駅と迷子
夏の冒険がテーマです。
これから冒険が始まりそうですね!
自転車で緑の多い道を行く。
僕は朝の清々しい空気をたっぷりと吸った。
真っ直ぐな坂道を上って緩やかなカーブを通ると、
橋を通って自分の家に着く。
買ってきた週刊誌を読むために居間の座布団に座ると猫が寄ってきた。
ここは一時間に一本電車がある人口一万人の町だ。
鉄道マニアがたまに廃駅にくる。
一種の観光地になっているようだ。
そんな町だから、鉄道マニアの迷子がよくでる。
僕は毎週月曜日にコンビニに行く。
週刊誌を買いにいくと迷子に出くわした。
困っている人は助けたほうがいいと学校で教わったな、たしか。
僕は迷子に話しかけた。
うわあ、美人。
金髪碧眼に耳の隠れた帽子。
この辺ではALTの先生ぐらいでしか見たことがない。
「コトナエキ オシエテ クダサイ」
琴名駅のことだろうか?
「案内しますよ、えっと」
英語で何ていうんだっけ? いや、何人かわからないし。
「ニホンゴ スコシ ワカル」
そう言って彼女はほほえんだ。
気をつかわせてしまった。
僕は琴名駅に案内する。
が、すでに廃駅になっていた。
僕が戸惑っていると彼女が駅の中にはいる。
待ってと駅の中にはいるとそこはエルフやオーガや魔女や、
とにかく色々な種族がいた。
僕があわてていると切符を買った彼女は待合室に僕の手を引っ張る。
イスにとなり同士座る。
何だかよくわからないけど緊張する。
「どこから来たの?」
「エルフ サト カラ」
「僕は虎徹」
「ワタシ アリス」
時間になり、切符を見せてそれから……。
別れるのが辛いなんかもう会えないかもしれない。
電車がくる前に伝えなきゃ。
「また会えるよね?」
「ハイ! コンド イッショ ボウケン」
「うん、一緒に冒険しよう!」
約束の時を待っている。
「虎徹、約束を守りに来ました」
「おう!準備はできてるぞ!」
こうして二人の冒険がはじまった。
楽しんでいただけたでしょうか?
異世界へと通じる駅、ハリポタを参考にしました。
読んでくれてありがとうございます。
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