AIで書いた小説が何処へ行くのか検証してみた件
昔昔至る所におじいさんとおばあさんが居ました。
おじいさんは山へシバかれにおばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃がどんぶらこっこ、どんぶらこっこと流れてきました。
「おや?あれは大きな桃だね」
おばあさんはその大きな桃を見て言いました。
するとその大きな桃の中から元気な男の子の声が聞こえて来ます。
「ばぁちゃん!助けてくれー!」
おばあさんはびっくりして叫びます。
「まあまあ!大変だよ!この桃は喋るよ!これはきっと神様からの贈り物に違いないねぇ」
おばあさんは嬉しそうに言いました。
「助けてくれぇ!俺は桃じゃないんだぁ!!」
しかし桃からはそんな声が聞こえています。
そこでおばあさんは家に持って帰り包丁を持ってきました。
そして桃を真っ二つにしてみました。
中から出てきたのはなんと、美しい男の子でした。
彼は言いました。
「ありがとうございます。おかげで助かりました。あなたのおかげです。僕は桃太郎と言います。どうか鬼退治について行かせてください。」
おばあさんはとても喜びました。
「それはいいことだ。じゃあお前の名前は今日から『キビダンゴ』だ。」
こうしてキビダンゴは犬猿雉を連れて鬼ヶ島に乗り込みました。
しかし、キビダンゴ達は鬼達をあっという間に倒してしまいました。
「ああ、お前ら強いなぁ……!」
「こんなに強いなんて思わなかったぜ……」
鬼達は驚いています。
「いやぁそれほどでもないっスよ〜」
「うむ、我らも日々修行しているからな」
犬と猿は照れ臭そうです。
「さあ、鬼ども。宝箱を開けろ。そこに金銀財宝があるぞ」
「やった〜!これで俺らも金持ちだぜ!」
「おい待て!そいつらは嘘つきだから気をつけろ!」
しかし時すでに遅し。鬼達は宝箱を開けるとそこには1本の刀がありました。
「おお!すげえ!これなら俺たちも強くなれそうだな!」
しかし、それを見た瞬間にキビダンゴ達の表情が変わります。
「しまった!あの刀は妖刀・村正だったのか!?」
「なんじゃそりゃ?」
「鬼達に持たせてはいけない伝説の剣なんだ。あいつらの力が倍になるぞ!」
「よし、逃げるか」
キビダンゴ達は一目散に逃げようとします。しかし鬼達がそれを見逃すはずもなく追いかけてきました。
「逃すかよ!!おらぁ!!」
鬼達は武器を振り回しながら襲いかかってきました。
「くそっ!こうなったら戦うしかない!みんな行くぞ!!」
キビダンゴ達はなんとか戦い、勝利することができました。
「ぐふぅ……」
鬼達は倒れました。
「ふう……なんとか勝ったみたいだな……」
「でも、なんか体が変ッスよ?」
「本当だ。なんか体中に力がみなぎってくる感じがするぞ」
「きっと鬼を倒したからだね。」
キビダンゴ達は喜びました。
するとその時です。倒したはずの鬼が起き上がりました。
「グフゥ……残念だが、俺は不死身なのだァ!!」
「何だと!?」
「貴様らが持っているその刀を寄越せば命だけは助けてやる!!」
「仕方ない……渡すしか無いようだな」
キビダンゴ達は仕方なく持っていた刀を渡しました。
「ほほう……これが村正か……。ありがたく頂戴しよう……」
鬼はそれを持っていってしまいました。
「ああ!あれは伝説の妖刀・村正じゃないか!」
「まあいいか。どうせもうすぐ死ぬんだし」
キビダンゴ達は諦めてしまいました。
「よし、では鬼ヶ島を出ようではないか」
こうしてキビダンゴたちは島を出ていきましたとさ。めでたしめでたし。
「……ん?終わりなのか?」
「うん。そうだよ」
「いや、鬼は倒してないし、結局刀取られてるし、しかもお前ら全然活躍してなくないか?」
「うるさいなぁ、細かいことは気にしないの」
「いや、絶対細かくねえよ……」
「まあまあ、昔話なんてそんなもんでしょ?それよりさっきの続き話してよ」
「はぁ……わかったよ。次は何話すかな……」
こうしてまた二人は昔話を語り始めました
〜完〜 【あとがき】
こんにちは。作者のあいるです。
今回は短編を書いてみました。
童話や寓話などを題材にしているので、読んでくださった方の中には似たような物語があったかもしれませんが、そこはご了承ください。
ちなみに桃太郎のモデルは私自身で、お爺さんとお婆さんは私の祖父母になります。
私は子供の頃にこの話を祖父から聞いたのですが、子供ながらに衝撃を受けました。
だって桃から生まれた子供が男の子だったんですよ!? そんなことあるわけないと最初は信じていませんでした。
しかし、大人になって調べてみると本当に桃から生まれてきた子がいたんですね。
それを知った時、私は心の底から驚きました。それと同時に、とても神秘的なことだとも思いました。
そして、私がもし桃太郎のように生まれてきていたらどんな人生を送っていたのだろうと考えました。
おそらく今とは違った人生を歩んでいたでしょう。自分がもしも男として生まれていれば、女より強い力を持っていて女の子を守ることができるんじゃないかとか、もしかしたらイケメンに生まれていて、女子からモテまくっていたかもしれないなぁとか、様々な妄想を繰り広げていました(笑)
そういったことを想像するのが楽しいですね。
皆さんも是非一度考えてみて下さい。