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第172話・ダンジョン攻略に向けて…。

更新が遅くなりまして、ごめんなさい。

GW直前に愛用のPCがぶっ飛びまして、金欠状態の中、中古ノートPCを購入したり、データの回収に手間取ったりと、てんやわんやでした。

ようやく落ち着いてきたので、更新を再開します。

これからもヨロシクお願いします。


はぁ…。せっかく新作も書いてたのになぁ…。



その後もお茶会では、ここ一ヶ月ほどで完成したモノを幾つか発表した。

秋のダンジョン攻略に使う『強化鎧(パワードメイル)』とか、棒人形を仕込んだ『強化アバター』とかね。

それを見て、ユーノさんは頭を抱えて「アンタって人はぁーー」って唸ってた。


あと樹海で手に入れたデータを解析してわかった超文明の大まかな歴史なんてモノも発表したよ。

これにはマリアさんが喰いついてきてチョットびっくりしたけど……。

まあ、超文明の歴史の方はやたらと長くなるから説明は後日という事で……。



それから電話を所定の位置に設置してもらって、しばらくしてからチョットいた問題が発生した。


それは、『女子チームの長電話問題』だ。

別にホットラインなんだから電話代が嵩むとかの話では無いんだけど、彼女たちが毎晩毎晩飽きずに2時間も3時間も平気で話してるんだわ。

よくもまあ、話題が尽きないものだと感心しちゃうくらい。

ストレス解消にもなってるからって大目に見てたんだけど、クララ様の執事のアルフレッドさんからクレームが入った。


ここ最近、クララ様の仕事の方に支障が出るようになってしまったらしいのだ。

アルフレッドさんはクララ様が多忙なので疲れているのかと思い心配していたらしいのだが、その原因がここのところの夜中の長電話だった事が判明した。


てな理由もあり私用の電話は極力控えるようにと御達しが出た。

そりゃあ仕事に支障が出るようになったら怒られるわな。


そんな事もありつつ、村では学校周辺で着々と施設が建設され、それに伴い人員も補充されていった。


そんなある日、俺はいつもの如くギルドの出張所へ本日のスケジュールの確認に出向いた。


「へ?ロールさん?なんでこんな所にいるの?」


出張所の受付にはいつものサリナさんではなく、なぜかロールさんがいた。


「おはようございます、ユウキさん。ジェシカさんの代わりでこっちに配属されたんですよ」


ああ、産休のジェシカさんの交代要員はロールさんだったのか…。


ロールさんによると、どうもこの人事には辺境伯様が絡んでいたらしい。

例のトロッコ事業を開始するにあたり、ギルドにも少なからず影響が出るかもしれないとの事で、それを見極めるべく送られてきたのがロールさんだった。

まあ、ロールさんなら俺やルキアさんとも顔見知りだし、事業の情報も入り易いとギルマスのロドリゴさん辺りが考えたんじゃないかな?


「トロッコ事業の事もありますけど、それよりもルキアさんから聞いた「オルトロス討伐」の事の方が重要案件になっているんですけど…」


おや?もうルキアさんは話しちゃったんだ。でも「オルトロス討伐」がそんなに重要案件になるの?


「オルトロスの単独討伐をやるって聞いてますよ。ギルドとしてはあまり無茶な事をしてほしくは無いんですけど…」


まあ、そうだわな…。普通ならオルトロスの討伐は複数パーティでやるからなぁ。


「計画書の方も早めに提出してもらわないと、保険金額の算定とかいろいろと決めないといけない事がありますから…」


一応、ギルドも公共機関なので冒険者がもし怪我などを被った場合など、ある程度の保障をしないといけないらしい。

なので、こう言った討伐などの大きな仕事の時は、個人的なモノであっても『ギルド保険』に加入しないといけないとの事だった。


「なんか、いろいろと面倒くさいんすね…」


「面倒でも冒険者さん達の生活の安定のためですからね」


この世界の生活基盤は冒険者達がダンジョンなどで手に入れた魔獣の素材で成り立っているからね。冒険者の質と量が国力の向上に繋がる。それならば、国としては冒険者が安心して働ける環境を整えて国外に出ないようにするってのが常套手段になるわけだ。


「そんなわけで計画書の方をヨロシクお願いします」


「了解です。今夜にでもリーダーのユーノさんに言っておきます」




そして夜、夕飯を済ませまったりとお茶を楽しんでいるユーノさんに計画書の事を話した。


「ああ、そうだった…。すっかり忘れてた…」


おい…。忘れてたって…。


「だってさぁ。最近、ユウキ君の持ってくるアイテムやら情報が濃いからさぁ」


俺のせいなの?たまたま、樹海の情報とアイテムの発表が重なっただけじゃん。


「超文明の情報なんて国家機密のレベルなのよ。そんなモノ披露された日にゃ、頭がパンクしちゃうわよ」


だからと言って黙ってたら、ユーノさん怒るでしょう?ユーノさんのアイアンクローを受ける身にもなって下さいよ。メッチャ痛いんだからね。

てか、そんな事より計画書の方をお願いしますよ。


「わかりましたぁ〜。速攻で書くわよ」


そう言って計画書を書き始めた時、マリアさんが待ったを掛けてきた。


「あの、オルトロス討伐って基本的に複数パーティでやる討伐でしたよね?私達が単独でやって悪目立ちしませんか?」


「ああ〜そうだった。普通なら単独討伐じゃ全滅覚悟の案件だったわ。ユウキ君のトンデモ兵器でって思ってたけど、それじゃ変な所から目を付けられちゃうわね」


そう言えばそうだった。自分で使っていて慣れちゃったから忘れてたけど、俺の持ってる武器は普通レベルのモノじゃない。そんなモノを持ってるなんてギルドどころか国にバレちゃったら面倒くさい事になる。


「どうしましょうか?なんかウマイこと誤魔化す方法はありませんか?」


マリアさんもトンデモ兵器を使わないって選択は無いらしい。

まあ、俺達が出張らなくても例のアンデット三人衆だけで瞬殺できるんですけど。


そんな事を考えていた時、ユーノさんが何やら思いついたらしい。


「そうだ!『二級危険魔導具』のテストついでにオルトロスの討伐をしちぇばイイんだわ!!」


良い事を思いついちゃったーー!!って感じで喜んでおりますが、それって大丈夫なんすか?


「大丈夫!大丈夫!だって私、危険魔導具の判定員の資格持ってるから『威力試験』って事にしちぇば誤魔化せるって!」


ああ、そう言えば前にマリアさんの杖の判定したのユーノさんだったね。

その時も何か適当に胡麻化してたねぇ。


「それじゃ、危険魔導具の使用許可の申請もしないといけませんね」


許可、降りるかなぁ?ってマリアさんが心配してる。


「許可は普通に下りるでしょ?オルトロスの討伐も絡んでるだからさ」


さて、いろいろと書類作成をしなくちゃ〜って言いながらユーノさんは自分の部屋へと戻っていった。


「ああ、ユウキ君は製作した魔導具の準備をお願いね。世に出せるモノと封印するモノの選別をしないといけないから」


了解です。とりあえず、全部DELSONに突っ込んでおきますよぉ〜。


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