非公式の検査は笑って終わる(前半)
僕は加賀凉太。小学6年生。この前学校で健康調査があったんだけど、僕だけ引っかかっちゃった。
だから今日は、学校に指定された病院に行く。
病院の中は僕以外三人の小学生とその親くらいしかいなかった。
受付をすませて、待合室でしばらく待っていると、看護婦さんから僕の名前が呼ばれた。
診察室に入ると、医者からこれからの流れを説明された。そして僕はさらに奥の方に案内された。その間お母さんはお金とか薬とかの説明を受けるみたい。
看護婦さんに連れてこられて着いた場所は、「特別検査室(男用)」と書いてあるドアの前。
「このドアから先は女性は入れないの。これから、このドアを開けると一人お兄さんが立ってると思うから、あとはお兄さんの言うことに従ってね」
「はい。分かりました」
治療なのにどうして女性はダメなんだろう、と思いつつ、僕はそのドアを開けた。
そこには看護婦さんの言う通り一人白衣を着た男性立っていた。
「こんにちは。きみが…加賀きょうたくん?」
「いや、加賀凉太です」
「おっとこれは申し訳ない。加賀凉太くんね。まあ君もわかってると思うけど、これから検査を受けてもらいます。じゃあ今からは私の言うことに従ってくれれば大丈夫だから」
「はい」
「それじゃあまずは、服を全部脱いで」
「え、そうしてですか?」
「検査のためさ。ちゃんとシャツもパンツも脱ぐんだよ」
意味は分からなかったが言われた通り服を脱いだ。
そのあと、僕は更に奥に連れていかれた。そこには他にも数名の男性がいた。
その部屋は横長で、片方の壁はガラス張りになっていて、ドアがあった。机の上には色んな機材が置いてあった。
そしてガラス越しに見える部屋は、まるで鉄かコンクリートでできた感じの色の部屋だ。部屋の真ん中には、紐のようなもので吊るされたリングがあった。
僕はその中に入れられ、手足にそのリングをつけた。
部屋の中は僕ひとりになり、僕の目の前にはガラス越しに数人のおじさんたちが見えた。そして、ひとりの男性がこう声をかけた。
「それでは今から検査を始めます。なを今つけられているリングですが、途中で動き出しますが、検査で必要なために動かします。ご心配なさらず。それからこれから起こることには全て素で反応してください。無理に我慢する必要も演技する必要もありません。では早速はじめましょう」
我慢?演技?色々わからないことだらけ…
そう思っていたがそんなことは関係なしにおじさんは一つのボタンを押した。
その瞬間、僕の手と足につけられらリングが動き出し、大の字に固定された。大事な所が丸出しになり、僕の顔は真っ赤に染まった。
すると、横から筆のようなものが出てきて、僕の胸と脇とおへそをくすぐった。
「ひひひ!や、くすぐったい…はははっははは」
10秒ほど続くと筆は引っ込み、またリングが動き始めた。
今度は大の字のまま少しだけ上に上がって、浮いた状態になった。
そして、床から筆が出てきて、僕の足の裏をくすぐった。
「ひゃあはははあはは!足の裏ははだめえ!そこ弱いからああ!はははっはは!ひひいひひいいいい!」
筆は土踏まずから足指の付け根など弱いところを徹底的に攻めてきた。
「だめええ!もうやめてえええ!ああははははははは!くすぐったいいよおおおおお!」
それが終わると、リングは動き、僕は四つん這いの格好にされた。
「うう…こんな格好恥ずかしいよお」
今度は、僕のお尻と足の裏がくすぐられた。感触から今度は筆ではなかった。
「やはははは!やめてよおおおおおおお!ははははは!はずがしいいいいいいい」
格好のせいでどこをどうくすぐられてるのか見れず、余計にくすぐったく感じる。
「ははははは!もうだめええええ!止まってよおおおおおお!ああははははは!」
流れを大体理解した。
リングが動く→壁から筆か何かが出てくる→くすぐる→引っ込む→リングが動く
の繰り返しだ。いつまで続くんだろう。くすぐりには僕はめっぽう弱い。
今度は体ごと上を向き、宙に浮いた状態で手を万歳のようにあげられた。
上からマジックハンドが降りてきて今度は脇をくすぐり始めた。
「はは!脇はダメっ…あははは…くすぐったいよお…」
さっきまでのくすぐりで体が敏感になって、くすぐったさが増す一方。
次は、爪先立ちでしゃがみ手を頭の後ろに持っていく形を取らされた。
「やらぁ…こんなポーズ恥ずかしいよぉぅ…」
すると下から筆が出てきて、僕の股をくすぐった。
「はっひひっ!あっああっそんなとこ…ははっやだっひひ!」
少し変な声を混じりながらも笑ってしまう。
すると、向こうのおじさんが喋った。
「残り2つですよ。頑張ってください」
今度は上を向いて大の字で床に寝転ばされた。
今度は何か水のようなものが入った筒が降りてきて、それを僕の口の中に入れた。
「危険なものではありません。そちらを飲んでください」
言われるがまま全て飲んだ。
その後3分くらい何も起こらなかった。でも、なんだか僕の体が火照ってきている…
しばらく経つと、床から無数のマジックハンドが出てきた。嫌なはずなのに、なぜか喜んでる自分がいる。
しかしそのマジックハンドも何もせず引っ込んでしまった。
「何か体や精神に異常はありませんか?なければ最後を行いますが」
「大丈夫。早くやってください」
僕はくすぐられるのを期待している。おかしい…けどもしここで異常を伝えたら中断になるかもしれないので言わなかった。
今度は大の字のまま起き上がらされて、さらに後ろや下から何個かの鉄の板が出てきた。
その鉄の板に、手足の指と、腰の位置と頭の向きを固定され、何1つ身動きができない格好にされた上に、目隠しをされてしまった。
そのせいで何が何だかわからない。突然上から冷たいドロっとしたものが降ってきて、マジックハンドのような物により全身に塗られた。
そしてそのまま五分(体感)後、僕の体に猛烈なくすぐったさが襲いかかった。
くすぐられてるのは言うなれば全身。足の裏、内もも、股、横腹、お尻、背中、おへそ、お腹、胸、脇、首、顎の下、手のひら、腕などすべてがくすぐられた。
さっきの液体や目隠しのせいもあり余計にくすぐったい。
「はははははははははははははははははは!おおいよおおおおおお!いひいいいはははあああははははははっはは!ぐずぐっだいいいいいいいいい!あははははははははははははは!ぐるじいいいいいい!」
体が動かせないので、くすぐったさを誤魔化すことができず、更にくすぐったい。でも本心、
少し気持ちがいい。
それが何故なのか、もしかしたらさっき飲まされた物のせいかもしれない…
しばらくそれが続き、検査が終わった。
その部屋からは付いて来いとだけ言われて出て、長い廊下を歩いた。全裸だったが、さっきの感触が残りあそこを隠すことすら忘れていた。
ずっとぼーっとしていたのでどのくらいの廊下だったのか分からなかったが、多分結構な長さだったと思う。
そして僕はおじさんに言われ、ある部屋に入った………