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私、悪魔になりました  作者: 白子うに
9章 戦友との再会。神との対峙
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第76話

「・・・サタン、様?」


「やっと会えたなアリエル。うちがあの戦いに負けてしもたせいでお前は・・・」


「何をおっしゃられますか。あの戦いの敗因は私たち部下の力不足のせいです。なによりサタン様がご無事で安心しました。それに比べてわたしはこのザマで顔向けも出来ません」


 決してうちのせいにせんと自分が悪いんだと言い張るアリエルの気遣いが心苦しい。今そんな状況にさせてしまったのは他の誰でもない、うちのせいやのに。

 こんだけ慕ってくれてた部下がいてくれてほんま良かった。


「しかし、どうしてオオカミと行動を共になされてるのですか?私達とは無関係だと思っているのですが」


「あんたに会う前に色々あった末に仲間になったんや。七大魔王の一人が味方についてくれたおかげで、うちの計画も進みやすくなった」


「計画って。まさか再び大魔神に」 

 

 ハッと思いついた答えが正解したのは、忠実な部下やからこそわかるわけや。他の連中やったらこんだけすぐにはわかるまい。


「ですが、アスモデウスによって統治されてる今の現状に満足している悪魔も多いです。部下であったわたしが言うのもあれですが、サタン様を嫌っていた輩はたくさんおりましたゆえ、もしもう一度大魔神になれたとしても厳しい状況になるのではないかと。それに私を含むサタン様の第一親衛護衛部隊にいた他の悪魔が今どこにいるのかもわからない状態なのです」


「わかっとる。とりあえず仲間の心配は大丈夫や。めちゃくちゃ強い悪魔が仲間になったからな。けどそいつの件で今は手こずっとる最中でな。いずれはアリエルを含む他の仲間を見つけ出したいんやが、生憎そんな時間もあらへんくてな。だから少しでも戦力を増やそう思って、あんたの場所と暗号を知っとるオオカミに頼ってあんたを連れ戻しにきたっちゅうわけや。つーかなんでそんなに酷い扱われ方をされてるんや。あんは七大魔王やろ」


「そうでしたか。けどここにいるのはまずいです。一刻も早く私を置いて逃げてください」


 一瞬明るい表情を見せたが、すぐにアリエルの顔は曇る。


「私がここにいるのは、七大魔王にされた理由は、囮です」


「囮?」


 オオカミが困惑した表情をしながら言った。


「アスモデウスは私に言いました。あの女、サタンは必ずここにやってくると。()()()()()()()()()()と。役割が終わったらいずれ私は殺されます。だから早く」


「嫌や」


 嫌。そうハッキリと言った。


「共に戦った大切な部下を見殺しにはせぇへん」


「サタン様・・・・・・」


 絶対に救ったるからな。それまでもう少し耐えてくれ。

 

「ねぇサタン、あっちの地面の様子がおかしいんだけど」


 平だった地面が不規則にボコボコ音を立てて二箇所で盛りあがってきている。

 やがてそれは蟻塚のような形となり、一メートルぐらいの高さぐらいになって動かなくなった。


 







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