11.残された日数 下
読んでいただきありがとうございます!
子育てしながら執筆は大変ですね。ケータイの取り合いです笑
「ヒラリー殿下からプレゼントが来てるようだ」
叔父様から渡された
「え?何で?」
箱を開けると綺麗なレースの手袋が
メッセージには
『今度の舞踏会で』
なるほど。身につけてこいってことか
私は納得した。
「ドレス…叔父様に頼まないと…」
毎日アーシャ様の会議を開いている…
前衛に私とレイチェルが行くことに…
炎が周りに来た時はセシル先生のナイトで上手いことしてくれるらしい…
状況見てじゃないと分からないとレイチェル様は言う
不安が押し寄せてくる
「ヒラリー様」
ドアをノックされる
「はい」
使用人のアンナが
「お客様が…」
「どなた?」
アンナは首を傾げる
「とっても元気な方です…」
予想は1人…アーシャ様?
「ごきげんよう!ヒラリー様!今日は騎士の練習もないと聞いて!」
ニコニコのアーシャ様が
「ごきげんよう…」
「お時間ありまして?、よければドレスを見に行かないかしら?」
いつも叔父様がドレスを選んでくれていたため友達となんて…嬉しい
「いいの?」
「もちろんですわ!」
馬車に揺られながらアーシャ様は話す
「私は…レイ様とは幼馴染ですの…」
それはそれは笑顔で
アーシャ7歳、レイチェル5歳
「アーシャアーシャ!見て虫!」
レイチェルは笑顔で虫を見せる
「殿下!やめてくださいませ。」
使用人たちがバタバタしている。
「どうされたのかしら…」
レイチェルは暗い顔をして…
「兄上が発熱したんだ。兄上は陛下になるから貴重なんだって」
レイチェルの目にはビー玉のようにコロコロと潤ってきた。
アーシャはレイチェルにハグをし
「私にとっても貴重ですわ!」
「家族みんな大切にするんだ…兄上を…僕は…予備って言っていた」
「私が家族になりましょう」
「公爵家は陛下と結婚した方が…」
「自由恋愛主義なので!殿下と結婚しますわ!」
とアーシャは無理やり約束をこじつけた
「ですの…」
アーシャ様は説明が終わる
「でも、美形好きはやめてた方がいいと思う」
アーシャ様は笑いながら
「そうよねぇ。それより、殿下に噂があるのですよ」
「どんな?」
「亡くなった第3王子のまた婚約者と婚約する噂ですわ!」
ノンノ様と婚約…?
喉が急にカラカラになる。
アーシャ様はこちらをチラッと見て
「ノンノ王女は東国出身ですが、母親は南国から来た側室の血が入っているので、東国、南国、そして…ここ中央国のについて詳しいのです…王家との結婚はありえますもの…」
「そうなんですね。とっても綺麗な方でしたよ。」
知識が豊富で賢くて…綺麗…
「まあ、エドワード様も婚約されるかもしれませんしね。人気だそうですわよ」
「へぇー!そうなんですね。エスコート断れば良かったですかね?他の女性に申し訳ないですし」
アーシャ様は呆れて「はぁーもぅー」と言っていた。
「残りわずかだと思うとヒラリー様がもどかしいですわ!」
何を言っているのか分からないが
愛想笑いをしておいた
ドレスショップにつくと
「そういえば、殿下に手袋貰ったのでそれ合わせないなあ…」
アーシャ様がすごい目で見てくる
「今何と?」
「手袋貰った」
定員さんもすごい目で見てきた
「意味知っておられて?」
「舞踏会でつけてきてねってことじゃなく?」
アーシャ様は頭を抑えて大きくため息をつく
「舞踏会がおしまいかもしれないのに…」
アーシャ様は指を刺して「これを試着してください!」と緑の綺麗なドレスを選ぶ
「えー。緑かあその隣の赤と紫のドレスがいいと思ったんだけど」
アーシャ様は頭を抱える
「心中は決まってるのね…」
「今回は緑きるからさ!これも買っていい?」
アーシャ様はため息をつきながら
試着室の前までついてきてくれた
私は緑のドレスに着替える
「そこでよくきてくださいね」
「はい」
「私は残された日数わずかな可能性があります99%死にます」
「死ぬ前に言わせてください」
「どうぞ」
「あなたの友達になりたいの。ヒラリー」
「アーシャ、もう友達だよ。これからも」
残された日数じゃなくてもこれからも…
ヒラリーとアーシャは友達になりましたね。
アーシャと私は実家が死ぬほど近いです。家が斜め前です。
アーシャのお父さんはソロキャンパーです。車はキャンピングカーでスーパーに行くみたいです。