3冊め 『エラゴン』竜好きな方に!
[ソニー・マガジンズ] 著者:クリストファー・パオリーニ、訳:大嶌双恵
著者クリストファー・パオリーニの処女作にして映画化まで至った、ドラゴン・ライダーの物語。
片田舎で育ったエラゴンが、森で竜の卵を拾ったことから始まる大冒険。
結末が苦手なので、おすすめは1巻!!
なんといっても幼竜が可愛い!! 青い竜のサフィラ!! 名付けのシーンとかかっこいいんですよ。
この世界では竜が自分の乗り手を選んで生まれるんです。エラゴンはソフィラに選ばれたわけですね。
まあとにかく登場人物多数、人間関係複雑。なのですが、根底は父と子の絆が光る物語。
続き物のシリーズで、『エルデスト 宿命の赤き翼』『ブリジンガー 炎に誓う絆』『インヘリタンス 果てなき旅』と完結まで13年間かかっています。
人気が出るにつれ『ハリー・ポッター』シリーズの訳が急かされたのか、おざなりになっていったのとは違い、こちらの訳は丁寧な言葉選びと幅広い日本語表現が素晴らしい。
何巻だったか、地下のお風呂のシーンは、ぜひ原書と翻訳書を比べてみて欲しい秀逸さです。
英語読めない私が「英語の勉強しようかな? 原文で読めたら最高だろうな」と思わせられるほど、興味を掻き立てられたお話ではありました。
なので日本語書籍と洋書、それぞれ揃えています。
いつかじっくりと比較しながら読むのを楽しみに、大切に眠らせているのでした。
個人的にこの作品は、映画よりも断然小説をお勧めします。ドラゴンに乗った時、固い鱗で太ももの皮膚がやられるとかリアルな描写まで凝っていますので。
映画版は衣装がウケるかどうか賛否両論分かれる独特さでした。
だけど主題歌2つはとても好みで。
仕事で辛いことがあった日の夜、初めてレイトショーで映画を観に行ったのがこの作品だったのですが、歌詞に力づけられ、励まされたことが記憶に鮮明です。あ、やっぱ大好きだわ。