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第128話・イイもの拾った


ドーム内をあらかた掃除し終えたので、隣の建物に移動する。

こちらは、経年劣化に耐えられなかったのだろう。一部が崩壊していた。

入り口は崩壊部分に埋まっているらしく、発見出来なかった。なので、窓から侵入してみた。


内部は幾つかの部屋に分かれていた。なんだか、ビジネスビルの構造に似ている。


「ここはドームの関連施設かな?」


部屋の中には机だったモノらしい残骸が幾つか転がっていたが、それだけだった。

仮に資料や設計図の類を扱っていた部署であったとしても、過去の早い段階で消失してしまっているだろう。

ここは幾ら発掘したところで、大したモノは出ないだろうと見切りをつけ、移動する。廊下をうろつくこと数分、地下に降りる階段を発見した。


階段は少し崩れかけていたので、慎重に降りていった。

そして、ついにこの地下でお宝を発見した。


地下室は物資の貯蔵施設だったらしく、大量のインゴットが苔に覆われて鎮座していた。俺は張り付いている苔を剥がしてインゴットを確認した。

鈍色に光っているインゴットは、かなり重く錆の痕跡すらない。


「これは……鉄じゃあないな……何の金属だろう?」


鉄や銅なら長い年月で錆て朽ちているはずだ。色から考えても金ではない。

ならばこれは所謂、魔法金属の類だ。


「もしかして、ミスリル?それともオリハルコン?どっちにしてもお宝ジャン!」


トン単位とは言わないが、かなりの量のインゴットがそこには転がっていた。


「とにかく、ここもお掃除、お掃除!」


俺は逸る気持ちを押さえつけて、インゴットを回収していった。


粗方回収し終えて、更にお宝を求めて移動を開始。

今度は崩れていない2階部分を見て回ってみた。

この階は職員の宿泊室か、もしくは居住スペースだったらしく。

ワンルームマンションの様な部屋が多くあった。


「ここには、お宝は無さそうだなぁ」


なんて考えていたら、ぐぅ~と腹が鳴った。

気が付けば時間も昼をとっくに過ぎ、もうすぐおやつの時間って頃合い。

お宝で興奮しまくってメシを食うのも忘れていた。

ここらで飯にでもしよう。


そこそこ綺麗目な部屋を見つけ、そこでラーメンモドキを食う。

午後のまったりとした時間が過ぎていった。


食後の暇つぶしに、ここで回収したお宝の鑑定をやってみた。


まずは、インゴットからやってみよう。


一番多かったのは、なんと『アダマンタイト』のインゴット、およそ300kg。

ハッキリ言って、これだけで大金持ちになれる。


次は『オリハルコン』と『ミスリル』それぞれ100kgほど。

これだけでも、大したモノだ。人生、間違えちゃいそう…。


そして最後に『エルゴナイト』。正直、この金属は聞いた事が無い。

俺の薄いファンタジー知識に無いから、こっちの世界独自の魔法金属なのだろう。

DELSONの鑑定によれば、この金属は所謂、レアメタル的な位置のモノらしい。

合金にすると特殊な性質を示すって鑑定で出た。

興味をそそる一文である。超魔法文明が使用していたとなると、これはトンデモ金属なのかもしれない。あとでいろいろ実験してみよう。



んで、次は最初に拾った金属パイプの鑑定だ。

まあ、種類はパイプだけでは無くて野球のボールようなモノや小さめのアタッシュケースみたいなモノまであった。

パイプ状のモノも空洞ののヤツと中に剣が仕込んである物騒なモノまであった。


たぶん、これは何かの武器だったんだと思う。どう使うかわからないけど…。


んで、次はパイプ自体の構造解析の結果だ。

パイプは3層構造になっていた。一番外側はアダマンタイトとエルゴナイトの合金。中間はミスリルとエルゴナイトの合金とオリハルコンが市松模様状になってる。

内側は外側と同じくアダマンタイトとエルゴナイトの合金というサンドイッチ構造になっていた。


合金自体の性能を分析すると、内側と外側の合金は魔力の素のマナを徐々に通すような性質があり、中間の合金には極小の魔法陣が組み込まれており魔法を外側に発動するようになっていた。


「これだと、内部にマナを貯めるような感じなのかな?」


いまいち、よくわからない。こういう時は適当に遊んでみると突破口が見つかったりするんだよね。

一応、安全のためにDELSON内で弄りまわしてみた。

小一時間、あ~でもねぇ~。こ~でもねぇ~。と遊んでみて、ハタと気づいた。


「これって……。パーツなんじゃね?」


そう思って、拾ったモノを適当に組み合わせてみると……。


「棒人形みたいになった……」


腕や足の部分はパイプ状のモノ、胸部はアタッシュケース状のモノ、頭部にはカメラみたいなのが付いたセンサーの塊みたいなモノを、そして関節部はボール状の部品を充てて再現した。


「モジュール構造のロボット…、ファンタジー風に言えばゴーレムだ」


これは良いモノを拾った!これは究極の兵隊だ。戦力にはもちろんの事、労働力としても使える。


早速、起動してみよう!


……。


……………。


…………………。


あれ?うんともすんとも言わないぞ?

やっぱり一万年もほったらかしだったから壊れてんのかな?


とりあえず確認、アタッシュケース部品の蓋を開いてみた。


「あら?中身が入ってないじゃん」


何かを装着するアダプターみたいなのがあるだけだ。

たぶん、コントロールパネルとかユニットがあるんだろう。


「重要部品を探さないとイカンか……」


仕方ない。今日はここに泊まって、明日はお宝探しだな。


なんだか、ワクワクすっぞ!!


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