表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
225/227

第225話・アサイ村のいろいろ

確定申告も一段落……。


獣人さん達の襲撃をあっさり跳ね返したあと、レッドさんは作戦を次の段階に進めることを宣言した。


なんかね、いちいち迎撃するのが面倒になったんだってさ。


んじゃ、これからどうするの?って聞いたら、強化アバターに敵の上層部の遺伝子情報を採取させて、そいつらとごっそり入れ替えるんだと。


入れ替えるってどういうことよ?


え?アバターは遺伝子情報で本人とそっくりに化けられるでしょ?


……うん。なんとなくわかった。あとは怖いから聞かない事にするよ。


って事でレッドさん方面の問題はすぐにでも解決するだろう。

なので、俺はいつものように店の仕入れと経理に尽力するとしようと思った。






さて、そんな事もありつつ、この異世界の事象は進んでいく。


んで本日は、ダンジョンのラムちゃん農場へと足を運んだ。


「燃える男のぉ~赤いトラクターぁ~それがオマエだぜぇ~♪」


と、ご機嫌に歌っているモンペ姿の幼女がそこに居た。

ちなみに、ダンジョンで使用しているトラクターの色は『ライトグリーン』です。


型式は日本製では無くイタリア製の方に似せてある。

牡牛のマークのヤツが個人的に好きだからだ。


「お~い、ラムちゃんや調子はどうだい?」


「おお、ユウキどん。オラの調子は上々だぁ」


……なぜにこの娘は半端に訛ってしゃべってるんでしょうか?

まあ、そんな些末な事は放っておいてダンジョン農場の様子を聞いてみよう。


「時に、ここの農場の具合はどうだい?」


「そうだねぇ、試しに植えた麦は良く育っているよ。あとは芋類も順調」


「試験的な栽培は合格って感じかな?」


「そんな感じ。次は遺伝子組み換えで再現した大豆やらトウモロコシだね。他にもユウキの記憶データにあるヤツを遺伝子組み換えで再現してみるよ」


「そか、あとはラムちゃんに預けた強化アバターの件は?」


「彼等には近くの森や樹海に行ってもらって有用性の高い植物を採取をやってもらっている。原種や近似種でも良いから手当たり次第って感じでね」


などなど、ダンジョン農場は順調に発展しているようだ。



んで、スライム牧場ではちょっとした問題が発生していた。

それは、スライムゼリーの過剰在庫問題。


スライム牧場でのスライム家畜化計画が思っていた以上に順調だった。

スライムゼリーの採取には、遠心分離機を応用した魔導具を使用した事で安全且つ効率的に採取出来る様になった。


なったのは良かったんだが、効率が良すぎたんだわな。

スライムゼリーがたくさん取れ過ぎちゃったんだわ。

これを市場に流せばポーションの値崩れに繋がるのは目に見えている。

だからと言って、捨てるって訳にもいかず在庫が増える一方になってしまった。


そこで、この問題を解決しようと立ち上がったのが、アサイ村の頭脳集団『魔導技術研究所』の面々だった。

彼等はその知識と技術を振るい革新的な技術の開発に成功する。

それが『スライムゼリーの硬質化』だ。


今までのスライムゼリーを溶かす技術とは逆の技術。

ある種の溶液を使用してゼリーの固める事に成功したのだ。

硬さは溶液の濃度でゴムくらいから鉄の様に硬く出来る。

しかも、他の薬剤と併用すると魔力特性も変化するというオマケ付き。


これに飛びついたのがドワーフ族とエルフ族の人達。

この新素材を現在開発中のトロッコ列車に使うとか、魔力特性を活かした魔導具を開発するとか騒いでいる。


なんか試作品とかが出来ると試験運用を名目にアサイ村で使う事になっているんだってさ。

それが証拠に、最近は硬質スライムで作った窓ガラスを使用している家が目立つようになった。


実験都市に相応しい最先端の村になったわけだ。


しかしながら、こういった事になると国の内外から最先端の情報を盗み出そうとしてくる輩もやって来るので、その対策もしないとけない。

まあ、そこのところはクララ様や辺境伯様関係にお任せしてはいるのだが、いかんせん人手が足りない。


なので、ここは俺の秘密戦力『月影(つきかげ)部隊』の投入を勝手に決めさせてもらった。

彼等に冒険者や商人などになりすましてもらい、アサイ村周辺でスパイ狩りをやってもらう。

とりあえず、スパイは生きたまま確保してラムちゃんのところで情報を聞き出す事にしてある。

聞き出した後は……まあ、御想像にお任せするとしよう。


いろいろとやる事が多いけど、概ねアサイ村とヤドラム周辺は平和だ。

お読みいただき、ありがとうございました。


不定期更新で、のんびり進めていきます。


作品を読んで面白いと思われたら、評価&ブックマークをお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ