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第27話・ダンジョンにも行きたいな


魔法やら魔法陣、魔道具の勉強をしている。

有効そうな理論やそれに関係していそうな魔法陣を選別して、ノートにまとめて体系化してと……。

そうそう、魔法素材の表も作っておこう。いつか役に立つはずだし。

正直、こんなに真面目に勉強したのなんて受験勉強以来だ。

でも、受験勉強より全然楽しい。


そんな感じで、かなり集中していたのだろう。

そっと目の前にお茶が置かれて、誰かがいるのに気が付いた。


「もうお昼過ぎてますよ」


ロールさんだった。昼を過ぎても資料室に籠っていたから心配して来てくれたのかな?


「熱心なのも良いですが、少しくらいは休憩しないとバテちゃいますよ」

「ありがとうございます。つい夢中になっちゃって……」

「へぇ〜、魔法ですか?いろいろと考察されてるようですが……」


そう言ってロールさんは俺のノートを覗き込んできた。


「……ふ〜ん、こんな解釈もあるんですねぇ〜。あ!この術式は……」


なんか感心してるのか?唸ってるし……。


「あ…あの…素人考えの考察なんで合ってるかどうか、わかりませんよ」

「そんな事ないですよ。私も魔法の勉強はそこそこやってましたからね。この考察はスゴイですよ」

「へぇ〜、そうなんですか。魔法を知ってる人に褒めてもらえるなんて、嬉しいですね。ま、俺自身は魔法を使った事ないんで魔石頼りなんですけどね」


さすがはギルドの受付嬢だ。この人も優秀な人だ。そんな人に褒められるって嬉しいね。


「適性検査を受けてみたらどうですか?魔法が使えるかどうかわかりますよ」

「え?適性検査なんてあったんですか?なら受けてみようかな。魔法、使ってみたいし……」

「適性検査がパス出来たら、私が魔法の使い方を教えてあげますよ?」

「お!その時はお願いしますね。楽しみにしてます」


うむ、なんかいろいろと楽しみ増えてきましたよ!良い兆候じゃん。


「そういえば、ユウキさんはダンジョンには行くんですか?」

「ええ、行く予定ですよ。ただ、1〜2階層のレベルの低い所を回る予定でいますけどね」

「そうですか。でも、ダンジョンの魔獣は凶暴ですから低階層でも気をつけてくださいね」

「大丈夫ですよ。油断はしてないつもりですし、行く前にはちゃんと情報を入れていきますから」


正直、今回の勉強はダンジョンのためでもある。安全に探索するためにDELSONの機能アップもしたしね。


さて、ちょっと遅くなったけど昼飯でも食べてきますかねぇ。

ロールさんを誘う?無理無理、初対面でそれはできません。ヘタレで結構!!


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