表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一話

他の当方の駄作をご覧の方はお久しぶり、此方が最初の方ははじめまして。

たいしたものではありませんが、良ければ見てやってください。

◆◆◆


終業のチャイムが鳴り、机に突っ伏した状態から体を起こす黒目黒髪の生徒が一人


というか、俺である。


俺の今の名は『神裂 利十』(かんざき りと)


この学校、涼宮学園に通うどこにでもいる元魔王です


ごめん嘘。流石に何処にでもはいなかった。



うん、まあ混乱することも有るだろうが事実だ。

断じて中学二年の男子特有の症状ではない

具体的には中二病とか。


閑話休題


そんな俺に近づいてくる俺と同じ黒髪黒目の美少女然とした女子生徒


俺の義妹です。名前は『神裂 ラナ』(かんざき らな)という。


「やっと、起きたねお兄ちゃん。」


「ああ。ラナはちゃんとノート取ってたか?」


勢いよく首肯するラナ


「あったり前だよ。ボクは真面目だからね。お兄ちゃんもそろそろ真面目にやった方がいいよ?」


「う、それはそうなんだが、どうも公式だの何だのとか言うのを聞くと眠くなってしまうんだ。悪いが写させてもらってもいいか?」


「もう。そういうと思って、用意してたんだ!ハイどーぞ。」


差し出されるノートを有り難く受けとる


「ん。助かる。」


「いいよ、いいよ。でもその代わりと言う訳じゃないけど今度の週末、ボクとデートしてほしいな。」


「いいぞ?ただそうなると時間の調整が必須だな。ちょっと時間を遅らせて俺が家を出るから先に公園のベンチで待っていてくれ。」


「おーけー。詳しいことは帰ってから話そーよ!それじゃあ帰ろ?」


首を傾げて上目遣いで見てくるラナに義妹ながら少しドキッとしてしまった


「お兄ちゃん?」


反応が鈍かったのが心配になったのか声をかけてくるラナ


「あ、ああ。そうだな、帰ろうか。」


取り敢えず帰る準備をするからちょっと待っててくれと、ラナに話す。


と、失礼。我が義妹との会話が入ってしまった。


そもそも、何故俺が地球の学園になんて通ってるかと言えば、答えは単純。


魔族を排斥しようとする狂ったヤツの最期の攻撃から部下を庇ってその魔法が亜空の牢獄へと無限に閉じ込めるとか言う多少厄介なものだったのでちょっと改変して異世界に跳ばす魔法にしたから。


もっと言えば地球に来る以前の次元の狭間の世界で拾った我が愛すべき義妹との出会いとか、色々あるのだが取り敢えずそれはまた別の機会に。


(不思議と何故か言葉は通じた。)



俺はアルタヴァースでは人、魔族、亜人、精霊、神を従え、等しく治めてきたし部下たちにも慕われていたように思う。


まあ、こちらの世界にはなんの関係もないのだが




とまあ、長々と解説してきた訳なんだが…なんか床光ってね?

ってなんかすごい見覚えがある魔方陣なんだが!?一度喰らったから分かるがこれは異世界転移のヤツだ。


そっかー、この展開は予想してなかったなぁー。


俺はどうやら元の世界へと召喚されるらしい。


教室全体が眩い光に包まれる


◆◆◆


光が晴れるとそこは神殿のような場所だった

そしてその中央に綺麗な金髪緑眼の女神がいる


あ、目があった


全力で凝視して来るんだが。


今の反応で確信したわ、アイツ俺のこっちの部下だわ。通りでどっかで見たと思った


名前は『アイリス』だ。



え、ちょおいおい、こっちに来んなよせっかく凡人ライフ楽しんでんのに。


俺の内心の言葉は届かず、女神は無情にも俺の前に立つ。

そしてそっと耳元に口を近づけ


「お帰りなさいませ、魔王様。随分とお久し振りでしたね?」


なんか言葉に刺を感じるんだが


「おう、ただいまアイリス。此方では俺が居なくなった何年たった?」


俺が居たときと比べて全く時間の経過がないと言う事はないだろう。


「えーと、ざっと約10年6ヶ月と言った所でしょうか。て言うかビックリしましたよ?まさか地球に跳ばされいて、しかも勇者召喚の魔方陣で帰ってくるんですから。」


詳しいことはまた後程、と言って俺から離れ状況を把握できていない他の生徒たちの前に向かうアイリスと入れ替わりに俺に近づき耳元に話しかけて来るのは何を隠そう我が義妹、ラナである。


「お兄ちゃん、あの人は、こっちの世界での部下の人なの?」


「んー、まあそうなるな。」


「へえ、お兄ちゃんってホントに魔王様だったんだ。」


「おいおい、信じてなかったのか?」


「んーん。一応の確認。お兄ちゃんのことは信じてるよ。ずっとね。」


「そうか。お、そろそろアイリスが話すようだぞ。なんとなく内容は分かるが取り敢えず聞こう。」


俺の言葉に頷くラナ




「皆さん!混乱していることと思いますがどうか私の話しをってあれ?」


まあ、戸惑うだろうな。何故なら召喚の対象になっていた教室に残っていたのは俺とラナを含む六人だけだからだ。でも仕方ないだろう?既に放課後だったのだから。



少しの間俺たちを不思議そうに眺めていたアイリスだったがある程度自分の中で納得がいったのか今度こそ話し始めるのだった。


◆◆◆

いかがでしたでしょうか?


不定期に更新しますのでよろしければブクマ登録お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ