表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編小説どもの眠り場

普通に、一時間目から寝る奴

作者: 那須茄子

 朝っぱらから、数学の授業。

 普通にダルい。


「ふぁあーっ」


 あまりに退屈で、眠気が襲ってくる。まだ一時間目というのに、既に限界だった。


「ま、後ろの席だしバレないか」


 幸い、前の席の飯沼(いいぬま)は大柄な体格だ。まず教壇から俺の姿など見えるはずがない。

 でも念には念を入れておくのが、鉄則だろう。


「おい..飯沼ぁ....」


 声を潜めて、前の飯沼の背中を叩く。もちろん、細心の注意を払っての行動だ。

 もしかしたら、生真面目な奴なんかが告げ口するかもしれない。俺は用心深い男なのだ。


「..なんだぁよ、阿莉之(ありの)?」

「あ、あのな。今から俺寝るから....危なそうになったら起こしてくれない?」

「呆れた..お前いい度胸してんなぁ....」

「まぁね」

「誉め言葉じゃないからな」


 若干飯沼に引かれながらも、俺は無事任務を遂行した。これで安心して寝ることができる。


「じゃ、お休みっと」


 誰にともなく、そう呟いてみた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ