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第7話 痛風日記


 いまだ痛風の痛みが続いている。


 今朝起きた時は、左足首の強烈な痛みが引き(それでも痛いが)、アキレス腱から膝へ向けてピーンとした痛みが走っていた。


 立ち上がれるのか、これは? と思った。


 痛風発作が来てから、椅子に座ると、着いている足に体重がかかって痛むので、布団の上に腹ばいになって、左足を上げて暮らしている。


 つまり、常時寝っ転がって暮らしている。


 食事はパス出来ても、排せつはどうしようもない。尿瓶があればいいのだろうが、ない。どうしてもトイレに行くために立ち上がる必要が出てくる。


 立ち上がるためには、やはり片足だけでは難儀だ。


 恐る恐る左足を着く。激痛に呼吸も止まる(一瞬だが)。


 本当に小便が苦痛の時間になってしまった。


 さらに今朝はアキレス腱の痛みだ。目が覚めなければよかったのに、と思った。


 私の体に不思議な変化も起きている。


 激痛が続くと眠くなるのだ。


 熟睡とまではいかないのだが、激痛の間、まどろんだような感じになっている。


 多分痛みのせいで熱があると思うのだが、これと相まって、寝てるのか醒めてるのか、半分死んだようになっている。


 醒めてる時に室内が暑かったら、エアコンのリモコンを押す。足元が冷えてきたら消す。


 枕元にはノートPCが置いてあって、YOU○UBEの動画が流れている。


 1畳くらいのスペースに寝っ転がって過ごしている。


 さぞ気楽だろう、と思われるかも知れないが、常に痛みがある分ツライ。


 痛風の痛みは骨折より痛いとか、ネットでそういった情報を見るが、実際骨折した私に言わせれば、どっちもどっち、だ。


 両方痛い。


 骨折の痛みは、痛みに加えて血の気の引くような気持ち悪さが加わる分、タチが悪い。


 今の私は、階段などの段差は無理だ。


 私の家のトイレの入り口部分は少し盛り上がっているのだが、わずか2~3センチのそこを乗り越えるのにも苦労する。


 足を着くときに痛いので、ほとんどすり足で移動している。


 しかも痛みのために、ごく近距離しか移動できない。


 足がダメなら、這って動こうかと思ったこともあったが、実際これをやってみると、二足歩行より格段のスペースが必要になるのに気づく。


 うつ伏せになって進んで行くのだから当たり前だが、私の狭い部屋では、置きっぱなした雑誌やイス、その他出せずにいるゴミなどが邪魔でムリだ。


 小便が苦痛(実際はトイレにいくことだが)だと書いたが、痛風はよく水を飲んで尿酸を排出しなければならないらしい。


 まあ、発作中にやるのはどうかと思うが、少しでも尿酸は出しておきたい。


 水を飲む。トイレが近くなる。痛みに呻く。


 さらに、痛風の発症要因としてストレスがあるのだが、痛みが最大のストレスだ。


 このストレスが原因となって、ほかの箇所に発作が起こらないか心配になる。


 実は右足のくるぶしが鈍く痛む。


 これが激痛になったら、いよいよ立つこともままならないので、救急車を呼ばねばならないだろう。


 しかし、玄関のカギはどうしよう。


 ほかの痛みもそうだろうが、痛風の痛みには、波がある。


 これで痛みが引いてくれるんじゃないか、と安心しかかると、痛みが再燃する。


 これもまたネット情報で申し訳ないが、痛風発作の痛みは7日~14日くらいで沈静化するらしい。


 いつまで続くのだろうか。


 一つ決めているのは、自転車に乗れるくらいに回復したら病院に直行することだ。


 食事はパス出来ると書いたが、実際には食っている。激痛の上に空腹だとツラすぎる。


 米を炊いて、大根おろしを乗せ、醤油をかけたものだ。


 食材がこれしかないのだから仕方がない。


 痛風の怖れがある方は、1週間くらいは家にこもっても大丈夫な分の食糧を蓄えておいた方がいい。

 それも手軽に食べれるものがいい。救急車を呼ばないのであれば、だが。


 今日は足も痛むし、これ以上書き続けると、自分の境遇から始まって、世を呪うような愚痴が出てきそうなのでこの辺でやめておく。

 読んでいただき、ありがとうございます!

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