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『〜してはいけない部屋』は、『師弟はイケナイ部屋♡』  作者: かぐつち・くまナぱ(便乗期間限定w)


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4/5

④閑話――ツァミーナの夢――

こちらは、聖女セレスティアが魔女の館に突撃してくる前のお話です。


入れる場面に迷ったので、一気に全部ぶっこみます!

ヾ(≧▽≦)ノ<真面目モードでギャグはありません!


――魔女の館――


ツァミーナ・マルヴァは深い闇に沈んでいた。


魔女である彼女に眠りはほとんど必要ない。


それでも、ときおり訪れる眠りは常に『 (未来の出来事) 』と共にあった。


その夜、彼女は”四つの未来”を見た。



【――最初の夢――】


黒雲のように広がる■■■■の影が、天地を覆い尽くしていた。


炎が町を焼き、山が崩れ、海が血に染まる。


ツァミーナの呪文も、エリオットの剣も、セレスティアの祈りも、ことごとく虚しく打ち砕かれた。


最後に残ったのは絶叫と喰らい尽くす闇だけ。


その闇が世界を飲み込む瞬間、ツァミーナは己の声を聞いた。


「――ああ、結局、私はまた何ひとつ救えなかった。」



【――次の夢――】


孤児院の子どもたちが祈りを捧げる礼拝堂に向けて、ツァミーナは両の手を掲げていた。


紫の魔方陣が幾重にも広がり、光と炎が天地を裂く。


その中心で焼き尽くされる子どもたちの影。


恐怖と絶望の泣き声が耳を(つんざ)く。


小さな屍が折り重なる礼拝堂の炎の中から現れるのは、両断された■■■■の骸。


勝利――しかしその代償の重さに、ツァミーナの胸は締めつけられる。


そして、エリオットの瞳が彼女を見た。


「師匠・・あなたは、守るべきものを間違えた」


その手にはツァミーナの胸を貫く剣。



【――三つ目の夢――】


澄んだ青空を翔ける白きペガサス。


その背には、エリオットとセレスティアが並んで座っていた。


剣と祈りが共鳴し、黄金の光が大空を駆け抜ける。


二人の力はひとつに溶け合い、やがて■■■■を貫いた。


勇者と聖女を讃える勝利の歓声、祝福の鐘。


ツァミーナは、ただひとりその光景を遠くから見ていた。


紫のローブを風に揺らし、静かに背を向ける。


彼女の存在は、勝利の物語には必要なかった。



【――最後の夢――】


血に濡れた石畳。


エリオットは身を挺して子どもたちの前に立ち、■■■■の爪を受け止めていた。


鎧が砕け、肉が裂け、鮮血が迸る。


それでも彼は剣を振るい、■の片目と片翼を斬り落とす。


「――これで、あとは・・」


その声と共に、彼は膝を折った。


ツァミーナは絶叫をあげ、あらゆる魔力を解き放ち、■■■■を灰へと変えた。


だが勝利の静寂の中、彼女の腕の中でエリオットの心音は二度と戻らなかった。



「――ッ!」


ツァミーナはそこで目を覚ました。


呼吸が荒く、胸が締めつけられる。


白い寝台の上で、彼女はシーツを握りしめていた。


額から首筋まで、冷や汗が滲み、肌に冷たく張り付く。


全ては夢――そう理解しても、心臓の鼓動は早鐘のように収まらない。


「・・どの未来を選んでも、私は・・」


誰もいない部屋で、彼女の呟きは虚空に吸い込まれていった。


それでも彼女は悟っていた。


――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


そしてその時、選ぶのは自分自身だと。


ツァミーナは額の汗を拭い、深く息を吐いた。


夢に過ぎぬとわかっていても、胸を掴む痛みは消えない。


静かに窓を開けると、黎明の光が差し込んだ。


夜と朝の狭間、まだ魔女の館は眠りの中にある。


遠く、細い月だけが薄明に浮かんでいた。


ツァミーナは目を細めた。


この世の何処かにある孤児院――。


笑い声と祈りが絶えぬ、小さな温もりの巣窟。


だが彼女の見た夢のすべてに、必ず孤児たちが巻き込まれていた。


そこに希望があるからこそ、必ず■■■■は狙う。


そして――エリオットも、必ずその戦いに立たされる。


「選択肢などないのかもしれない・・それでも・・」


その呟きに答える者は誰もいない。


だがツァミーナはわかっていた。


――孤児院へ足を運ぶことこそが、見た四つの夢の分岐点であることを。


気怠さの残る身体で、”世界樹の枝で(父王の形見・)作られた杖(女王の証)”を手に取る。


その動作は、戦場へ赴く兵士のように硬い。


夢の残響のように、子どもたちの無邪気な声が、また遠くから聞こえてきた。


「・・愚かしい。未来を覗けば覗くほど、選択肢は狭まるばかり・・」


薄紫の髪を振る声は低く、しかし揺るぎなかった。


「・・元から”薄紫の魔女”は、嫌われ者の魔女・・」


魔女としての義務ではない。


未来を変えられる可能性が、ほんの僅かにでもあるのなら。


エリオットを、そしてあの子どもたちを、どうにかして――。


「・・子どもたちを絶望に堕とさず、希望も抱かせなければいい・・」


(現実)”がいつ訪れるかは、彼女にも判らない。


「・・どうか・・貴方だけは、私の前から消えたりしないで・・」


乱れた髪と重いカラダを引きずりながら、彼の待つ部屋へ向かう。


――いつもの様に優しく髪を梳いて欲しい――


そうすれば、今だけは満たされるのだから。


さて、⑤の本編も進めなきゃ・・(; ・`д・´)φ<ある程度は書けてるんですよ!?←え

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― 新着の感想 ―
こ、これは…………どうする!? 選べないならいっその事、エリオットに4面ダイスを振らせて決めるか!? ちゃんと転がらないけど!
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