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よく笑う子とよく泣く子の双子の酒井さん。

作者: 七瀬




僕の幼馴染の女の子に双子の酒井さんがいる。

お姉ちゃんの実ちゃんは、よく笑う女の子だ!

妹の果実ちゃんは、よく泣く女の子。



二人の性格は、顔はそっくりなのに、、、!

全然、性格は似ていない!



お姉ちゃんの実ちゃんは、いつも元気で活発な女の子だ!

目立ちたがり屋さんで、いつも実ちゃんの周りにはお友達がいっぱい

いるんだよ!


それに比べて、妹の果実ちゃんはいつも泣いてばかりで、、、。

【泣き虫果実と!】みんなからそう呼ばれている。


内気で人見知りの果実ちゃんは、1人でいる事が多いんだよ。





それは、大人になっても変わらなかった!

相変わらず、実ちゃんは人気者で、、、!


果実ちゃんは、そんなお姉ちゃんを遠くから見ているだけ、、、!


『ねえ? お姉ちゃん!』

『なに? 果実!』

『お姉ちゃんとわたしは同じ顔なのに、どうしてこうも性格が違うの、、、?』

『果実も、私みたいになってみたら、、、?』

『えぇ!?』

『実はね? 私の性格と果実の性格を交換できる薬をおばあちゃまから

もらったのよ~! 良かったら? 試してみない、、、?』

『おばあちゃまからもらったの、、、?』

『えぇ! おばあちゃまの今、研究している薬らしいの! 実験済みだから

問題はないと思うのよ~! どう? やってみる、、、?』

『うん!』

『じゃ、同時に! 私は赤い薬を飲むわ! 果実は、青い薬を飲むのよ!』


【せーの!】

【ゴクッ】



二人は、薬を飲むと、、、?

意識が遠のいていき、、、そのまま意識をなくした!


二人が目を覚ますと、、、?

二人の性格は、入れ替わっていた、、、!?


『お.お姉ちゃん? わたし、何だか? 凄く気分がいいわ~! 凄い!

こんなに気分が変わるモノなの、、、?』

『逆に果実! 何時も貴女、こんなにテンションが低いのね! なんだか?

無性に悲しくなってきたわ~!』

『お姉ちゃん! 泣かないでよ!』

『私だって! 分からないけど、、、? 涙が勝手に出て来るのよ~!』

『・・・お姉ちゃん、』





『この薬は、24時間しか持たないから直ぐに元の状態に戻れるのよ!』

『・・・そっか! 24時間しか持たないんだ~』

『えぇ! だから24時間の間に好きな事しなさいよ果実!』

『分かった、姉ちゃん!』




果実は、真っ先に僕のところに来た、、、!

何故なら? 僕は実と付き合っていたから、、、!

ふたりの幼馴染であり、僕は実の彼氏だから、、、。


『正俊クン! 元気だった、、、?』

『えぇ!? どうしたの実、、、? 昨日も僕たち会ってただろう、、、?』

『・・・あぁ、そうだったかな? ごめんね、正俊クン!』

『・・・・・・何だか? 珍しい呼び方で今日は、僕を呼ぶんだな、、、!

いつもは、正俊って呼び捨てなのに、、、【クン】をつけて呼ぶなんて!

まるで、妹の果実ちゃんみたいな呼び方じゃないか、、、?』

『えぇ!? そうだっけ? いつも正俊クンって呼んでたかなわたし、、、?』

『まあ~いいや~今日のデート何処に行こうか、、、?』

『水族館がいいな~』

『分かったよ~! 車でドライブデートしながら、水族館に行こうか!』

『うん!』




お姉ちゃんの実より、ずっと前からわたしの方が正俊クンの事が

好きだったのに、、、!


気がつけば、お姉ちゃんと正俊クンが付き合っていた、、、!

わたしは、いつだって! 遠くから二人を見ているだけだった、、、!


でもこれがキッカケで、、、! 

わたしが正俊クンと付き合えるかもしれないと自信が出てきたの、、、!!!


でも、それもこれも! あの薬のおかげ...。



わたしは、正俊クンとドライブデートをして二人で水族館に行き

晩ご飯をオシャレなレストランで食べて、車で送ってくれた時に

正俊クンと帰りのキスもした、、、!


『おやすみのキスだよ~! じゃあね!』

『うん!』



正俊クンと別れた時には、もうわたしの性格に戻っていた、、、!

家に入ると、、、?


ニコニコ嬉しそうな顔をしたお姉ちゃんが立っていた!


『お帰り~! 今日の正俊とのデートどうだった、、、?』

『・・・あぁ、凄く、楽しかったよ!』

『良かったね~果実!』

『・・・ううん。』




わたしは、次の日、、、。

おばあちゃまに会いに行った。


『・・・おばあちゃま!』

『実! 実りなのかい?』

『・・・違うわ! おばあちゃま、わたしは果実よ!』

『・・・あぁ、果実か! てっきりあたしは、実かと思ったよ~!

しかし、、、? 顔はそっくりだねぇ~』

『・・・ごめんね、がっかりしたよね!』

『・・・まあね!』

『・・・おばあちゃま、お姉ちゃんにあげた薬、もうないかな?』

『えぇ!? それをどうする気だい、、、?』

『また、お姉ちゃんと変わってもらおうと思って、、、!』

『ダメだ! ダメダメ! あの薬は、飲み続けると副作用もあるから、、、?

体にはよくないんだよ! それに、顔がそっくりなんだから、、、?

性格を変える必要もないだろう!? 実はあのままでいいの! それとも

果実、アンタ! なんか企んでいるのかい、、、?』

『えぇ!? そんな事、考えてないよ!』

『果実、アンタもあたしにとって大切な孫なんだから、変な事を考えないで

おくれよ~! ねえ、いいかい?』

『もちろんよ! おばあちゃま、分かっているわ~!』

『それなら、いいんだけどねぇ~!』




わたしは少しがっかりしながら、おばあちゃまの研究所を出るところで、、、!

おばあちゃまの右腕の笹井と言う男に呼び止められた、、、!


『久しぶりだねぇ~果実ちゃん!』

『あぁ、どうも! わたしの事、覚えてくれていたんですか、、、?』

『まあね! 今日はどうしたの、、、?』

『実は、、、? 薬をおばあちゃまから貰いに来たんですけど、、、?

その薬には、副作用があるらしく、、、貰えませんでした...。』

『えぇ!? ちょっと来て果実ちゃん! 薬ならあるよ~! 酒井先生は

薬に副作用があると言ったそうだけど、、、? 本当は実験済みの薬だし!

副作用なんてないんだ! 酒井先生は、実ちゃんの事が大好きだから、、、!

果実ちゃんに、薬をあげたくなかっただけじゃないかな、、、?』

『えぇ!?』

『酒井先生にナイショで! 薬をあげるよ~! 果実ちゃんはこの薬が欲しい

んでしょ?』

『・・・ははい。』

『どんな事があっても! 僕から果実ちゃんに薬をあげたって事言わないって

約束してくれるなら、あげてもいいよ~!』

『・・・本当ですか?』

『あぁ!』

『わたし! 約束します!!!』

『果実ちゃんはイイ子だねぇ~! じゃ、はい! これ!』

『ありがとうございます!』





わたしは、こうして笹井さんに貰ってきた薬をお姉ちゃんと一緒に飲んだ、、、!


『ねえねえ? お姉ちゃん、おばあちゃまから薬を貰ってきたの!

また、一緒に飲んでくれない、、、?』

『えぇ!? おばあちゃまから、、、? いいわよ! じゃ一緒に飲みましょ~!』


【せーの!】

【ゴクッ】



二人は、薬を飲むと、、、?

意識が遠のいていき、、、そのまま意識をなくした!



わたしが目を覚ますと、、、?





『えぇ!? お姉ちゃん、、、? お姉ちゃん! 目を覚ましてよ!』

『・・・・・・』




お姉ちゃんは、薬を飲んでから目を覚ます事はなかった、、、!

【植物人間になってしまったのだ!】




わたしは、お姉ちゃんの性格と本来のわたしの性格を二つ持つ事となった!

性格に波があり、自分でもどうする事が出来なくなる時がある!

情緒不安定な状態になってしまったのだ、、、!



『こんな事なら、、、? 薬なんか、飲まなければ良かった...。』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 予想外のラストにオドロキました。 SFですが、ホラーでもあるかなと思いました。
[良い点] 一度目の入れ替わり後の描写での、双子の仲良し感。てっきりドロッとした感じになるのかと思ったので。 [気になる点] オチに無理がある。どっちがメインでどっちに統合されるかだとか、一度目の地点…
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