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倉田家の日々  作者: 堊慇
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第4話:いきなり彼女



 俺達が教室に着くと、紗織は既に席に座って友達と話していた。

 紗織と話しているのは宮田萌。背は小学生並に小さく、顔も童顔だ。性格は基本的にはしっかり者だが、ちょいちょいドジっ子。その上委員長。という萌え要素の塊みたいな子だ。


「おはよう。萌ちゃん。」


「おはようございます。総次くん」


 丁寧に挨拶を返してくれる。やっぱり萌ちゃん可愛いな。


「そうだ!幕之内紗織。今日の試合はよかったぞ!」


「見てくれてたんだぁー!でも、幕之内って何?」


「あっ、いや、なんでもない……」


 キーンコーンカーンコーン。


 チャイムが鳴った。そして若い女の先生が入ってきた。俺たちのクラス担任である西田愛先生だ。担当は英語だ!めちゃめちゃ美人だ。結構明るい性格をしているが泣き虫だ。そこが萌えポイントだと勇太が言ってたなぁ………


 愛先生は数学の若林薫先生、保健の白雪零先生、俺の母親である倉田有希校長と並んで校内の四大美人先生の一人だ。(俺的には母さんが入ってるのは納得いかんが……)そして、この4人は仲がいい。よく一緒に飲んでるみたいだ。前に校長室でどんちゃん騒ぎをしていたのを見たことがある。


 愛先生は教壇の前に立った。


「今から校長先生の校内放送があるから静かにね。」

 先生が言った。


 校長ということは母さんだよなぁ…嫌な予感ビンビンするぜ!


「えぇ〜全校のみなさん!こちら校長。応答せよ。」


 応答しねぇよ!


「2年A組の倉田総次くんは休み時間のたびに校長室に来なさい!」


 なんで休み時間のたびなんだよ!私用で校内放送使うなよ!


「べっ、別に総ちゃんに会いたいからってわけじゃないからねっ!」


 ツンデレかよっ!ってか、学校で会おうと思うな!!


「休み時間にもし来なかったら、そのたびに生徒を退学にしていきまのでぇ〜。放送終わり!!!」


 職権濫用しすぎだろ!!もう行くしかないか……


「愛先生、ちょっとバカ校長と会ってきます」


「私も行くわ。有希ちゃんと総次くんを二人きりにするのは危険だわ。」


 先生は俺のために……優しいなぁ……感動したぞ!


「ふんっ!あんたが心配ってわけじゃないからねっ!!」


 愛先生までツンデレかよ!!萌えるじゃいかーーーーい!とゆーか、この学校ってツンデレ多いな……


 すると、勇太が急に立ち上がった。


「なっ、なんで総次ばっかりなのよっ!!で、でも別にうらやましいってわけじゃないんだからねっ!!」


 お前までツンデレかよ!!残念ながら全然萌えないぞ!!


「お前キモい!!」


 そう言って、勇太バカの脇腹に蹴りを入れた。勇太が泡を吹いてるすきに、愛先生を連れて校長室に向かった。


 そして、今校長室の扉の前にいる。すると、そこには背の高い人がいた。数学の若林薫先生だ。身長は170以上はある。かなり言葉遣いが乱暴で男っぽいが、笑顔が素敵な美人さんだ。ちなみに一人称は俺である。一年の時の担任で、俺とかなり気が合う。


「ようやく来たか!さっさとあのバカに文句言いにいくぞ!!」


「じゃあ、総次くん。早く校長室に入ろう」

 俺は頷くと扉をノックした。


「母さん入るぞ!」


 俺は扉を開けた。すると勢いよく抱きついてきた。


「やっぱり総ちゃん来てくれたんだね…」


「文句言いに来たんだよ!!つーか離れろ!!」


「照れ屋なんだからぁ!!って、なんで愛と薫がいるのよ!」


「有希ちゃんと総次くんを二人きりにするのは危険だからです!!」

「学校で息子と会うな!!有希は早く子離れしろ!!俺の言うことわかるか?このばか野郎!!」


 薫先生…ばか野郎は言い過ぎですよ。


「ヒドいわよ!薫!!そんな喋り方だから、いつまで経っても恋人ができないんじゃないの?」


「……………」


 あ〜あ、薫先生黙っちゃった。だいぶ怒ってんぞ……


「………ぐすっ…」


 泣いてるーー!薫先生が泣いてるーー!なんか凄い可愛い……


「薫が泣いた〜。こんなんだから彼氏ができないのよねぇ!もう一生独り身かもね!!」


「母さん!!言い過ぎだぞ!」


「そうよ!薫ちゃんが可哀相よ!!」


「だって、本当のことだもーん。」


 反省しない母親だなぁ…つーか、子供か!!


「ぐすっ…ひっく……なんで…そんっな…イジワル言うっの……ひっく……」

 あー、気の強い薫先生はどこにいったのか……これはどうにかせんといかんなぁ…


「薫先生は充分可愛いです!!彼氏がいないのが不思議なくらいです。正直俺が付き合いたいくらいです!!」


「……ほ、本当?」


 薫先生の顔が笑顔になってきた。よかったぁ…やっぱり薫先生は笑顔がいい。


「本当ですよ」


「じゃ、じゃあ、付き合ってくれる?」


 ……えっ?


「薫!!何言ってるの?」

「そうだよ。そんなこと言ったらダメだよ!!」


 母さんと愛先生が文句を言っている。


「俺、お前のこと好きなのに……ダメ………なの?」


 薫先生……そんなウルウルした目でみないで下さい。

 先生は美人だし、気が合うから好きだけど、付き合うのは不味いよな……


 でも、付き合いたいって言ったしなぁ……くそっ!こうなりぁ俺も男だ!!


「薫先生!!わかりました。お付き合いします!」


 母さんと愛先生は驚いている。特に母さんは死にそうな顔だ……


 薫先生は嬉しそうに微笑んでいる。


「…総次……大好き!」


 チュッ!!


 俺は薫先生にキスされた。素直に嬉しい。成り行きだけど、付き合ってよかったと思った。


「俺も先生がすっ、グハァッ!!」


 母さんに蹴られた…そして、俺はそのまま意識を失った……



 普通のラブコメと変えたかったので、いきなり出てきたキャラクターをいきなり主人公の恋人にしました。

 はっきり言って無理があったけど、そこら辺はノリでお願いします。


 キャラのプロフィールを書きます。



倉田総次

 西間高校2年A組。特技はサッカーと格闘技とツッコミ。特に格闘技は小学生の時から色々とやっている。ハーフでもないのに瞳が青いっていうのが自慢らしい。身長180cm。体重69Kg。髪は短め。

 性格は基本的には誰にでも優しいが、怒ると怖い。

 何故か色んな人から好かれる。しかし、母や姉からの愛情は少し鬱陶しく思っている。

 好きな物はラーメン。嫌いな物は兄。



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