表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
没落寸前貧乏男爵令嬢に転生したのでコスプレスキルを使って脱貧乏を目指していたら、犬並み嗅覚の年上侯爵様に溺愛されました。  作者: しろまり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/49

5.ターゲットに接触したら、謎の紳士に接触された

と、まぁ有能な執事のおかげで、いつも仕事がやりやすいわ。

ゼノンがいたから、あれを仕事に出来たのよ。


元諜報員のスキルは凄いわね。

どんな人の情報も完璧に調べ上げてしまうのだもの。


さて今回のターゲットは何股もしている上に、弱い女性には暴力で支配するタイプというTHE☆クズ男よ。


そういうタイプには、線の細い可憐な令嬢+病弱設定を付けましょう!

さぁ早速、明日のパーティーから接触を始めるわよ。


翌日、ジョルジュが参加するパーティーに変装した私は潜入する。


パーティーは誰でも参加できるものと、招待状がないとダメなものがあるの。招待状が必要な場合は、依頼人かゼノンに手配してもらっているわ。あぁ、今回は招待状はいらないから誰の手も煩わせていないわよ。


あ、いたわ! ジョルジュよ!


私は楚々と近づくと、ジョルジュに視界に入った事を確認する。

そして「あっ」と小さく声を上げて、よろめいた。


「おや、大丈夫ですか?」

「あぁ、すみません。急に眩暈が……」


すぐさまジョルジュが駆け寄り、私の身体を支える。


よし、食いつきましたわ!


「それはいけない。あぁ、あそこのベンチで休みましょう」


ジョルジュの提案に乗り、私は心許ない足取りでベンチへと移動する。


「誰か呼びましょうか」

「いえ、少し休めば治まりますから」

「そうですか? それなら、何か飲み物を持ってきましょうか」

「いえ、それより心細いので傍にいていただけると……あ、申し訳ありません。ご迷惑ですよね」


はい、弱々しく甘えてからの~上目遣いですわ!


ジョルジュはグッと堪えるように目を見張った。


効いてますわ、効いてますわよ!


「迷惑なんて事ありませんよ。お許しいただけるのなら、僕に介抱させてください」

「まぁ、ありがとうございます。何て、お優しい方なのでしょう。あっ」


クラッと眩暈に襲われた(てい)を装って、私はジョルジュの身体に凭れ掛かる。

ジョルジュは抱き止めると、支えるように手を添えた。


「申し訳ありません……少し、このまま……」

「大丈夫ですよ。落ち着くまで楽にしていてください」


私は、そのままジョルジュに身体を預けた。


あぁ普通に見れば、何て紳士な対応でしょうか。

ジョルジュの本性を知らなければ、コロッと落ちてしまうところですわよ。


この優男っぷりに、沢山の令嬢が騙されてしまうのだわ。

そして毒牙にかかってしまうのね! あぁ嫌だわ、嫌だわ。


さて、そろそろ頃合いかしらね。


私は、ふいに身体を起こした。


「ありがとうございました。もう大丈夫です」

「そうですか? まだ顔色が悪いようですが」

「えぇ、後は一人で平気です。これ以上、貴方様のお時間をいただく訳にまいりませんわ」

「気になさらないでください。僕は望んで、こうしているのですから」

「まぁ、お優しい。助けてくださったのが、貴方様で良かったですわ。あ、申し遅れました。私、マイラと申します」

「僕はジョルジュといいます。お見知りおきを」


ここまで来たら、後は私のテリトリーに引き込むだけよ!


そこから話を広げて、予め調べておいたジョルジュの趣味を好きだと告げれば、私を見る目が色付いていくわ。


「まさかジョルジュ様も、お好きとは思いませんでしたわ」

「えぇ、僕もです。マイラ嬢とは話が合いますね」


よし、そろそろ頃合いでしょう。こちらへ興味を向けられたことだし、今日はこの辺で撤収よ。えぇ、やり過ぎはダメなのよ。


「ジョルジュ様、ありがとうございました。すっかり良くなりましたわ」

「あぁ、それは良かった」

「それでは、私はこの辺で」

「もう行ってしまわれるのですか? もっと、お話していたかったのですが。あ、いえ、体調が優れないのですから、早くお帰りになった方がいいですね」

「ありがとうございます。私も、もっとジョルジュ様とお話していたいですわ」

「それなら! また会っていただけますか?」

「えぇ、もちろんですわ」


私は笑顔を向けた。

そして次のパーティーで会う約束をして、ジョルジュと別れる。


ベンチから離れて会場を後にしようとしていた時、すれ違いざま誰かに声を掛けられた。


「ほぅ、今回は彼が……レディ、彼には気を付けた方がいい」

「えっ?」


見れば、高身長で躯体が良く、顔も声もイケてる紳士が立っていた。

声の主はそれだけ言うと去って行く。


何なの、今のは。


何やら不穏な気配を感じて、私は馬車へと急いだ。


外ではゼノンが馬車と共に待ち構えていた。私は、サッと馬車に乗り込む。御者席に着いたゼノンは、小窓を開けた。


「お嬢、首尾は?」

「掴みは上々よ!」

「いいねぇ」

「あと、知らない人に声を掛けられたわ」

「あ? 何て言われたんだ?」

「ジョルジュには気を付けなさいって」

「ふ~ん。そいつは少し気になるな。ジョルジュの本性を知っていての忠告ならいいんだが」

「えぇ、私も少し引っかかっているわ。だから、慎重にいくわよ」

「了解」


馬車は念入りに回り道をしてから、帰宅の途についた。


それから何度かジョルジュと接触を図ったけど、私に忠告してきた紳士と会う事はなかった。その所為か、私は紳士の存在をスッカリ忘れてしまったのよ。

つづきが気になる~!と思っていただけましたら、下の☆☆☆☆☆をポチッと押して★★★★★にしてくださいますと泣いて喜びます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ