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第5話 博打中毒

 足首が痛い。


 左足首が痛風? で痛い。


 熱を持って腫れている。


 痛風と診断されたことはまだないが、前回医者にかかった時に血液検査をして、尿酸値が10近くあった。


 まだ若いから大丈夫みたいなことを言われたが、大丈夫ではない。


 びっこを引かないと歩くことが出来ない。


 足首に体重がかかると痛みに思わず呻いてしまう。


 バ○ァリンを飲んで凌いでいる。正直あんまり効かない。ロ○ソニンのほうが効くのは分かっているのだが、手元にない。


 前回、とにかく都会へ行け! と書いたが、様々な事情でそうもいかない人も多いかと思う。


 引っ越しはラクではないし。

 

 そこで、もっと現実的に、より良く人生を過ごすためのアドバイスをすると、


 体を動かして体力だけはつけておけ!

 

 となる。


 難しいことを考える必要はない。


 引きこもりでも対人恐怖症でも、ある日それが解決したり、よくなる日が来るかもしれない。


 対人恐怖症などは、特に何にもしなくてもよくなることがある。


 少し話は違うが、末期がんの人が治ったりするのも人間の不思議なところで、何が言いたいかというと、人生は何が起きるかわからない、と言うことだ。


 その時に必要なのは単純に体力だ。


 まず、バイトから始めようにも、体力がないと疲れてイヤになってしまう。


 引きこもりは特に体力が落ちると思う。


 引きこもっている間に太ってしまった、と言う人もいるだろう。


 散歩するだけでもいいと言われても、外に出るのが困難なんですよ、って感じだろう。


 そんな時は、自室でバランスボールを椅子代わりに使うのがおススメだ。


 それで少し体力がついてきたら、軽い筋トレなどしてみるのもいいだろう。


 食事制限は体重を減らすには効果があるだろうが、やはり動かないと体力はつかない。


 あまりにも自重が重すぎて体に負担がかかるよ、って人は、医師に相談するなどして注意してやってほしい。

 

 肥満外来に行けば面倒は見てもらえると思う。


 私個人的には、たとえ太っていても、体力があって健康ならば別にいいと思っている。


 無理して痩せると体を壊すこともあるし、精神的にもバランスを崩すことがあるからだ。


 そして、運動していると精神的にも前向きになっていくようだ。


 自室で体を動かしている内に、外に出てみようかなと思うかもしれない。


 合格するアテのない資格勉強をするくらいだったら、とにかく体力をつけたほうが100倍はツブシが効く。


 また、運動をして体力をつけている内にダイエットにも成功するだろう。


 すると、一つの成功体験をゲットできる。


 人生が変わるかもしれない。


 変わらなくても、体力は自分のものになるので、どっちに転んでも損はしない。


 しかも一人で出来る。


―――――


 さて、大学の勉強もほったらかしてパチンコと夜遊びにふけっていた私であったが、やはり将来の心配はしていた。


 まだ若かったし、対人恐怖はあるけれど肉体は自由に動くので、それほど深刻に思い詰めていたわけではなかったが。


 手に職というか、天職というか、自分にできる職業を探し求めていた。

 

 最初、パチプロになろう。と思った。


 これはすぐに挫折した。


 パチプロをやるにしても、まずは種銭(元手)が必要だったからだ。


 なぜかと言うと、パチプロは運不運は抜きにして、ボーダーで勝負する。


 ボーダーというのは簡単にいうと、1000円で何回デジタルが回っているかということで、これがある一定数を越せば、打っていてプラスになるだろうという指標のことだ。


 1000回ハマろうと、2000回ハマろうと、ボーダーを上回っている台を打ち続ければ、収支がプラスになる。この理論に従っているのがパチプロだ。

 

 種銭が少ないと、何日間かマイナスが続けば、そこで退場になってしまう。打ち続けることが出来ない。

 

 もう一つの理由は、長時間パチンコを打つために飲む精神安定剤が足りなくなる、ということだった。


 パチンコをやっている時間の緊張を緩和するために、デパスやレキソタンを何錠も飲む。


 一日の規定摂取量は超えているのだが、長時間打つためには仕方ない。


 しかし、医者が処方する量は定まっているので、当然足りなくなる。


 ジレンマだった。


 パチプロを断念した私は、公営ギャンブルならどうか、と考えた。


 当時、馬券師や車券師などという言葉を何かで読んだ。


 馬券や車券で食べていけるのであれば素晴らしいことだ、と若い私は夢を見た。


 競馬の開催は主に土日、競輪は平日でも比較的開催していた。


 また、競馬場は遠く、競輪のほうが現実的だった。


 毎日何十キロも通うのは現実的ではない。ガソリン代がバカにならない。


 ネットで投票すれば良かったのかもしれないが、当時の私はクレジットカードを持っていないとネット投票はできないと思いこんでいた。


 競輪に詳しい先輩がいたことも、競輪に魅力を感じた一因だった。


 その先輩のバイト先の社長は、競輪でマンションを買ったという。

 

 私は先輩と一緒に競輪場に行ってみた。


 先輩が競輪のことを教えてくれる。


 競輪選手には、逃げや捲りや追い込みなどの脚質があること。

 ラインを組んで走ること。


 その時はその競輪場ではレースは開催されておらず、ほかの競輪場のレースをモニターで見て買った。

 読んでいただき、ありがとうございます!

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