう、時間が勿体無い、なるようになるさ。


 「分かった、後で王のもとに顔を出す。それより本題に入ろう、こちらは人数の最終確認もすんだ。そっちはどうだった?」

 俺はまだ回答を保留していた工房や、誰を学校に送るか決めかねていた工房にここに来るまでに回って確認を取ってきた。


 「こっちも言ってた工房は回って確約もとってきたよ」

 さすがだな王族だけあってか、すぐに約束してくれる、俺とはえらい差だな。もしかして何かのオーラか? オーラでも出てるのか? すこしシャムシを見てみる。出てないな。もしくは俺が鈍感なだけか。

 

 「なんだい、人の顔をじろじろなめるように見て? そんなに昨日は欲求不満だったのかい? だから僕を狙っている、何て言わないよね」

 両手で身体を隠すように胸の前で腕を組んでシャムシが宣う。な、わけあるか、ニムロデならともかく、お前とかないわ!! 考えるだけで吐き気がするわ。こっちに飛ばされてからシャムシも大人っぽい体つきに成ってきた。だから可愛いというより凛々しい感じにかわってきている。

 「ないない! 結局そっちは最終的に何人になったんだ?」  

 溜め息を付ながら話を元にもどし、さらに進める。

 「軍人やその子供が22人、最年長が24、最年少でも15、最年長の軍人は100人長だね。神殿から4人、全員神官の子供で神官見習い、上は16、下は入学下限で14。建築の工房からは8人、えーっと紙に書いたんだよね、ちょっと待ってね」

 紙を懐から出してきて続ける。

 「上が28、下が16、最年長の1人が職人頭でとある工房の三男、他3人が職人、残りが見習い、以上だよ。そっちは?」

 

 「ちょっと待ってくれ。今、紙にメモしているから。よし、言うぞ。同じメモだからある意味準備万端だ。まず最初に鍛冶屋から17人、上は28、下は14、最年長はそろそろ一人立ちしようかっていう奴らしい、最年少はある鍛冶屋の末っ子だそうだ。次一件一件の人数が少ないからまとめる、木工工房、石灰窯、酒蔵、パン屋、商家、教師、で13人、上は20から、下は14、最年長が木工工房、彼だけが職人、その他これら工房の子供達、ただし既に手伝いはしてるから手順とかは熟知しているらしい」

 

 「合計64人か、後はラアリにいる人間と、イラ・カブカブ王の支配地域からの人数で30人ほど取るか」

 元々はこれら3地方の人間の合計で約90人だったけどバビロンだけで少し超過してしまった。まあ割合は、これぐらいが懸念されないで大丈夫な適正値だろうが。

 「残りは兄上と、コウジが帰って見つけてくる事になるかな。兄上の方は全員軍人になりそうな予感がする。何人がいいと思う?」

 人数の割り当てが一番気の使う作業だ。多すぎると疑念を持たれるし少なすぎると不満が出てくる。

 「軍人関係なら10人まで、の合計20でどうだろうか?」

 「僕は妥当だと思うけど、ちょっと少なすぎる、かな?」

 「じゃあ最大合計25でどうだ? どうせ総合計は90を越すだろうからな」

 絶対越してはならないとは決まっていない。越したら越したで教える側が生徒を管理するのが面倒なだけで、それ自体は大した事ではないからな。

 「うん、その人数なら簡単に同意がとれるよ、任しといて。あとは校舎の敷地と建物の完成だね」

 俺にとっては後、何を用いて、どのように、何を、教えるかが課題だけどな。逆にこの教育という物さえつけてある程度のレールを敷けばその内想定される最悪の事態に抵抗できるようになる、と軽く考えているんだけど、さてどうなることやら。


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