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ヘイワのきゅうり

作者: ちえた
掲載日:2026/03/07

ヘイワのきゅうり



パパの運転する車が高速道路にのる。


「今のところ渋滞はなさそうだな。」

「タクはトイレとか大丈夫?行きたくなったら早めに言ってね。あ、そうだ。ねぇパパ。お昼はサービスエリアに寄るでしょ?この間テレビでサービスエリアのお土産特集がやっててね。」


ママはずっとしゃべってる。

パパが眠くならないようになんだって。


毎年、夏は田舎のばあちゃんちに泊まりに行く。

車は三人分の荷物でパンパンだ。

いつもなら車の中で退屈しちゃうところだけど、今年は大丈夫。

だって、なんといっても僕は春から一年生になったから。

毎日学校に通って教室で勉強してたけど、初めての夏休みがやってきた。


朝早くに家を出て、途中お昼を食べて、車の中で少し寝ていた。

タイヤの音がジャリジャリと舗装路とは違う音になって目が覚める。


「起きたか?もう着くぞ。」


窓の外を見ると、一面の畑とその向こうの山。

真っ青な空から太陽が照り付けている。

車はもう、村道を外れてばあちゃんちへの脇道に入っていた。


古いけど大きな家の前、開けた庭に車が止まると、すぐにばあちゃんがでてきた。


「今年もよく来たねぇ。遠かったろ。三人とも毎年ありがとうねぇ。さぁ上がって上がって。荷物を置いて一休みして。」


ばあちゃんはたくさんおしゃべりしながら嬉しそう。


「お義母さん、今年もお世話になります」

「母さん今年もよろしく。頼まれたあれ買って来たよ。」

「あらまぁ、ありがとう。通販でも見つからなくて困ってたのよ。助かるわ。」

ママとパパは挨拶合戦に入ってしまった。


「おじゃましまーす!」

玄関で大きな声で言ってから、僕は先に家に上がった。

居間にはいると、いた!じいちゃんだ!


「よう来たな。ま、ゆっくりしていけ。」


隣に座って、頭を撫でてもらう。

僕はにこにこ、じいちゃんも笑ってる。


遅れてパパとママが居間にやってくる。

「父さん久しぶり。今年もよろしく。」

「タク、ちゃんとご挨拶した?お義父さんよろしくお願いします。」

今度はじいちゃんと挨拶合戦だ。


やっと挨拶が終わってから、じいちゃんは思い出したように僕にこう言った。


「淵には河童がおる。一人で行くな。」


ばあちゃんちには川がある。

釣りをしたり泳いだり出来る遊び場だ。

それで、川沿いの道を登って行くと、淵と祠がある。深いし流れも早いんだって。

でも、それ毎年必ず言うよね。


ーー


ばあちゃんちにくると、いとこのけい兄ちゃんと遊べるのが楽しみ。

他にもすみこ姉ちゃんや、すみこ姉ちゃんの弟のやっくんもいる。


夏はいつも、四人で真っ黒に日焼けするまで遊ぶのがこうれいってばあちゃんとママが言ってた。

でも、遊んでるだけじゃないよ。

ちゃんと、お掃除とか草むしりとか、色々お手伝いだってしてる。


今年もけい兄ちゃんたちと、蝉とりや川遊び、スイカの種飛ばし競争とたくさん楽しいことをしてる。

でも、ときどきけい兄ちゃんやすみこ姉ちゃんは学校の夏行事に行くから、そんな日は僕はばあちゃんのお手伝いをする。


ーー


「今日は一緒に畑にの水遣りしましょうか。」

ばあちゃんとジョウロに水を入れて、庭の畑に順番に掛けていく。

「これはナス、そっちはトマトよ。」

ばあちゃんは畑の野菜を大切に育ててる。

「ここの畝は全部きゅうりよ。今年もいい出来だわねぇ」

全部の畑にお水をあげたらお仕事完了。

「はい、良くお手伝いしてくれてありがとうね。じゃあ、アイス食べようか。」

やった!頑張って良かった!


ーー


今日も僕はばあちゃんのお手伝い。

朝ご飯のとき、ばあちゃんが言った。


「タクちゃん、今日は川の祠にきゅうりあげてきて」


え?祠って、淵まで行かなきゃならないよ?


パパは村の用事で出かけちゃうし、ママはおうちでばあちゃんとお仕事。

じいちゃんは大きい畑に行っちゃう。

一人で淵にいっちゃダメなんじゃないの?

じいちゃんに聞いてみた。


「ま、行きゃわかる。川への挨拶みたいなもんだ。」


じいちゃんはちょっと笑っていた。

なんだか試されてるみたい。

でも、これはちょっと大人に挑戦するチャンスかも

僕は一年生、怖くなんかない。

ただ、慎重に川沿いを歩いて、祠まで行くだけだ。


ーー


いつもの川から上流への道を歩く。

河原に比べて少し暗いけど、道はならされてるし問題ない。

心細くなんてない。

じいちゃんは行けばわかるって言ってたけど、なんのことだろう。


ぐるぐる考えてたときに、川面がパシャんとはじけた。


「なぁ、ちょっと」

声をかけられて、心臓が四回転くらいした。

尻もちをついて悲鳴をあげてしまったけど、すぐ立ち上がる。

深呼吸をしてから聞いた。


「な、な、な、なんですか?」


川の中から、女の子がこっちを見ていた。


「それ、きゅうりだろ?ありがとな」

「きゅうり?そう?ん?ありがとう?」


そう言うと、女の子はにかっと笑った。

「おまえのじいちゃんのきゅうりだろ!一等もんだよ!」


「いっとうって何?」

「一等は一等だ!一番だ!」


やっぱりよくわからなかったけど、祠に行くと言ったらついてきてくれた。


二人で歩きながら、女の子は一人でずっとしゃべっている。

川にいる魚のこと、今年の雨の話、秋には山のどこにアケビがあるか。

「もっと教えてやるぞ!もう友達だからな!」

いつの間にか友達になっていた。


無事に祠に着いて、きゅうりをお供えした。

女の子は満足そうにうなずいて、

「ありがとな!お父が言ってた!おかげでヘイワってやつだ!」

と言って、川に飛び込んでしまった。

水しぶきが消えると、もう誰もいなかった。

僕の心臓はまだ一回転半くらいしていた。


ーー


帰り道、僕は考えていた。

あの子は誰?

ヘイワってなんのこと?


それに、あれはばあちゃんのきゅうりだと思っていたけど、あの子は「じいちゃんのきゅうり」って言った。


考えてもよくわからなかった。

家に着くと、ばあちゃんが言った。

「ご苦労様、ありがとうね。今年もこれで安泰だわ。」


アンタイ?ヘイワじゃなくて?

よくわかんないや。


ーー


夕飯のとき、聞いてみた。


「じいちゃん、きゅうり一等もんなんだって」

じいちゃんは箸を止めた。

「ほう。誰が言うとった」

「川にいた子」


ばあちゃんが笑う。

「じいちゃんとばあちゃんで育ててるのよ」

そして、少ししてから付け足した。

「まぁ、毎年とどけたるぞなんて言ったのはじいちゃんだけどね」


僕は聞いてみる

「じゃあ、じいちゃんも、あの子に会ったの?」

「いや、どうだかな」

じいちゃんはそう言って、味噌汁をすすった。

それだけであとは何も言わなかった。


ーー


翌日も晴れて、暑すぎるくらいだった。

けい兄ちゃんが川に行こうと誘いにきた。


「下流ならいいが、大人がいないときは淵にはいくな」

じいちゃんはまたそう言った。


「昨日はお供えに行ったよ」

僕が言うと、

「昨日の今日じゃぁな。まだ早すぎる。まぁ、夏休みはまだある」

と、じいちゃんは笑った。


良くわからないけど、夏休みは、まだある。

なんだかそれだけで、安心した。


ーー


数日後

今日はパパが川遊びに連れて行ってくれる日だ。

少し上流で釣りをするっていってたから、もしかしたら、あの女の子にも会えるかもしれない。


餌の付け方や、竿の引きの見方を教えてもらう。

「引いてもすぐ上げるな。ちょっと待つんだ」

言われたとおりにやってみたら、ぽちゃん、と魚が跳ねた。


一匹。

二匹。

三匹。


気づけば、短い時間でたくさん釣れていた。

パパも嬉しそうだったけど、少し首をかしげた。

「今日はえらく釣れるな。」

夕飯には十分だから、あとはいつもの川で泳ぐことにした。


川を下ると、けい兄ちゃんたちも遊びに来ていた。

「流れがあるから気をつけろよ」

パパの近くで、ぱしゃぱしゃと水をかけ合う。

やっくんも川に入って水遊びに夢中だ。


しばらくして、少し上流のほうで、水しぶきが大きく上がった。

誰かが、思いきり潜ったみたいな音。

僕は思わずそっちを見た。


川の真ん中あたりで、あの女の子が両手をぶんぶん振っている。

「おーい! 今日は大サービスだぞ!」

川の魚が激しく泳ぎはじめた。


「すげー!なんだこれ!」

けい兄ちゃんが驚きながらも興奮している


「ふふーん!これも楽しいぞ!」

流れが少し強くなった気がする

その瞬間、僕の足元の流れが、ぐっと強くなった。


すみこ姉ちゃんが言う

「やっくん!気をつけて!」

あっ!と思ったとき、やっくんが足を滑らせる。

たまたま近くにいた僕がやっくんを支えた。

「ちょっと危ないね。お姉ちゃんと一緒にいてね。」

何があったかわかってない様子でやっくんはすみこ姉ちゃんと岸に上がった。


それのあとすぐ

「まだまだだぞ!」

と声が聞こえた。


今度は僕の足が流れに浮かされる。

あっというまに全身が川の中だった。

強い流れにどちらが上か下かわからなくなる。

鼻から水が入る。

息が出来ない。

ガボッ

僕は初めて怖くなった。


「おっと」

パパが僕の腕を掴んだ。

ゲホッゲホッ、水を吐き出して、息を吸い込んだ。

涙が出てくる。


「大丈夫か!?川の流れはすぐかわる。気をつけろ。でも、よく年下の子を守ったな。えらいぞ。」

泣くのは我慢した。


僕は上流の女の子をみる。

女の子は楽しそうに、川の中を走るみたいに動き回っている。


魚がばしゃばしゃと跳ねる。

さっきまでの“大漁”の理由が、なんとなくわかった。

僕は思わず叫んだ。

「もういいよ! 夕飯ぶんはあるから!」


女の子はきょとんとして、それから大きくうなずいた。

「そうか! そりゃよかった!」

ぴたり、と水の勢いが落ち着いた。

流れも、いつもの速さに戻る。

パパは気づいていないみたいだった。


女の子は川の中から、こっそり親指を立てて、

それから水の中に消えた。


ーー


その日の夕飯どき、じいちゃんは魚を見て、少しだけ笑った。

「ほどほどが一番だぞ」

僕は小さくうなずいた。


その後、じいちゃんとパパは今日のことを話し合っていた。


ーー


次の日の朝、じいちゃんが言った。

「今日は祠に行く。ばあちゃんと畑のきゅうり取っておけ」


ばあちゃんと畑に出て、つやのある、まっすぐなきゅうりを選んだ。

「これは若い」「これは少し水っぽい」なんて教えてもらいながら、一本、ちょうどいいのを見つける。


じいちゃんに渡すと、少しだけ目を細めて言った。

「今日は二人で行こう」

じいちゃんは優しいけど、あんまり喋らない。

だから「二人で」と言われて、僕は少しうれしかった。


ーー


下流から川沿いの道を祠へ登るあいだ、

じいちゃんはぽつりぽつりと話してくれた。


川でできる遊び。

釣りのコツ。

流れの読み方。

上手に泳ぐ方法。


そして最後に、こう付け足した。


「川は人のもんではない。

しっかり礼儀は示さんとならん。

だが、ただ負けてもいかん。付き合い方が肝要だ。」


そのとき、川面がきらりと光った気がした。


祠に着くと、じいちゃんはきゅうりを丁寧に供えた。

手を合わせ、深く一礼する。

そのまま帰るのかと思ったら、じいちゃんはしばらく川をじっと見つめていた。


ーー


さぁっと冷たい風が吹いて辺りを見回す。

気がつくと、川の中に大人の男の人が立っていた。

深いはずの淵なのに、何故か水は膝ほど。

どこか、あの女の子と似ている。


男の人が、低い声で言った。

「事情は承知しておる。その上での再度の奉納、誠に痛み入る。

大変に申し訳ないことをした。

あの子は加減を誤った。

今後、川には出さぬ。」


難しい言葉で、全部はわからない。

でも、女の子が怒られるのだとわかった。


思わず声が出た。

「待って。違うよ」


川の男の人が、じろりとこちらを見る。

心臓が、どくん、とひとつ大きく鳴った。

いつものドキドキとは違う。

僕は思わず、じいちゃんの後ろに隠れた。


じいちゃんは僕の頭に手を置いた。

それから、いつもより少し厳しい顔になった。


「この子はわしの孫。大事にしとります。

だが、綿に包んでしまっておく気はない。

そちらも、可愛い盛りの子のしたことに、目くじらを立てることはないでしょう。」


川の流れが、ほんの少しだけ強まった気がした。


じいちゃんは続けた。

「今後、多少お気遣いいただければ十分。

今回の奉納は、信頼の証しと思ってお納めいただきたい。」


しばらくの沈黙。


やがて男の人は小さくうなずいた。

「承知した。改めて、温情痛み入る」


そう言って、向こう岸の山のほうへ歩いていった。

水音も立てずに。


川は、いつもの川に戻った。


ーー


しばらく、じいちゃんと黙って立っていた。

風が吹き、祠の紙垂がかすかに揺れる。


「これなら良かろう。帰ろう」

振り返ったじいちゃんは、

もういつものじいちゃんだった。


僕は歩きながら思った。

きっと、今日じいちゃんはヘイワを守ったんだ。


僕は、平和ってヒーロー達が戦って守ると思ってた。

でも、多分それとは違う。


じいちゃんとあの男の人は戦ったりしなかった。

ちゃんと謝って、

ちゃんと許して、

でも、言うことは言う。

そういうことなんだ。


その年、それからあの女の子には会えなかった。


ーー


二年生の夏休み。

今年もまたばあちゃんちに来ている。


「今年もお供えお願いね」

手には、畑のきゅうり。

でも、僕の手にももう一本。

「お母さんとベランダで育てたの。一等じゃないけど、一緒にお供えしていい?」

じいちゃんが、ふっと笑う。

「気に入ってもらえりゃいいな」


「また来たよ」

祠へ向かう道の途中、川に向かってそう言ってみた。

返事はない。

でも、水面がひとつ、ぽちゃんと丸く広がった。


祠にきゅうりを供えて、手を合わせる。

顔を上げたとき、淵の川辺にあの女の子が立っていた。

去年より、少しだけ背が伸びて見える。


「……この前は、すまなかった」


前と違って、ずいぶんきちんとした言い方だった。


「お父にな、叱られたのだ。

加減を知らぬのは未熟の証だと」


僕は首を振った。

「大丈夫だよ。魚いっぱい釣れたし」


女の子は少し困った顔をして、それから笑った。

「それがいかんのだ」


言い方は真面目なのに、どこかくすぐったい。

少し沈黙があって、僕は聞いてみた。

「ねえ、君のお父さんって、いつも川にいるの?」


女の子は首をかしげた。

「川に“いる”とは?」


「えっと……家とか、ないの?」


女の子は不思議そうに笑った。


「家は川だ。山も川も、流れも淵も、みな同じだ」


その言い方が、去年より少しだけ、遠く感じた。


僕には家がある。

ベランダがあって、ママときゅうりを一緒に育てたりする。


でも彼女は、

“流れ”そのものみたいに話す。


「君は、ずっとここにいるの?」

「流れが続く限りは」

あたりまえのように言う。


そのとき、僕はほんの少しだけわかった。

ああ、この子たちは、

僕と同じようで、

同じ時間を生きているわけじゃないのかもしれない。


背が伸びたように見えたのは、僕の背が伸びたからかもしれない。


それでも。

「また来るよ」

そう言うと、女の子は嬉しそうに笑った。


「待っておる」


去年より少しだけ、距離を知った。

でも、遠くなったわけじゃない。

違うからこそ、ちゃんと付き合う。

じいちゃんの言葉も、ようやく少しわかった気がした。


川は、人のものではない。

でも、ただ怖がるものでもない。


帰り道、僕は思った。

来年もきっと来る。

その次も。

流れが続く限り。


ーー


僕は、あれから毎年ベランダできゅうりを育てている。


今は、お母さんと一緒に、トマトやなすにも挑戦している。


曲がったり、少し傷がついたりするけれど、それでもきゅうりは必ず一本残しておく。


夏になったら、ばあちゃんの畑のきゅうりと、自分で育てたきゅうりを一緒に祠へ持っていく。


毎年祠に行くけれど、あれからあの女の子には会えていない。


でも、水面が少しだけ丸く揺れる日がある。

風もないのに、祠の紙垂がふわりと動く日がある。


そんなときは、ちゃんと届いている気がする。


ーー


僕は畑の仕事に興味がある。

将来は野菜の博士になるつもりだ。


土のことも、水のことも、

ちゃんと知りたい。じいちゃんは言う。


「なら、この家をやる。畑と川の世話ぁ頼むな」


冗談みたいに笑うけれど、

たぶん半分は本気だ。


どうなるかは、まだわからない。

でも。

夏が来たら、きゅうりを育てて、祠へ持っていく。

礼をして、少し話して、川の流れを確かめて帰る。

そんな未来は、とってもいいなと思う。


それを続けていくことが、

きっとヘイワなんだと思う。


大げさなことじゃない。

ただ、

奪いすぎず、

負けすぎず、

忘れずにいること。


川の流れを見ながら、

僕は、そう思っている。

ぽちゃんと、川から音がきこえた気がした。

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