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第二の人生はファンタジー ~七つの玉を集めるぞい~  作者: 不亜後
第一章 チュートリアル編
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第三十話 ドキドキ!初デート!?

 俺は内海 永輔(うつみ えいすけ)、18歳。

 この世界で過ごした日々を合わせると多分22歳だ。

 そして、彼女いない歴=年齢だ!

 無論、女の子とデートなどしたことない。

 え?白火と2人で過ごしているときに一緒に出かけることがあっただろって?

 違う!

 白火は確かに可愛いけど女の子って意識できなかったんだ。

 いやそれは嘘だな。

 普通に白火でエロい妄想できる。

 とにかく白火とのお出かけはなんかデートっぽくなかった。

 なんか仲の良い友達とご飯を食べにいく…みたいな。


 だけど咲夜は違う!

 なんだか白火に失礼な気がするが何かが違うのだ。


 今現在、咲夜の隣を歩いているけどめっちゃいい匂いが漂ってくる。

 いったいどこからこんな香りをだしているのだろう。

 そのサラサラな青髪のロングヘアからか?

 それともスレンダーな身体からか?

 ……なんか今の俺すごく気持ち悪いな。


「それで…どこに行きますか?」


 咲夜が俺の方を向いた。


「そうだな〜…服屋とか見てみる?」


 咲夜の今の服装は黒いタイトのミニスカートに体のラインがでる無地の白いTシャツを着ている。

 まさしくシンプルisベストな格好だ。


「服屋ですか……」


 咲夜は止まり自分の服を見て


「わかりました。行きましょう」


 再び歩き出した。



 ーーー



「コレとコレ……どちらがいいと思いますか?」


 咲夜は右手にジーパン、左手に青いワンピースを持って俺に聞いてきた。

 服についてはよくわからないがそれぞれタイプの違う服だ。


「う〜ん……これ俺が決めなきゃいけない?」

「……デートなんですから当たり前です」


 絶対どっちも似合うからどっちでもいいんだよな〜。

 そんなことよりよかった…咲夜がこれをデートと認識してくれて。


「両方買うのは無しなの?」

「どっちか決めてください」


 咲夜が一歩前に出て言った。

 圧が強い、圧が。


「と、とりあえずどちらも試着してみてそれから決めてもいいですか」

「…わかりました」


 俺と咲夜は試着室の方に向かった。


「少し待っててください」


 咲夜が試着室の中に入った。

 咲夜が着替えている間ただボーっとして待つ。


「お待たせしました」


 そして試着室のカーテンが開いた。

 さっきまで着ていたTシャツにしたはジーパンを履いている。

 咲夜はスタイルが良く、特に足が長いのでとてもよく似合う。

 体のラインが本当に美しい。


「ん〜なんていうか……素晴らしい!」

「クス……なんですかそれ」


 美人な咲夜だが笑うと可愛い。

 おそらく俺は今この世界で一番幸せだろう。


「また少し待っててください」


 再び試着室のカーテンが閉まった。

 次はあの青いワンピースか〜。

 楽しみだな。


「彼女さんですか〜」

「おわっ!」


 店員が話しかけてきた。

 手で口元を隠している。

 おそらく俺の驚きようを見て笑っているのだろう。

 恥ずかしい…


「彼女……ではないですね」

「そうですか…」


 すると店員は俺の耳元に顔を近づけた。


「お兄さん、あの子は褒め続けていたら堕とせますよ」

「あ、そうですか」


 いきなり何言ってもんだこいつ。

 まぁ参考にさせてもらおう。


「頑張って下さいね〜」


 店員が俺から離れていった。

 アパレル店員とは皆あんな感じなのだろうか?

 なんか怖いな〜。

 するとカーテンが開いた。


 当然だがそこには青いワンピースを着た咲夜がいた。


「そっちにしよう」

「そ、そうですか」


 しまった。

 あまりにも似合っていたから即答し褒めるのを忘れてしまった。


「……感想が欲しいのですが……」


 褒めるチャンスがきた!

 なんて言おうか?

 なんかこうものすごく褒めたいのだが何かいい言葉……そうだ!


「最高だ!」


 俺は咲夜に向かってグッドポーズした。

 正解だったのだろうか。

 白火は少し照れたようで下を向いていた。


「…ありがとうございます」


 あぁなんかすごい楽しい。


 その後、青いワンピースを購入した。

 値段は金貨二枚。

 少しお高いな。

 どうしてそんなお金があるのかだって?

 マウジから逃げる際、オルストから少しお金は盗んだそうだ。

 俺は気を失っていて詳細はよく知らないが。

 普通に犯罪行為である。

 これが物語だったら俺たちは悪党だな。


 余談だがこの世界にはお金は4種類ある。

 金貨、銀貨、銅貨そして魔法石だ。

 ちなみに金貨二枚は生前で2万円くらいの価値だ。



 ーーー



 俺たちは服屋を出た。

 咲夜は先ほど購入したワンピースを着ている。


 さて、次はどこに行こうか?


 なんて考えているとある建物に目が止まった。


「なんだここ?『TIME (タイム)TRAVELER(トラベラー)』?」


 建物に貼られている看板にそう書かれていた。


「そういえば聞いたことがあります。シンジュクには生前でお目にできたものが展示されている博物館みたいな施設があると」

「生前にお目にできたものって………富士山とかか?」

「フフッ…そんなのどうやって展示するんですか。例えば…携帯など電子機器が展示されていると思います」

「へ〜なんだか面白そうだな。入ってみようぜ」

「はい」


 建物の入り口の横にある窓口で入場券を購入した。

 入場券一枚の値段は銀貨1枚。

 生前の値段では1000円程度の価値だ。


 建物の中はガラス張りのケースがたくさん並んでいた。

 俺たちは一つ一つ見て回った。


「スゲ〜。画面のテレビなんて初めて見たぜ」

「え?どういうことですか?」

「いや、画面があるテレビなんて何年前のものだよ……ってそうか。考えてみたら俺と咲夜の生きていた時代は違うのか」


 俺は4年くらい前に死んだが咲夜は確か60年前くらいだ。

 要するに俺からしたら咲夜は過去の人間だ。


「これが『ジェネレーションギャップ』というものですか。ちなみに永輔の時代のテレビはどんな感じなんですか?」

「なんかシートみたいなのを敷いたら映像が浮かび上がるんだよ」

「それ…後ろの背景とか透けて見えたりしないんですか?」

「いや、全く」

「そ、それはすごいですね。一度見てみたいものです」

「もしかしたらどっかに展示されているかもな。……それよりなんでこんなものがあるんだ?」

「死んだ際、その時持っていた小物が稀に一緒ついてくると聞いたことがあります。オルストにも携帯を持っている人が確かいました」

「ということは……テレビを持って死んだ奴がいるのか。どんな状況だったんだよw」

「フフ…確かにそうですね」


 次に携帯を見つけた。


「携帯は昔も今もあまり変わっていないな」

「そうなんですか?想像では何もないところから画面が出たりするものだと思ってました」

「いや、確かにそういうのは一時期あったが画面を他の人に見られやすいって理由でなくなった」

「なるほど…確かにその通りです」


 咲夜は俺の話をとても真剣に聞いていた。

 未来の話は過去の人にとっては相当面白いのだろう。

 俺だって未来人の話は聞きたい。

 俺もあと50年くらい生きたら聞けるかな。


 他にも色々なものが展示されていた。

 ゲーム機やカバン、腕時計などがあり


「しかし、これだけの量よく集まるな。みんな思い出の品とか言って持っといたりしないのかな」

「売ったら相当な値段になるらしいですからね」

「ヘェ〜」


 俺も死んだ際におそらくポケットに携帯が入っていたから少し残念だな。

 お?ここは漫画が置いてあるな。


「あ、この漫画…私が死んだ時はまだ完結してなかったんですよね」

「これなら俺全部読んだぜ。後で教えようか?」

「ぜひ、お願いします!」


 咲夜がキラキラした目で俺を見てきた。


「じゃあ、この後飯でも食べながら話すわ」

「わかりました」


 相当好きな作品だったのか咲夜から喜びが溢れ出ていた。


 一通り見て外に出ようとしたとき、俺は掲示板を見つけ複数の張り紙に目が止まった。

 紙には人の顔が写っており、オルストとも書かれていた。

 よく見ると星マークも描かれておりそれぞれ星の数が違う。


「なんだこれ?オルストとなんか関係があるのか?」

「あ〜これはですね……いってみれば指名手配書みたいなものです」

「指名手配書?なんでそんなのあるんだ。」

「オルストは入社試験で負けた人、すなわちオルストを抜ける人を殺してましたよね」

「殺してたなぁ」


 銃を持ってパァンと。


「オルストは自分たちの脅威になり得るという理由で抜ける人を殺します。この方たちは無断で抜けた人たちなんです」


 なるほどね。

 だからこのように張り出しているのか。

 おそらく全国にあるのだろう。


「この星マークはなんなんだ?」

「それは懸賞金の値段を表しています。星一つにつき金貨10枚です」

「それは大金だな。こいつなんて星え〜と……12個だぞ。獅子童 龍(ししど りゅう)知ってるか?」


 紙に写っていた男は鬱陶しくないほどのボサボサの緑髪で整った顔をしていた。

 片耳には派手なピアスをしていた。


「一応名前だけは…でも私が入社して1年もしないうちにいなくなりました」

「ふーん。星12個だからやっぱり『ナンバーズ』だったのか?」

「はい。当時はNo.2でした」


 それはすごい大物が抜けたんだな。

 咲夜が入社して1年も経たないでいなくなったんだから少なくとも数十年以上は前の手配書か……

 まぁ俺にとっては無縁の人物だろう。


「でもまだオルストの張り紙があるということはジンが死んだことはまだ知れ渡ってないんだな」

「……おそらくオルストが壊滅しない限り、張り紙は剥がされないでしょう」


 考えてみればオルストの残党は何をしているんだろう。

 仮に社長を倒した犯人を血眼になってまで探していたとしたら身が危険だな。

 少し不安を覚えて俺たちは『TIME (タイム)TRAVELER(トラベラー)』を出た。

 そして、食事ができるところを探した。



 ーーー



 いい感じのお店を見つけた。

 外観は素朴な感じで酒場みたいにガラの悪い連中はいなそうだ。

 別に酒場がそういう人の集まりってことはないんだけど。

 俺たちは店に入った。

 香ばしい香りが漂っている。


「いらっしゃいませ!2名様でよろしいでしょうか?」


 明るい雰囲気のお姉さんが対応してくれた。


「はい」

「空いているテーブルにどうぞ!」


 奥のテーブルが空いていたのでそこへ向かった。

 店の中は少人数であるが客が何人かいた。

 厨房の中も見えており男性が3人料理をつくっていた。


 ドンっ……


「あ、すいません」


 前方からくる人に少しぶつかってしまった。

 ぶつかってきた人は俺に謝りもせずレジの方へ向かった。

 まぁ少し相手の肩が当たった程度だ。

 謝罪がなくてもいちいち腹を立てることでもない。

 俺と咲夜はテーブルに座った。

 テーブルからはぶつかった人のお会計をしている姿が見えた。

 相手は女の子かな?

 背丈は小さくパーカーを着ておりフードをかぶっていた。


「ありがとうございました!」


 会計を済ませてそのまま店を出て行った。


「どれにします?」


 咲夜がメニュー表を開いて聞いてきた。

 俺は開かれているメニュー表を見て驚いた。


「おい!米があるのかよ!」


 この世界には小麦は存在するが米はないと思っていた。


「知らないのですか?北海道で獲れるらしいですよ。なんならアント村のお店にもありましたよ」

「マジ?」


 アント村では酒と何かの動物のジャーキーしか口にしてなかったからな。


「久しぶりに食べたいな。よしこのハンバーグ定食にしよう」


 何の肉か書かれていないが大丈夫だろう。

 店員にメニューを伝え料理がやってきた。

 咲夜はパスタを頼んでいた。


「では、いただきます!」

「いただきます」


 俺は早速ライスを口に入れた。

 …期待値が高かったせいかあまり美味しくはなかった。


 その後、咲夜が知りたかった漫画の内容や咲夜にとっては未来の話をした。


「さて。そろそろ出るか」


 かなりの時間話していた。

 咲夜も満足そうだ。

 そしてお会計しにレジへ向かったが……


「あれ?」

「…どうしたんですか?」


 俺の財布が無くなっていた。























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