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第167話・お宝はモノだけじゃない


トラックを回収して、その次に向かった所は管制塔などがある周辺施設。

潰れかけている格納庫を見て回ると、そこにあったのは戦闘機と思われる残骸。


「ま、当然と言えば当然か……」


軍事施設だものね。そりゃ戦闘機もあれば戦闘ヘリっぽいのもあるわな。

ただね、乗ってるのよ…パイロットがさ……。

そんなのを見ちゃうとね。回収する気も失せちゃうのよ。


「ここは、これ以上の探索は厳しいな……」


気分もダダ下がりになってきたんで、別の場所に移動するか……。



って事で、逃げるように空港遺跡を出て、ロケットベルトで一番近くにある別の結界に直行した。

この場所は結界としては凄く小さな所。広さでいうと、クララ様のお屋敷くらいの広さだ。


なぜ、こんな小さな所を選んだかというと、その小ささが気になったからだ。

大体、結界ってのは重要施設に張っている事が普通だ。

では、なぜにこんな小さい施設に結界がって考えると、答えは簡単だ。

ここの重要度が高いからって事になる。


「もしかすると……大当たりかも……」


なんて、思っちゃったわけさ。



で、いつもの如く結界を無効化して侵入したんだが……。


「流石に物資の集積場じゃないわな……」


ま、集積場だったらもっと広いはずだ。

だけど、そこに建っていたのは5階建てのビルだった。

ここも例に漏れず苔が繁茂している。


「一応、見てみるか」


そう呟いて、壊れた扉から内部に侵入した。


このてのビルを効率良く見て回る方法がある。

俺が無目的に電機量販店で暇を潰すのに使っていた方法だ。

やり方は簡単、まずは最上階に行く。それから一階ずつ店舗を散策しながら降りて行くだけだ。一階に戻った時には地上階は全て網羅出来ている。

今回もこの手を使って効率的に処理していこう。


って事で、まずは5階に直行した。

5階はいつの時代でも変化は無いようで、偉い人が使っていたような広い部屋に大きな机の残骸があった。あとは応接室かな?ちょっと豪華な造りをしていた部屋が二つほど、それと部下用の仕事部屋って感じだった。

4階は会議室の様な広い部屋が4つだけ、そして3階は個人用の事務室だろうか?少し広めの部屋が幾つもあった。

で、2階は大きな事務所ような部屋が4つあり、1階はロビー。


「なんか、会社を見学してるみたいだ……」


目ぼしいモノは何も無く、なぜここが結界を張るほど重要な場所だったのか理解できない。

不思議に思いつつ地下に続く階段を探したが見つからない。ぽっかり空いたエレベーターシャフトを覗けば地下3階までは確実に存在しているはずなのにだ……。


「秘密は地下に隠してあるのか……」


そう考えて、ロープを使ってエレベーターシャフトから地下への侵入を試みた。

DELSONのパイルバンカーで地下1階の扉を破壊して侵入に成功した。


流石に地下は真っ暗だ。暗視機能を使い見渡すと、意外にも劣化が進んでいなかった。


「遺体が見当たらないって事は、ここで働いてた人達は助かったのかな?」


少しホッとして探索を開始した。

しかし経年劣化は如何ともし難く、紙の資料はどれもボロボロで判読不能だ。

そして、ある部屋に入ったところでスゴイ発見をした。

その部屋にはノートパソコンの様な端末が無造作に置いてあり、その端末の電源ランプが点滅していたのだ。


「コイツ……動くゾ……」


なんか、超有名アニメの名台詞が自然に出てきた。

流石は超文明の遺産だ。保管状態でもないのに生きている。


とりあえず、中身の確認もせずに回収して他の部屋にもないかと確認していく。

すると、似たようなノートパソコンが2台とデスクトップが3台あったので全て回収した。中身の確認は後回しだ。


「PCみたいなのがあったって事は、サーバーみたいなモノもあるのかな?」


そう考えて更に探索するが、地下一階には何も無かった。

そして、地下二階に移動すると、そこがサーバールームだった。


「流石に電源は生きてはいないか…」


真っ暗なサーバールームを暗視機能で見渡す。

サーバー自体は、何の材質で出来ているのかはわからない。

黒曜石の様に真っ黒で滑らかに輝いていた。


「さて、コイツ等をどうするか?だなぁ〜」


正直、この中の情報は確実に欲しい。

だけど、電源を復活させるほどの時間は無い。


「仕方ないか…。少々強引だけど…」


多少壊れてもDELSONのチートで何とかなるだろう。

そう思って、根こそぎDELSONに回収した。


最後に向かったのは地下三階。

そこは、このビルのインフラ設備があった。電源と冷却装置、それに上下水道の設備も整っている。


「でも、全部死んでるんだよなぁ〜。じゃあ、なんで結界装置だけは生きてるんだろう?」


まあ、結界装置はスタンドアローンで設置しているんだろう。セキュリティーの決まりでもあったのかな?

そのお蔭で、この樹海がお宝の山になっているわけなんだけどね。


「とりあえず、ここの電源と冷却装置は回収しておこう」


この装置はアサイ村の研究所で役立つはずだ。

超魔法文明の解析は自重ナシでやっていこう。

研究成果の方を小出しにしていけば、文化ハザードにはならないはずだし…。

ナニかあった時に、こちらの秘匿戦力として使えるようにしておけば安心だ。


初日の探索としては上出来だろう。資源の回収は無かったけど、情報というお宝は手に入った。あとはのんびりと解析していこう。


外に出ると、とっくに昼を過ぎていた。メシも食わずに、はしゃいでしまった。


「とりあえず、メシにしよう。それから移動だ」


三日しか時間はないのだが、焦る事はない。

探索範囲は広大だし、一人で探索できる範囲なんて高が知れている。

ゆっくりと、お宝探しを楽しんでいこう。


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