見知らぬ図書館
※読まなくても問題ありません
お、また来たね。
やぁ、久しぶり……?
それとも初めまして?
どちらにせよ、歓迎するよ。
ようこそ、私の城へ。
ま、ここはただの図書館なんだけどね。
初めての方に挨拶をしておくと、私はここの司書である。
君たちが来た時に、何か面白い作品を提供するのが、私の仕事だ。
だが残念ながら君たちの声を聞くことが私にはできない……。
申し訳ない事ではあるが、君たちの本当に求めている物は提供できない様だ。
だが、私の紹介する作品を読んで、「ああ、面白いじゃないか」と思ってくれれば、私はそれで良い。
長話が過ぎたね。
今日私が選んだ作品はこれだ。
『八樫屋万怪異譚 ~殆どカンストの探索者は神話事件の謎を解く~』
因みに、八樫屋万という人物がこの物語の主人公ではない。
主人公は八樫という私立探偵さ。
彼は、どうも怪異事件によく遭遇してしまうらしい。
体質なのかは分からないし、どのような怪異事件なのかも、私には分からない。
だが、読んでみれば何かわかるかもしれないね。
この作者はクトゥルフ神話という作品が大好きらしい。
これは、そういった傾向の物語かもしれないね。
気になったのであれば、是非その表紙を捲って欲しい。
その時から、君は狂気に体を蝕まれることになるだろうけどね。
ふふふふ……。