スパイの代償は笑いで
俺の名前は春希。
自慢じゃないが、俺は10という若さで暴力団グループに入っている。まあ、兄の後を追って入っただけだが。
今、俺らのグループ黒不死鳥は、隣のグループ薔薇組とある領土の取り合いをしている。
だが薔薇組はこの地域で一番の勢力を持つ組なだけあってこの戦もかなり追い込まれている。しかし、俺らも負けてばっかりではない。今まで二度、薔薇組からシマを奪っている。
今回だって絶対に負けるわけにはいかない。
そこで、ある夏のこと。組長から俺に直接仕事を渡された。
薔薇組のスパイをしてこいだとさ。
今まで雑用しかしてこなかった俺にとって初めての大仕事だ。失敗するわけにはいかねえ。
いよいよ仕事の日。
手順はこうだ。奴ら薔薇組は正体を隠して活動をしているから外では優しい青年たちを装っている。それを利用するんだ。
まずこの若い年を生かして薔薇組の人に道に迷った風にあざとく声をかける。
次に道を教えてもらうも足を怪我しててこれ以上歩けないという。
そうすれば車に乗せてもらえる。もっとうまく行けば怪我を治してと言って事務所の中にも入れる。
とりあえず今日のところはそれさえできれば大手柄だろう。
さあ、実行だ。
作戦は順調に進んでいる。
なんと、怪我の治療のお願いが通り事務所の中に入ることにも成功した。俺ってやっぱり天才!運もついてる!
と思ってたのだが…
突然後ろから衝撃が走り俺は意識を閉じた。
何時間たっただろう。目覚めると俺は大きなベッドの上に寝ていた。
どうやら俺はまだ薔薇組の事務所の中にいるみたいだ。
男が5人。ベッドの周りに立っていた。
起き上がろうとしても体が動かない。僕は大の字に拘束されているようだ。
男1「目覚めましたかねおぼっちゃま」
俺「ねえ、僕どれだけ眠ってた?もうお家に帰らないと…」
男2「おいおい、もういいってバレバレ。お前、ブラックフェニックスの仲間だろ」
俺「(なぜバレた⁉︎ なんとかして誤魔化さねば)ぶらっく…ふぇにっくす?」
男1「ハッハッハ…やっぱり子供だな。演技が下手だ」
男2「これを見てみな」
男はそう言うと、胸ポケットから僕の名刺を出した。そこにははっきりとブラックフェニックスと書いてあった。
男3「お前スパイなんだろ。今薔薇組とお前らとでもめてるから送り込まれたんだろ」
男4「まあでも俺らも人間だ。多少の情はある。お前は傷付けずに逃がしてやる。お前らのアジトの場所さえ吐けばな」
俺「バレたらしょうがないな。そうさ、俺はブラックフェニックスの一員だ。でも情報はやらねえよ。さあーどうする? 拷問せずに吐かせることができるかな。それとも俺が飢え死にするのを待つか? まあ、そうなっらお前らには死体処理の仕事が増えるだけだけどな」
俺5「誰が拷問しないって言った? 傷付けないと拷問しないは違うぞ」
俺「じゃあどうする気だ。鞭打ったりしても吐かないくらい意志の強い俺を痛みつけずに吐かせることができるかな」
男たちは目配せをして、僕に近づいてきた。何が始まるのかと思っていたら、男の中の一人が俺に手を伸ばし僕の上半身をくすぐってきた。
俺「くっ…クフッ…何してやがんだ…ハハッ…やめ…ろ、ふざけんな」
男1「まだ突っ張れる余裕があるんだ。弱点探しだ、お前らも加われ」
男2「さあ、どこが弱いのかな」
奴らは俺に近づいて体のあちこちをくすぐってきた。
俺「ははははっ…やめろっ…ひっははは」
奴らの手が俺の足の裏に触れた瞬間、俺の我慢は途切れた。
俺「ひゃははははっはははははは!ああはははははは!やめてえええええ!」
男3「おい、こいつの弱点は足の裏だぞ」
男1「じゃあ、足裏に集中するか?」
俺「ちょ…足の裏だけは」
男1「こちょこちょこちょこちょ…」
俺「はははははははははははは!そごだけははあああああああああ!だめえええへへへへへへええええ!はははっはははっっはっははははっはははあああはは!」
男1「さあアジトの場所を吐く気になったか。」
俺「わかったはははははは!いうからやめてえええええ!」
男1「さ、早く言え!」
俺「分かった…2番地に空き家が二軒ある。木造の一軒家とアパートの一室。木造の一軒家の方が俺らのアジトだ。」
男1「よし、支度しろ。」
さあ、行くがいいさ。そこには何にもない嘘の情報を教えた。
確かに2番地には空き家が二軒あるがその二軒には何もない。
俺らの本当のアジトは8番地にあるビジネスタワーの4階だ。表向きにはただの会社だから怪しまれたことは一度もない。
どうだ我ながらよく思いついたぜ。
男1「まてよ、万が一嘘だった時のための保険をかけよう。」
その言葉を聞いて危険を思いついた時にはもう遅かった。口をテープで抑えられて喋れなくなった。もう嘘だとすら言えない。
男たちは俺の服を全て脱がした。くすぐられた後だから力が入らず抵抗すらできなかった。
そして電子歯ブラシを電子マッサージ機を足や胸、脇や横腹太ももなどに貼り付けた。
さらに奴らはパソコンにつながったカメラを俺の向けた。そのパソコンはベッドの隣にある映写機に繋がっていてカメラの映像が俺の頭の上に映されるようになっていた。
それだけなら良かった。よく見たらその画面はネットの配信画面だった。すでに配信は始まっているようでたくさんのコメントが流れている。
かわいいな
いいぞもっとやれ
もうこれだけでヌケる
ち◯こツルツルだな。こいつ何歳?
すでにたってるなう
そのコメントを見て俺は顔を赤らめた。
男たちの方を見ると俺の体に貼り付けてあるものから伸びたコードを一つのスイッチにつなげているようだった。
そこそこの時間が過ぎた後で男はカメラに向かって語り始めた。
男1「今からこの子をくすぐり漬けにしたいと思いまーす。では行きまーす5秒前4…3…2…」
1からのスタートで始まるように構えてたが想像より早く始まった。体の準備ができていなかったため大声をあげて笑ってしまった。
俺「ははははははははははははははははははははははははは!とめててえええええええ!とめてよおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
男たちは出て行ったがくすぐりは止まらなかった。
僕はくすぐりによる笑いと、画面に映る自分のみっともなさ、多数の人に見られているという恥ずかしさから涙が出てきた。
俺「もうやめてええええええ!ああははっはあはっはあはははははははは!ぐるじいいいいいいいい!」
一時間くらいたった後、俺の仲間たちが駆けつけてきた。配信を見て俺が囚われていることに気づいたらしい。
全裸で体をよじらせ、よだれを垂らし布団にはおもらしの跡、そして泣き顔か笑い顔か分からないくしゃくしゃな顔をして笑い声を上げている姿を仲間に見られたことはすごく恥ずかしかった。
服は男たちが持って行ってしまった上に仲間たちは全員薄着だったため、俺は仲間に囲まれて姿を隠し車まで向かった。全裸で外に出て車に乗った時体の異変に気付いた。
俺の股間が硬く大きく膨らんでいた。そして気持ちに抗うことなく俺は隣にいた兄にこう言った。
「帰ったら俺のことくすぐってくれない?」