第5話(闘い2)
翔はパトカーのキーが付いてることを確認して、エンジンをかける。田中は助手席に乗った。
「出すぞ!」
「おお!」
翔はパトカーをバックで方向転換させ、走り出した時。ドン! 小池がパトカーの前に飛び出してきた。
「跳ねちまった…………」
「大した速度じゃない。死にゃしないさ」
小池は何とか立ち上がる。
「僕も乗せてって!」
「後部座席だ! 乗れ!」
翔は小池をパトカーに乗せて走り出す。バコッ! ゴトゴトゴトゴトーー! 左リアタイヤがバーストした。それでも無理矢理パトカーを運転する翔。廃病院の駐車場から脱出すると、前から他のパトカーが来た。
「「「助かったぁ」」」
警察官に制止される翔達。翔はパトカーを停止させ、ウインドウを下げる。
「お巡りさん、偽物の警察官が居ます。もう何人も殺してます。すぐに応援を」
「グヒョ、ビャーー! アヒッ、バーー!」
「こいつもイカれてる! 逃げるぞ!」
ブォーン! ゴトゴトゴトゴトーー! バン! 翔は警察官をパトカーで跳ねて安全な所を目指す。しかし、右リアタイヤもバーストして、植え込みに突っ込んでしまった。パトカーは段差に乗り上げて走行不能に。
「翔、どうなってんの?」
「車のコントロールが利かねえ。降りるぞ」
パーン! パーン! パーン! 警察官が拳銃を発砲してきた。
「痛い…………」
「大丈夫か、小池!」
小池の腹が鮮血で染まっていく。弾丸がパトカーのボディーを貫通して小池に当たってしまった。
パーン! パーン! パーン! 警察官は執拗に拳銃を発砲してくる。
「僕のことはいいから逃げて。翔君、田中君」
「しかし!」
「田中、小池。大丈夫だ。俺は闘う」
「何を言ってる!? 逃げた方が」
「奴らの拳銃の装弾数は6発。予備もない」
「あの警官は6発撃った。もう銃は使えない?」
「そうだ。小池は安静にしてろ。2対1なら楽勝さ。行くぞ、田中!」
「おお!」
警察官は警棒を持ち、翔達に襲い掛かってくる。シュポッ! シュポッ! 翔は警察官の目を狙ってペイント弾を撃ち込んだ。目が見えなくなった警察官。翔と田中は警察官をボコボコに殴りまくった。
ーー警察官が動かなくなったところで、翔と田中はパトカーに戻る。小池は死んでいた。