非公式の検査は笑って終わる(後半)
僕はおじさんに言われてある部屋に入った。
その部屋には部屋の向こうの壁に1つ。合わせて2つの扉があった。
「あの扉はなんですか?」
「あれはな、他の患者が出てくる。ロビーで3人ほどいただろう。その人らが入ってくる」
「その人たちも、僕みたいに健康診断に引っかかって?」
「いいや、君の最後の診断に協力してもらうために集まってもらった。それじゃ、もうちょっとしたらくると思うから。君はここで待ってて」
「行っちゃうんですか?」
「私たちは別室でこの部屋を見るからな」
そういうとおじさんは出て行った。
それから間もなく向こうの扉から男子3人が入ってきた。短髪でジャージの人。坊主でTシャツにジーパンの人、眼鏡をかけたチェック柄のシャツの人。服を着てたから裸の恥ずかしさが余計に増した。それから全員何か大きな鞄を持っている。
短髪「うわ。まじで裸じゃん」
坊主「ほんとだ。はっず」
眼鏡「健康でよかったぁ」
彼らから言葉で罵倒され、僕の顔は真っ赤に染め上がった。
坊主「じゃ。始めよっか。どれから行く?」
短髪「もう最初っから強いので良いんじゃね?」
眼鏡「いや、最初は弱めから行かね?」
そう話しながら持ってきた鞄を探り始めた。
坊主「お、これとかいいんじゃね?」
短髪「良いねそれ」
眼鏡「でもそれ固定しないで出来るかな?」
短髪「じゃあほら壁に固定器具あるよ。」
眼鏡「ほんとだ。じゃあやるか」
坊主「おい、お前ちょっと」
僕「な、なに?」
坊主「こっち来いって、ここで手と足を固定してと」
僕は、X字に固定された。
短髪「うわはっず」
眼鏡「俺だったら絶対やだわ」
坊主「にしてもこいつ素直だな。言われた通りのことするし」
短髪「だな、じゃあ…まず目隠しつけて…」
目の前が真っ暗だ。どんな道具が使われるのかすら知ることができなくなった。
短髪「じゃあこれな」
坊主「動かす? 一点にする?」
眼鏡「とりあえず敏感そうなとこ一点にしとこ」
短髪、坊主「おっけい」
数秒後、僕の体の脇、へそ、横腹に、何か細いものが当てられた感覚がした。
僕「ひっ、ひゃあぁ。くすぐったいよ、やめて。ひひっ」
短髪「そんなに反応良くないな。動かしてみよう」
その何かはそこから少しだけ小刻みに動き始めた。
僕「はは、ダメェ、動かないで、ははは、ひひ」
眼鏡「ちょっと反応良くなったな」
短髪「でもまだ我慢できてる感じじゃない?」
坊主「弱点攻めてみる?」
短髪「オッケー、一回止めよ。おいお前、弱点はどこだ?」
僕「え、言わないよ」
坊主「言えよ」
僕「言ったらくすぐるんでしょ?」
短髪「あったりまえだよ」
僕「じゃあ、嫌だ」
眼鏡「仕方ないな、言うまでこれだな〜」
僕「な、なに?」
眼鏡「そっか目隠ししたまま時見えないか、これだよー」
目隠しを取られ、僕の目の前にあった物は、四角いリュックのようなものを背負った三人。そしてそのリュックからは、大量のマジックハンドが出いている
坊主「俺らも鬼じゃねえから、流石に前半分でこの量はな。こっちだってくすぐりにくいし」
短髪「だから、こう」
短髪が壁塗りあったボタンを押すと、高速器具が前に動き、さっきまで後ろ半分が壁で守られてたのが、むき出しになった。
坊主「あ、鬼じゃねえって、同じ場所に集中しないって意味で、くすぐったくしないとは言ってないから」
そう言い、今度は高速器具についてたボタンを押すと、上からぬるぬるした何かが、降ってきた。
短髪「ローションだって、これはやばいね」
眼鏡「どう?弱点いう気になった?」
僕「うう…」
眼鏡「まだみたい、じゃあやっちゃお、最初は、俺らの手だけで」
三人の手は、僕の両脇、横腹に、太ももに向かった。
ローションでヌルヌルした感覚も重なり、くすぐったさを余計に感じさせる。
僕「はははははは!だめえ!きづいいいいいいい!ぐずぐっだいいいいい!ああははははははっひいひひひいいいいい!」
坊主「俺らの手だけでこの反応て」
短髪「これ全部使ったらどうなるんだろ」
眼鏡「やってみようか」
その言葉を合図に、マジックハンドたちが僕の体に迫ってきた。
僕「あああははははははははは!おおおいいよおおおおおおおおおおおおおおお!ああひひひひあああはははははは!やめてええええ!じんじゃううううううううう!」
坊主「これぐらいで死なねえって」
眼鏡「そもそも弱点を早く言えばこれだってやめるけど?」
僕「じゃぐでんはあああああ!あしうのうらでずうううううううう!やめでええええ!」
それを言うとすぐにくすぐりは止まった
短髪「足の裏だって」
坊主「さあどうしてやろうかな」
眼鏡「これ使えばいいんじゃない?」
坊主「お、いいね。足専用高速器具」
僕は一度、手足の高速は解かれた。しかしすぐに、椅子に座り、手を後ろで組み足を伸ばした状態に拘束された。
そして足の拘束は指一つ動かせないようだった。それに少し拘束しているものの表面がザラザラしているので、何もしてない今でも若干くすぐったい。
眼鏡「なあ、これ見える?このマジックハンド」
坊主「まじか、それ使うの?」
眼鏡「指一本一本の先からまた小さな手が出てんの。しかもその指からも出てる。てことは実質二十五個の手だね、で、指は125個、その上で、ローション付き、そして上半身の俺らのくすぐり付き」
僕「それだけは…お願い…やめてよ…」
短髪「ダァメ!やるかやらないかは俺らで決める」
坊主「じゃあ、こうしyいう。今からくすぐりを10分するから、その間にお漏らししなければ検査結果が出るまでくすぐらないでやる。でもお漏らしをすれば、もっとくすぐったいのに変える」
僕「検査結果?」
短髪「あぁ、検査結果が出るまで俺らに自由にくすぐらせてくれるってよ。くすぐりフェチの応募があってな」
眼鏡「多分お前はこれも検査の一環だと思ってるんだろうけど。残念」
短髪「どっちにしろくすぐるのには変わりないから良いけどさ」
坊主「じゃあ十10分だからな、用意スタート!」
僕の足の裏にあのマジックハンドが動いた瞬間、今までにないくらいのくすぐったさが体を襲った。そして上半身も、三人のランダムなくすぐりによってくすぐったさに襲われていた。
僕「ぎゃはははははははははははは!あじごわれるううう!ああははははは!だずげでええええええええ!ひひっはははははははああああああああ!もうやだあああああ!」
体に力が入らず、さっきの検査の時から我慢していた尿意が少しずつ膨れ上がる。
僕「もうらめえええええ!もれじゃうよおおおおお!どまっでええええはははははははははははは!もれじゃううううううううう!」
坊主「もう漏れそうだって、まだ1分も経ってないのに」
短髪「じゃあアソコに集中する?」
上半身のくすぐりは、全て僕の股間に向かった。
僕「ああっああははははは!そこはいまだめえええええええ!ひいいひひっひいいいいい!あははははは!ぢがらはいらないいいいい!あああああはははははははははは!もうだめええええ!」
眼鏡「あ」
くすぐりが止まり、静かな部屋には水が滴る音だけが響いた。
坊主「あらら、十分どころか1分も無理だったな」
眼鏡「じゃあ一番強いのやってやるか」
短髪「これだな」
三人は一つの全身タイツのようなものを取り出した。僕はそれを着せられ、床に大の字に寝かされた。
手の指から足の指までピッチピチ。
中にはゼリー状のものが指くらいの太さになって沢山ある。
短髪が、持っていたボタンを押した。すると中の物がヌルヌルと動き始めた。
僕「あははははっははははははっは!なにごれえええええええええ!ぐずぐっだいいいいい!だすげててええええええああはははっっははっっはははっはあああはははは!」
くすぐったさに体を動かそうとしたがなぜか身体が動かない。
僕「ぎゃはははははははははははははっは!うごげないよおおおおお!あははははっははは!ぐるじいいいいいいい!」
坊主「それさ、スイッチ入れた瞬間後ろ側がすんごい重くなるの」
僕「こんなのやらああああああ!あはははははあ!どめでええええええええ!」
僕はそこで気絶した。起きると母さんの車の中だった。母さんは何も言わない。
数日して、おまわりさんが家に来て、色々その日のことを聞かれた。
それから更に数日後、テレビであの病院の人たちがパトカーに入っていく所が映った。児童虐待防止法違反だって。
それなのに母さんは何も言わない…