星空の列車
掲載日:2025/12/14
ある 寒い日のことでした。
レノとトトは手をつないで
きゅっきゅっと雪を踏みしめ 歩いていました。
紺色の空には一面に
きらきらとかがやく星が散りばめられて
それはまるで 星の海のよう。
「ねえ トト。
ほしが いっぱいだね。なんだか わくわくしちゃう」
レノのきらきらしたまんまるの目には
トトがいっぱいにうつっていました。
トトは
そうだね
レノ 足元をよくみて歩いてね
と言いました。
* * * *
また 寒い日のことでした。
トトは
きゅっきゅっと雪を踏みしめ 歩いていました。
レノと繋いでいた左手には
よく使い込まれた鞄をさげていました。
トトはこれから
鞄いっぱいにきらきらの星を詰めに行くのです。
左側が軽いけれど 少し寒くなったなぁと
トトはめをつむりました。
* * * *
また とある とても寒い日のことでした。
その日も 紺色の空は星が一面に波うっていました。
レノはそのおおきなからだで
ときおり吹く雪風からトトをまもるように
前を歩いていました。
レノはきらきらした目いっぱいに
星をうつして いいました。
「ねえ トト。
ぼくはずっと大好きだった星をつかまえにいくよ。
ほら もう星空の列車のきっぷも買ったんだ」
トトはうなずきました。
じゃあ おおきな鞄を買わなくちゃね。
少しだけ伏せたトトの目は
雪あかりが反射して
きらきらと光っていました。




