第48話・学校計画って丸投げしてたな
おはよ〜ございます。
昨日はなんのかんのあってヤーヴェさんの所に泊まりました。
流石はお金持ち、ベットはフカフカで朝食も美味しかった。
しかし、あのご隠居さんの好奇心の強さときたらとんでもないな。
高圧洗浄機の仕組みから魔導具の可能性とか、いろいろと話した。
失敗したのは、俺がユーノさんの所で魔導具製作の勉強をしたって話した事。
早速、何か魔導具を作れと言ってきた。
まだ、ポーション造りすら手をつけてないのにだ。
まぁ、作るつもりではあるんだけど文化ハザードが怖いからなぁ〜。
ここは焦らず、慎重にいこう。
さて、今日はダンジョンに行こうと思ってる。
三日も四日もDスライムたちをほっておくのはマズいからね。
まずはギルドに寄ってから行動開始しますかね〜。
朝のギルドは冒険者たちでごった返していた。
アドルさんやロールさんたちギルド職員はすごく忙しそうだ。
冬が本格化する前にもう一稼ぎしようと冒険者たちも頑張っているのだろう。
彼らのほとんどがあと半月ほどでここより稼げる場所に移動し始めるからね。
なんか冒険者って渡り鳥みたいだなぁ〜。
なんてくだらない事を考えつつ、アドルさんの手が空くまで間カフェスペースでお茶を飲みながら時間を潰していた。
しばらくするとアドルさんが受付を交代して俺に挨拶してきた。
「おはよう。ユウキ君、話があるんだけど少し良いかな?」
「おはようございます。ええ、大丈夫ですよ。俺も今日の予定を伝えようと待ってたところですから」
そう言うとアドルさんは奥にある個室に案内してくれ、席に着くとアドルさんが自らお茶を用意してくれた。
来て早々だけど、先にこちらの予定を伝えておこう。こちらの話は10秒もあれば簡単に済む話だからね。
「今日は午前中にいつもの通り森に行きます。その後なんですが、ダンジョンにスライムの様子を見に行く予定をしています。それで、もし良かったらアドルさんもご一緒にと思ってるんですけど……」
「あぁ〜。残念ですが今日はちょっと忙しくてヒマがないんですよね」
「そうですか。こちらも急に誘ってしまって、すいません」
「いえいえ、ダンジョンの方は私の代わりにロールに行ってもらうことにしましょう」
「了解しました。では視察はロールさんにしてもらうって事で良いですね。ま、今回は捕まえたスライムがどうなってるか?見に行くだけですからね」
よし、こちらの用事は終わった。あとはアドルさんの話だ。
「で、アドルさんの話ってなんですか?」
「それなんですが、例の学校計画の話でして……」
ああ、そういえば、こっちに来てから学校関係の事はアドルさんに丸投げしてたからなぁ〜。ちっとは動けってお小言かな?早めに謝っておくか。
「あ!その事ですか。すいません、アドルさんにばかり押し付けちゃって…」
「いえいえ、それは良いんですよ。書類仕事は私がやった方が早く済みますし、ユウキ君には出稼ぎとして動いてもらった方が村にも街にも良いんですから」
「そうですか。そう言ってもらえると俺としてもありがたいです。じゃ、今回の話って?……」
「ええ、ご存知ないかと思いますが、今、この街に領主様のご家族が滞在していらっしゃってるんですよ」
あぁ。もしかてあの貴族の事かな?最近、冒険者たちにクエストも出してるし、噂程度なら聞いたことがある。
「それで、ですね。あと十日ほどで領主様ご本人もこちらにいらっしゃいまして、その時に学校計画の会談を開く事になっているんです」
「もしかして、俺にもその会談に参加しろと?」
「お察しの通り。領主様はユウキ君のテストケースの事もご存知で、ユウキ君がいるなら直接、話を聞きたいと望んでるんですよ」
う〜ん。トップとの会談かぁ。無くはないと思っていたけど、こんなに早く直接会談になるとはなぁ。仕方ないか…これもアサイ村の未来の為だ。
「了解しました。予定しておきます」
「ありがとう。それからついでと言っては何なのだけど……」
「まだ、何かあるんですか?」
「ええ、領主様には君がやっているダンジョンの事も報告してあって、その事についても同様に話を聞きたいとおっしゃっているんですよ」
おい!?まだ、手をつけたばかりの事も教えたのかよ!
思い付きの計画に領主を巻き込むのはどうかと思うぞ?
「ダンジョンの事って、まだ始めてから三日も経ってませんけど?」
「それは、領主様との間で定期的に伝書鳩でやり取りをしていますからね」
そういう事か。定時連絡の時に一緒に報告したって事ね。
ま、ダンジョンでの実験だから上司に報告って言ってたけど、まさかギルドマスターより上まで報告がいくとはねぇ〜。
学校の計画は大事業ってわかるけど、ダンジョンの実験が大事になっちゃうのは考えモノだなぁ〜。




