第46話
『それでは共闘モードでいきます。では例のセリフを!』
「あぁ、セリフね」
『俺から言い出しといてあれなんですが、別に俺とセリフを揃えて言わなくても接続できるので篝様の好きな時に言ってもらえれば大丈夫っす!』
「そうなの?」
『正直合わすのムズイっすからね・・・』
発案者がそんな事言うのはどうなのかとは思ったが、意外にもしっかり考えてることに関しては少し嬉しかった。
最初は正直恥ずかしさはあったけど、案外悪くないんじゃないとわたしは思っていた。子供の時にみていた戦隊シリーズのヒーローみたいでけっこうノリノリで言ったんだけど。しかも誰かと接続ってめっちゃカッコいいじゃん!て思っていたから、彼の冷めた物言いにわたしから自然ともの悲しさが醸し出していたに違いない。
「それじゃいくよ。共闘モード接続開始!」
その瞬間、黒い影がわたしを覆った。
そして完全にわたしを覆い被さり、外の景色が遮断されたと同時に体全体に何かが纏わりついてきた。何がどうなってるのか真っ暗でわからないの。
しかしその状態もすぐに終わり、わたしを覆っていた影が消え去った。
どうなったのかすぐに確認しようと思い自分の体に目を落とす。
「何よこれ・・・」
「ほーう・・・メサイアの好みはセーラー服かいな」
「違う」
ありえない。
さっきまで着ていた衣服はなくなり、わたしはセーラー服を着用していた。
しかも自分の通っていた高校の時のもの。
オフホワイトのセーラーなのにピンク色のタイというセンスのかけらもない色合い。
普通白色ベースなら黒色のタイではないかと思うのだが、これはわたしが通っていた女子高を設立した女の人の趣味なのでどうすることも出来ない。
一部の変わり者がうちの制服を可愛いと言ってくるのだが、冷やかしだと思ってるので喜んだことは一度もない。
悪魔になった時点で、わたしの体は半裸状態で(大事なところは隠れてるよ!)夜の仕事をしている女の人のような過激な服装になっていていた。
普通はそこを気にするはずなのだが、悪魔になるという非日常すぎる体験に我を忘れていたのか服装のことなんて気にしなかった。
むしろ翼が生えていたことが気になりすぎて服装のことなど気にしていなかった。
それと、わたしの好みはセーラー服ではなくブレザーだ。
制服が可愛い高校を選ぶほど女子が日本にはいるぐらい制服は重要だ。
わたしも例外ではなくそのうちの一人だったのだが、親に学費を払ってもらっている身分のわたしが制服が可愛いという理由だけで進学先を変えることはできなかった。
当たり前か・・・・・・
「てかどういうことなの!何で制服姿になるのよ!!」
『俺の好みっす』と照れながら彼は言った。
『共闘モードではこれがデフォなので勘弁してください篝様』
「戻して」
『無理です』
「も・ど・し・て!」
『ム・リ・で・す!』
はぁ。ここでいつまで言い争っていても水掛け論なのでもうこの姿でいいや。
でも好みって言われて内心ちょっぴり嬉しい。
「いや~なかなかええやんけ。うちの好みと似てるし」
「好みが似てるって、サタン女子高生フェチなの?」
「確かに日本の女子高生は可愛くて食べたいぐらい・・・じゃなくてやな、どちらかというと制服フェチと言ってもらいたいわ」
言葉の節々が引っかかるがそこはスルーしてあげよう。
「ほなうちらも合体した姿見せたるわ。それでうちの言った意味が理解できると思う」




