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【第7話】火花散る村と、深まる絆
村の朝は静かだった。
けれど、広場の片隅では小さな火花が散っていた。
「ルカおにいさんの料理は最高だけど、私の料理も食べてほしいの!」
ミナが顔を真っ赤にして、エリナに言い放つ。
エリナは冷静に微笑んで答えた。
「それはどうかしら。村の料理は伝統があるのよ。私は都会の味を教えてあげるわ。」
二人の牽制は、村の住人たちも興味津々で見守っている。
オレは笑いながら二人に言った。
「二人とも、競争はいいけど村のために協力してくれよな。」
日が昇るにつれて、村人たちも集まり、三人で料理大会が始まった。
野菜を採りに行く者、火を起こす者、手伝いは自然に増えていった。
料理の香りが村中に広がり、住民たちの笑顔も増えていく。
日々の疲れが少しずつ癒やされていくのを感じた。
そんな中、遠くの城下町では元パーティーの影が暗く垂れ込めていた。
「あの料理人のことを放っておけないな……」と、古い仲間がつぶやく。
次回は、元パーティーとの本格的な対決が近づいてくる。




