短編詩集 『しっくいの詩集』
『賞賛の詩』
賞賛されながら読んでください。
『癖の詩』
好きな人の癖を観察しながら読んでください。
『遺書の詩』
遺書を書きながら呼んでください。
賞賛の詩
お前らに褒められたいんじゃない
私の勝手をなぜ褒める
お前らに批判されたくない
私の自由をなぜ詆る
私の人生の審判は私だ
褒める褒めないなんて言う安直な二元論で私の生を語るんじゃない
一体何様だよ、お前ら
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癖の詩
くせっ毛の君の毛の先を見る私を伏せ目で見返す君と目が合うのを期待して目線を送る私を嫌とは思わない君が少しずつ私を意識して行くのを感じる私を感じる君を感じていくのが嬉しい私をきっとずっと好きにはならない君のことが好きな私にわざとらしく好意的に話しかけてきたりする君を何故かぞんざいに扱ってしまう私の癖、良くないな。
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遺書の詩
どこかの国の白地の壁に
遂に君から届かなかった
愛の言葉を、刻んでおいた
君
探してください
どうか。
20万年くらい。
僕はそれを探していました
だから
どうか、
君もそれを探してください
探し続けてやがて
僕が君となった時
探すという、それそのものが愛になる、と思います。
多分。
そんな僕のエゴのために
どうか、どうか、
君もそれを探してください
愛の証明を、どうか。
こんにちは、コーノです。
今めちゃくちゃお腹がすいています。とんでもない頻度でお腹がグーグーなっています。あと図書館で借りた本を2週間も延滞しています。懺悔。
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