白と透明の世界
白く光る空
まわりには透明な海
沈みこんでいく自分
どうか、この海の一滴となって・・・・・・
立っていた日常
当たり前だと思っていた場所に
歪みを見つけてしまったから
もう、そこが気持ち悪くなった
皆の手を取って
遊んでいた日々は
砕けた鏡の中の
ただの思い出
ある日突然
世界はひっくりかえる
優しかった皆の手は
自分を傷つける刃物となって
楽しかった皆のお喋りは
自分を傷つけるマシンガンになって
きっとこの世界は
自分を拒否してる
だったら自分も拒否してやろう
とても高い高い、
偽りの青を輝かせるお空の近いところから
バイバイ
重力に従って真っ直ぐに落ちる
天国に近い空は
どんどん遠くにいっちゃって
目を開けてたら
何だか不安になるから
そっと瞳を閉じた
大丈夫。
きっと天国という名の楽園は
太陽の温もりを一身に受けた
地のもっと奥
純白の
偽りのない本物のお空と
純粋な
透き通る清水の海が広がる場所
そこにあるはずだ
だけど、
この選択が
間違いなんて思いたくないから
何か残せないだろうかと
ふと思いつく
手紙なんてベタなものは嫌だ
靴みたいな未練も残したくない
あっ、そうだ
楽園に足跡を残そう
アポロが月に行ったように
未知の世界の
第一人者となろう
なら、
あの透明な海の一部になりたいな
いずれ消えてしまう体なら
海に溶けてしまえばいい
そして
自分の魂を
海の源に
生命の母になろう
うん。
ほら、大丈夫。
こんな汚い世界に
自分はただ合わなかっただけで
きっと楽園で
自分はちゃんと馴染めるだろう
コーヒーの底に残る砂糖のザラザラみたいに
残らないように溶けたい
透明な海に溶けて
白い空を映すんだ。
そう思って
眠った瞬間。
一瞬の衝撃と少しの痛みを感じたけど
目の前には楽園の入り口があるから
安心して眠った瞬間。
地面に横たわる自分は
真っ赤に染まっていました
白い空を染めてしまう
透明な海を濁してしまう
混ざりあわない赤が
自分から出た色でした。




