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深夜の浴室
嘘つきは泥棒の始まり
始まりはいつも突然に
盗み癖はなおらずに
君の心を盗みたい
なんて、臭いセリフを吐く時分
深夜だなんて気づいてる
ちょっと遅めの入浴で
温いお風呂にバブを入れ
炭酸がしゅわしゅわ音を立て
バブに突然穴が空き
その穴は乙女の心を写し
その心は自分の心でもあり
君が好きだと気づいたよ
深夜の浴室で歌を唄えば華になる
華はバブの穴を埋め
僕は君の魅力に生き埋め
そんなことを思う時分
深夜だなんて気づいてる
それでも君が好きだよと
言って後悔
心を盗まれているのは自分
そして深夜の浴室に溺れる