探偵、異世界に転生する。-エルフの女子として?-
第2話
魔法も父や母に教わり、そして前世の応用を活用しだいぶ形になってきた。赤ん坊のころからの「魔力操作」により魔力量も大幅に増え、大人と変わらないほどになっていた。
ただ、まだ父母には言いてない。
元素魔法や空間魔法、そして精霊魔法と魔法にはいろいろあるため、どの属性を持っているのかもわからないはずだった。
魔法はイメージが湧かないと発動しにくいらしいが、わたしは前世の記憶があり物理イメージとして認識でき、また科学イメージにより発動条件まで理解していたため、魔法を発動することは簡単だった。
ただ、前世に無い、もしくは創作物にも無いものはイメージしにくかった。
小さいながらも、外に出られるようになったため、森や泉に行くことが出来るようになった。前世で日課となっていたトレーニングも再開した。
簡単な太極拳もどきから気功や体術など、体力をつけるため森の中や泉のほとりで行っている。
「はぁ~、ふっ、セイ」
体に酸素を取り込み、魔力の素「魔素」に変換する。魔素を練り気功で放つ、木々が揺れ、水面が波立つ。
今度は、魔法の火をイメージすると、指先に小さな炎が発動する。次に水をイメージすると水球が現れる。風をイメージして螺旋状に前方に打ち出すとまるでレールガンのように周辺を焼き固めながら進んでゆく。
慌てて魔力を切ると先方1km程が洞窟のようになっていた。
「やばい、これはダメです。自重しましょう。」
「うー、見つかったらおこられます。どうしよう?」
そうだ、土魔法と木魔法で蓋をすれば大丈夫だとね?。土魔法で抉れた地盤を直し、木魔法で植物を活性化して、
「よし!これで誤魔化せるよねっと?。」
バレないうちに、部屋へ帰りましょう。
適当に魔法を使うとトンデモないことになることがわかり、攻撃魔法を封印して今後は防御や生活魔法を練習しようと思ったのだった。
魔力を直接感知する「魔力探知」や、風魔法を使って生き物や植物の状態を知る「探知魔術」を練習すると「空間魔術」や「光魔術」が芽生え始めてきたようだった。
たしかに、幼少のころから物を引き寄せたり、「異空間収納」、傷を負っても自然に治る「自動回復」などが使えていたので気にしていなかったが、空間転移が出来るようになって、尚認識できるようになってきた。
森の管理を担っている父母だったが、私が生まれたころから人口が減ってきており徐々に衰退の方向に向かっているのが加速しだした。
元々、この里は長寿だらけであったため、後継者を育てるといったことが抜けていたこともあり、また、若いエルフは人間たちに興味をもち、人間や獣人と一緒に生活し始めたのだ。
そして、各地に点在する里は、外部と接触も少なく衰退していったようだった。
私の父イングニアと母フレーナは各里を纏め上げる為、旅に出るようだった。
「私も連れて行って」と父に言うと
「今回の交渉は時間がかかるだろうから、私たち二人で行く。」と父が言い、
母は、「あなたは、この里を守って…。」と、そう言って旅立ってしまった。
父と母が旅立ってからしばらくして、何故か不安な気持ちになってきた。
「そういえば、昨日変な夢を見てしまった。」と独り言をつぶやいた時、アラン兄さんとイリス姉さんに聞かれていたようだった。
「ソフィーどんな夢を見たのかな?」アラン兄さんが聞いてきた。そしてイリス姉さんが
「怖い夢でも見たの?」聞かれたことに答えていく。
「うん、父さんと母さんに危険が迫っているような、変な夢なの…。」
「ソフィー大丈夫だよ、僕やイリスが守ってやるし、父さんも母さんも強いからね。」
「そうだよソフィー、心配しなくても大丈夫。ソフィーは私たちが守るからね。」
「ありがとう…」
夢の内容を思い出そうとするが、断片的でうまく説明できないでいた。なんでこんな夢を見たのだろう、いままで一度だって見たこともなかったのに…。
そして、アラン兄さんとイリス姉さんとの3人暮らしが続いていった。
わたしは、相変わらず、マナの制御とオドからマナへの変換、マナを利用した身体強化を訓練していた。
「ソフィー、今日も狩りに行ってきたのかい?。」アランが言うと
「うん、最近新しい魔法を覚えたんだ!。範囲殲滅魔法っていうようなものらしいんだ!。」
「今日は、ウェアウルフとオーガを狩ってきたよ!解体もしてきたから村のみんなに配ってくるね。」と言ってから村の中心部の広場まで歩いてゆく。
ここ最近、魔法の腕も上がってウルフやベアーなど沢山狩ることが出来るようになってきたのだが、村の仲間たちも皆納得し始めていたようだ。