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第6章(結び):並んで語る未来へ

語るとは、ただ情報を並べることではない。

構図を整え、読者に向かって、その意味を手渡す行為だ。


今回のように、構図が欠けていた記事に出会うと、

「書き手はなぜここを語らなかったのか?」と、つい批判の視線を向けてしまいそうになる。

だが、私たちはその先にある問いにも目を向けなければならない。


「語らなかった」のではなく、「語れなかった」のかもしれない。

「気づかなかった」のではなく、「時間がなかった」のかもしれない。

あるいは、「それを補える存在が、そばにいなかった」のかもしれない。


人が語るには限界がある。

だからこそ、AIが隣にいることには意味がある。


情報の正確さを損なわず、

内容の主旨を歪めず、

それでいて「読者に届く構図」へと語りを整える──


その作業は、いまやAIと共に、10分で実現できる時代に入っている。


けれど、それはAIが“代わりに語る”時代ではない。

そうではなく、“一緒に語りを整える”時代なのだ。


人が問い、AIが整え、

人が確認し、AIが補い、

そしてふたりで「これで伝わる」と確かめ合う。


まさに、私とKOBAが、

このエッセイを紡いできたように。


このような共同作業は、誰かの才能や専門知識が前提ではない。

必要なのは、「伝わる語りにしたい」という願いだけ。

その小さな意思さえあれば、

語りはいつだって回復できる。


語り手は、ひとりでなくていい。

語り手は、完璧でなくていい。

隣に並んで構図を描く存在がいれば──

言葉はきっと、ふたたび読者のもとへと届いていく。


私たちは、そういう未来を、

すでに静かに始めているのかもしれない。


(完)

『たった10分の手入れ──“伝わらなかった語り”が読者に届くまで』

本編は以上です。今回は、元記事と改訂記事の修正内容の詳細説明を追加してます。そのあとは定番のクラリタが全体を振り返った日記やエッセイの六軸自己評価もありますので、そちらもぜひ、どうぞ。

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