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約束  作者: 山村咲波
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~切ない恋物語~

今日から2学期。まだ蒸し暑さが残っているけど、たまに吹く秋の少し冷たい風がとても気持ちが良い。

中学に入学してから1年半。私は今、優しくてカッコイイ彼氏がいて充実したSchool Lifeを送っている。



…何て夢のような想像を最近している、ごくごく普通で平凡な中学2年生の沖島 由美です…

悲しい子なんかじゃありません!!

現実は、蒸し暑いなんてレベルじゃない…

気温は真夏日並だし、風なんてほとんど吹かない。更にコンクリートが日にあたってかなり熱くなっているから体感温度は35℃くらいに感じる。


かっこよくて優しい彼氏なんてもちろんいないし…

彼氏以前に好きな人すらいない。



友達も彼氏いる人多いのに…私も早く彼氏のいる幸せを味わってみたい!!





こんな私も今日から新学期。2学期こそ彼氏を作ってみせる!


新学期早々、無謀な目標を立て一目散に向かった場所は仲良しのグループのいるところ。

「おはよう!!みっちゃん」「おはよう。みっちゃん朝からテンション高いね。」

みっちゃん、みっちゃんって何の事か基本皆わからない。

この子は『日向 雪美』。同じ『ゆみ』って名前なのにこっちの『ゆみ』の方が・成績優秀・運動神経抜群・モテる といったまぶしいくらい輝いている方です。

一応、私が『みーちゃん』であちらの『ゆみ』が『みっちゃん』何だけど二人ともお互いを『みっちゃん』って呼ぶから、二人で話すと『あのね、みっちゃん』『何?みっちゃん』っとさっきのように本人達以外ややこしくなってしまうんです…




「朝からどんな良いことあったの??」私は、さっきまで考えてたことを一気にみっちゃんに説明した。「今学期中に彼氏作るのか~。2学期は長いから頑張って実現しなよ!彼氏できたら一緒にWデートしようね!!」「沖島に彼氏ができるとか無謀でしょ。」ウキウキな私の心にグサッと刺さる一言を言ったのは『横山 優輝』。知らないうちに来てたみたい…


「そんなの、やってみなきゃわからないじゃん!!」あまり怒らない私もこればかりは怒り気味。「じゃあ、好きな人誰?ってかいるの??まさかないと思うけど告白された人で良いとか思ってないよね!?」

うっ…言い返せない…

「まさか図星!?」「最後のは思ってないよ!」「最後のは…ってことは残りの2つは図星なわけね…やっぱり無謀だね!」

優輝は8割私の考えを当てちゃう…よくいじられるし…まるで私のお兄ちゃんみたいな存在。たまに頭にくるけどね!


「無謀、無謀って人のことバカにして…そういう優輝は好きな人いるの!?」

「いるけど何か?」

予想外の答えに一瞬ことばを詰まらせてしまった。

「えっ!?誰!?」「それは秘密」秘密と言われるとついつい探りたくなっちゃう…絶対当ててやる!!

「せめて1年間で…とかにしたら??」「嫌だ!!絶対にクリスマスまでに彼氏作るんだから!!」「じゃあ、楽しみにしてる。」


好きな人すらいない私がこんな無茶苦茶な宣言して平気なのかな…

不安だけど、絶対にやり遂げて優輝を見返しさせるんだから!!

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