表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/30

虎視眈々・千月

●某日、喫茶店にて●




千「三ちゃんてさぁ。オタクよね」



三「発音があかん。訂正を要求する」



千「はぁ……。ほんと、三ちゃんてヲタク」



三「うむ。それでよろしい。

  千づっちゃんの恋愛至上主義といい勝負やと思うよ」



千「あたしは頭の中で妄想してるだけだからいいのよ。

  さっきの着メロ……あれ何?」



三「五星戦隊ダイレンジャーのOP」



千「ゴセイ……戦隊?

  あぁ、なんかちょっと前にやってたヤツ?」



三「……気にくわねぇ」



千「は?」



三「それは天装戦隊ゴセイジャー。

  見習いヒヨッコ天使とダイ族の戦士を一緒にしたらあかん!!」



千「何が違うの?仮面ライダーとは別なの?」



三「10時間、いや、15時間でいい。説明の時間を設けたいんやけど」



千「10文字から15文字で説明しなさい」



三「……うどんと蕎麦くらいちがう」



千「麺じゃない。どっちも」



三「そらジャンルはどっちも特撮カテゴリやからな」



千「麺類が嫌いな人は見るなと?」



三「諸手を挙げて特撮こそが至高!特撮万歳とは言わんよ。

  好みもあれば趣味もあるからな」



千「まぁ、三ちゃんが特撮好きなのはよく分かったからもういいや」



三「うぅ、語りてぇええ……」



千「はいはい、この話は終わり終わり。

  ……ここからは、私のターンだ」※後書き注釈あり



三「ッ!? 千づっちゃんも見てるんやないか!

  え?何その自分だけ言いたい台詞言うてすっきり☆

  みたいなその小憎たらしい顔!!」



千「たまたま見たのよ。

  何かキメ台詞っぽかったからさ。

  いつか三ちゃんの前で使ってやろうと思ってたの」



三「……これで勝ったと思うなよ」



千「完全にやられキャラの台詞よねそれ」




 その人を構成する要素は、年代や環境、その他様々な縁でつくられていくものです。例えば三衣のクローンが三衣の生誕時にどこかで造られていたとしたら。

 三衣本人と三衣クローンは似ても似つかぬ存在に成長することでしょう。


 文を書くとは、生みの苦しみを味わう作業であるべきです。

 人生を反芻し、考えに考え抜いてひねり出す。絞り出す。濾し出す。つまり、出すためのものは常に自らの中になければいけない。吸収することを止めてしまっては、出がらしの文しか出てこないのです。


 三衣の場合は、吸収したものがたまたま特撮だった。

 そんな話です。

※ 天装戦隊ゴセイジャー、ゴセイナイトの決め台詞。

  

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ