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研修生と化物の女王  作者: shio
第一章 古城学園生徒会
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 生徒会、そして、幼等部を抜けた、初等部、中等部、高等部、大学部にそれぞれいる代表には特別な権限がある。

 というのも、魔法都市という性質にも関係してくることなのだが、シリスが魔法都市の中心人物になった経緯と同じく古城学園にもそれぞれ魔法の力が強い者を中心に立てるような体勢となってしまった。いや、ならざるを得なかった。

 魔法学園という以上、周りに納得させる為には学力よりも魔法の力が強いものを上に立てないといけなかった。特に、反抗的なことばかりに魔法を使う生徒たちにとっては。

 なので、それぞれの代表には学園に関係することであれば制限無しの魔法の使用と、必要であれば生徒を治めるための実力行使も認められていた。

 そして、代表の上の立場である生徒会には、魔法都市全般への権限及び警察権さえも与えられていた。何故なら、魔法使い人口のほとんどは学生ということもあり、その学生の頂点に立つ魔法使いとなれば、つまりは魔法都市でもっとも強い魔法使いだといえたからだった。

 魔法犯罪において、魔法の使えない人間が魔法使いに対抗するには殺すか、または殺さないまでも致命的な傷を与えるしか対抗手段がない。それを防ぐ為に、魔法の力が一番強い生徒会が警察権までも持つのは不思議なことではなかった。

 こうして整えられた体勢に、批判をいうものもなくはない。たしかに、普通に説明だけを聞いていれば力による圧政になりかねないと危惧するのも頷ける。シリスや生徒会に対する批判や中傷も現実にある。

 そう、いつだって人間は力が必要な時は重宝し、下手に力をつければ容赦なく潰そうとする。混乱している時はシリスに頼ったにも関わらず、平穏が戻れば用なしとばかりに消そうとしているのだ。なお悪いことに、それを疑問と思わない人間が多かった。


(だからこそ、魔法の力をもった多くの人間は暴走したんだろうけど)


 まったく、と紅耶は思う。世の中で一番怖いのは、おかしいことをおかしいと思えない感覚だろう。


(まあでも、どうせ本格的な批判とかはできないだろうけどさ)


 シリスや生徒会に本格的な批判や中傷ができない理由は簡単だった。単純に圧政などしていないからだ。

 シリスにしろ、生徒会にしろ、代表にしろ、力で押さえつけることはしていなかったし、普通の学生として周りに接していた。逆に、上に立つ責任者として全生徒のために必死に頑張っている人間ばかりだった。


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