後輩からの仕返し
こんにちは。僕の名前は隆。
僕は男子校の合唱部の部長。この部活は今ピンチで、去年一年生が誰も入って来ず、現状としては、三年生8人、一年生4人。名前は、航 久 和也 進。
でも三年生はほとんど引退して、実質僕入れて2人だ。
これじゃ大会にも出れないし、僕らの代ができる手は来年の部活紹介の時に、二年生になった四人の後輩たちが素晴らしい演技を見せ、次の代にたくさん部員を集めさせるために、今の一年生を育てること。
だから僕は、後輩四人に一生懸命指導している。今日も部活、頑張って指導しよう!
ー 一年生の教室 ー
航「ねえ、みんなさ、あの隆先輩のことどう思う?」
久「ああ、あの部長の?」
航「そうそう、で、どう思う?」
和也「正直、うざいよね」
進「なんつーか、偉そうで大したことない事ばっかり言ってさ」
航「だからさ、今日仕返ししてやんない?」
久「仕返しって?」
航「考えてきた、聞いて。・・・・・・・・・」
ー 部活後の部室 ー
隆「君ら四人、もっとちゃんと歌わないと、この合唱部は廃部だぞ。たしかに四人で合唱は厳しいけど、君たちならできるから」
航「(出た、先輩の君たちならできるって言えば大丈夫って思ってるやつ)」
隆「家で基礎の声出しと発声練習ちゃんとやれよ。じゃあ俺帰るから、部室の掃除とかもよろしくな」
航「あ、先輩待ってください」
隆「どうした?」
航「この後って予定あります?」
隆「いいや、今日は帰ってから暇だよ」
航「そうですか、じゃあ、久!」
久「はいよ!」
ガツン!
(どのくらい気絶してたんだろう。)
(ここは…部室だ。時間もわからないし早く帰らないと。)
(あれ、体が、動かない)
気づくと僕は上半身裸、下半身下着の状態で部室の真ん中に大の字に拘束されていた。
航「やっと気付きましたか、隆先輩?」
隆「あ、オマエらの仕業か。早く拘束を解け、さもないとお前ら全員先生に」
航「はっはっはっ!その体制で言われても説得力ないですよ」
隆「どういうつもりだ」
航「先輩って、僕らにすっごく偉そうにしてますよね?聞きましたよ。先輩も僕たちくらいの時は全然上手くなかったそうじゃないですか」
隆「で、それがどうした」
航「僕たちそれですっごくムカついてるので、仕返ししてやろうかと」
隆「仕返し?そんなことヒャッ!」
喋っていると、後ろから僕の横腹をツンと触られ、思わず声を出して反応してしまった。後ろを見るとその手は和也の手だった。
航「ヒャッて、普段あんなに威張ってる先輩もそんなに可愛い声出るんですね」
隆「お前らの思い通りになると思うなよ」
航「いいえ、今に先輩は、僕らの言いなりになりますよ。久、和也、進、始めようか」
それを合図に、四人の手は、僕の脇、横腹、太もも、足の裏をくすぐり始めた。
僕はそれに耐えれるはずもなく、大声で笑ってしまう。
隆「ぎゃははははははは!無理無理ギブっギブっはははははは!許してええええ!」
進「あれ、許してなんてあの隆先輩も弱気ですね」
和也「いつもの先輩と全然違う。ほんとはカッコつけてただけなんじゃないですか?」
久「普段下に見てる僕らからくすぐられて我慢できず大笑いして、どんな気持ちですか?」
隆「ヒイイ!はははははは!ダメえええ!ぐずぐっだいよお!はははははははははははは!」
航「ほんと恥ずかしいですね」
隆「もうやめでよおおお!ごめん!ごめんってばあああ!ははは!ヒッヒッくるじいいい!(やばい、これ以上されると漏れちゃう!我慢、我慢しないと」
航「あれ、先輩さっきから腰がヒクヒクしてますけど、もしかして先輩、おしっこ出そうなんですか?よしみんな、もっと強くやったげな」
隆「ぎゃはははははははははは!もっむりいいい!ぎゃはははは!ははははははは!(やばいやばいやばいもれるもれるもれる!)」
航「先輩我慢しなくて良いんですよ?」
隆「ああはははははは!も、もうだめえ!もれじゃううううう!ああ、あ…ぁ…!(あ、終わった。)」
航「あ、先輩、漏らしちゃいましたね」
久「パンツもびしょびしょですよ」
和也「先輩、後輩にくすぐられてお漏らししちゃって」
進「どんな気持ちですか?」
隆「もう、やめてよぉ…」
久「やめてよおだって」
航「じゃあ先輩、僕らに今までのこと謝ってください。ごめんなさい一年生の皆様って」
隆「ご、ごめんなさい、一年生の皆様…」
その日はこれで収まった。
翌日から、一年生のことが怖くて、あまり注意ができなくなった。
もうあんなに恥ずかしい思いはしたくない。