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迷宮は世界と共に  作者: 北落師門
第六章
75/141

短め……

「お前は僕の盾だ!分かってるだろう?」

 命令するのに慣れた横柄な言葉に、ギルド内は誰もがそうとは悟られぬように注意を向ける。その冒険者一行は、14・5才の少年2人に大人--騎士2人と魔技の5人で構成されていた。

 リーダーは、特注品(オーダーメイド)のチェインアーマーに毛皮を裏打ちした外套、実用向きとは思えない宝飾の槍を手にする少年で、高貴な身分なのは明らかだった。

 槍を突きつけられたもう1人の少年は魔技らしいが、くすんだ斑模様のローブと黒短杖(ワンド)。騎士は何れも屈強で、スーツアーマーが窮屈そうな印象があり、魔技は赤のグラデーションが目を引くローブをと長杖(スタッフ)を手にしていて……そのきらきらしさと仰々しさは、明らかに場違いな存在だと殊更強調していた。

「僕は宣言するぞ!迷宮を攻略して魔王をひれ伏させるんだ!!誰が偉いのか知らしめてやる!」

                         ◆

「まぁ、子供の戯言なんだがなぁ……いい年した大人が3人揃って、褒めちぎるんだ」

「……命知らずだな。で、その一行がどうかしたのか?」

 アゴニ・スワーク--白魔技が話を促した。

「13才じゃなかったんだよ、そのお子様。1ヶ月足りなかった……当然、ギルドと揉めちまうだろう」

「……」

「それを強引に押し切って攻略に向かったんだ……カード奪い取ってな!幾ら、初心者向けって言っても迷宮なんだぞ?その後のことは知らんが、この騒動の原因は十中八九間違いない--と、お疲れだろう?休むといい。詳しいことはギルドが教えてくれるさ」

 促され部屋に戻るハノ一行。そして、彼等が迷宮攻略を再開できたのは5日後……2日後には事態を収拾できたのだが、パーティーの1人セラスが体調を崩したために伸びたのだった・・・。

「これは……」

「誰にも言うな!俺が望んでることだ……関係ないんだ」




 

 





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