表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、悪魔になりました  作者: 白子うに
6章 メサイア、覚醒
34/80

第34話

「・・・っげほっ!ごほっごほ、えほっ・・・ふぅぅ」


『大丈夫ですか篝様!?』


「あぁ、誰か知らないけど助かりました。ありがとうございます」


声の主がどこにいるかあたりを見まわしたがそれらしき姿はどこにもなく、見えるのは眠っているオオカミさんと弾き飛んだサタン達が遠くに見えるだけだった。


『篝様、俺はあなたの中にいます。俺自身よくわかってないのですが、つい先ほど篝様の心と共鳴したのかようやくこうしてお話しすることが出来ました』


「えっと、ごめんね。せっかく説明してくれてるけど全然意味がわからないです」


『いえ、理解してもらえる説明をしようと思ったんですが、本当に俺自身よくわからなくて。名前はおろか自分が何者なのかもわからないのです。ただ一つ分かる事は、あなたが悪魔になったあの時に俺は生まれました。ですが、実体を持つこともなく、話しかけることも出来ない俺はただ篝様の中にいるだけ。中にいるという表現があってるかはわかりませんが、この声は篝様に直接話しかけているのでサタン達には聞こえてはいません。』


「そう、なんだ。でもどうして助けてくれたの?グレムリンの時には何もなかったけど」


『助けたくても何も出来なかった、というしか俺にも言えません。篝様のステルスが発動しなければ、あのまま俺も一緒に死んでいました。何故今回こうして出てこれたのかハッキリした理由はわかりませんが、恐らく篝様が物凄く絶望されたことに反応したのかもしれません。俺は自分が何者かということはわかりませんが、俺はあなたを護らなければいけない存在ということだけはわかります。だからさっきみたいな衝撃波が出たのかと』


うん、やっぱりよくわからない。とりあえずわたしの中?にいるってことは声で理解した。なんか直接脳に聞こえてるみたいでちょっと慣れなくて気持ち悪いけど。


「そっか。でもありがとう、おかげで最大のピンチは切り抜けたられた。ピンチは続いてるけど」


『篝様、ひとまずここはわたしに任せていただけませんか』


「任せるってどうやって??」


『どこからこの自信が湧いてくるのかが不思議なんですが、俺めっちゃ強いと思うんですよ』


何言ってるんだろうこの子・・・助けてくれたのはすごくありがたかったけど、それだけで俺めっちゃ強いって言えるこの子のポジティブさが羨ましい限りだ。


『そんな顔しないでくださいって~。でもでも!さっきのバーンって出た衝撃波も直感で出せたんですよー!それにわかったことがあって、俺には二パターン篝様を手助けする方法があるってわかるんですよ』


「というと?」


『さっきの攻撃ですが、あれは失礼ながら俺が篝様の身体と意志を支配して起こした行動です。極力したくはなかったのですが、あの状況ではそうせざるを得なかったのです、すみません。あのような攻撃が出せたのは俺と篝様が繋がっていたため。篝様だけでは出せない力が俺と繋がることによって化学反応を起こしていると思われるのです。それと二つのパターンですが、”支配モード”と”共闘モード”があります。これに支配モードは先ほど述べたように、篝様の意志と身体を俺が全てコントロールさせていただくものです。篝様に意識がある状態でも俺が思った通りに身体を動かせていただきます。篝様の意識がなくなった状態でも、もう体力がなくなり篝様が動けなくなった時にも使えるのがこのモードです。極力このモードは使いたくないのですが、共闘モードを使いこなすにはまだ無理があるかと思いまして。説明だけさせていただくと共闘モードは、っと。説明しようと思いましたがそんな時間はないっぽいです』


衝撃波で吹き飛ばしたサタン達がむくりと起きたのが見えた。確かに余裕はないかもしれないが、この事はサタン達はわかってない。迂闊にわたしには近づいてこないだろう。


「なぁリリス。さっきのはなんなんや」


「リリスもわかりませんが、メサイア様の新しい能力ではないでしょうか」


「それやったらええんやが。しかしあれは能力というより・・・まぁだからって、あんな程度じゃうちらを倒すことへ出来へん。さっさとやったるで」


こちらを見てきたサタンと目が合いドキッと心臓が大きく弾んだ。

とりあえずこの謎の子となんとかしなければ。


「ねぇ、なんて呼んだらいい?」


『お好きにどうぞ。とりあえず今はその事は後回しでお願いします。では、申し訳ありませんが先ほどと同じく支配モードで行かせていただきます。あっ、その前に。これは俺の願望なんですが、二人で戦う時に決め台詞を一緒に言いませんか?』


「決め台詞・・・。まぁ良いけど、何か思いついてるの?」


『よくぞ聞いてくれました!いやーこういうのってカッコいいと思うんでけっこう考えたんですよ。それで思いついたセリフは”支配モード”接続開始!”というのはどうでしょうか!!』


「うーん。それがベストだとは思わないけど、いいんじゃない?他に思いつかないし、漫画とかに出てきそうでわたしはいいと思う。でも何で接続なの?」


『繋がるイコール接続だと俺は思ってるので。あとこういうのは日本語とかより横文字の英語とかの方がカッコいいかなとも思ったんですが、篝様は日本人なのでこれの方がいいかと』


恥ずかしい気もするけど、ちょっぴりかっこいい。こういうのも悪くないなと思った。誰かもわからないしおバカな雰囲気もあるけど、わたしを護ってくれる頼もしい存在。この戦いが終わったら後で名前をつけてあげよう。


「了解。じゃあいくよ!」


『はい。せーのぉ!!』


「『”支配モード”接続開始!!!』」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ