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第二十二話 魔法戦士の事

今回は説明が多いです。わかりにくかったらごめんなさい。

 竜一達は呆然としていた。かすみが言った事をうまく理解ができなかったからだ。

(僕達が……可能性を秘めている……?)

 竜一は思わずかすみに聞いてみた。

「どういうことなの、かすみさん」

「そのままの意味よ。あなた達ならライトを倒せるかもしれない」

「本当なのかよそれ。さっきボロボロにやられたんだぞ」

 啓太が言うとかすみはあきれたように言う。

「当たり前じゃない。さっきも言ったけどあなた達はまだ何も知らないの」

「何だよそれ」

「魔法戦士としての基礎よ」

「それは一体……?」

 竜一が尋ねたがかすみはそれを止める。

「明日にしましょ。今日は遅いし、明日は学校が休みだから」

 そういって話すのは翌日となった。


 翌日、三人(プラス精霊)は竜一の部屋に来ていた。かすみが昨日言った事を聞くためにだ。

「ここにジュース置いていくから、好きにしてね」

「ありがとうございまーす」

 竜一の母が部屋にジュースを置いて、部屋を出て行く。かすみはそのタイミングで話しかける。

「じゃあ話を始めようかしらね。あたしがスレイから聞いたことばかりだけど。まずは魔法戦士の基本的なことからね。魔法戦士は精霊と一体化、つまりソウルインをする事で力を手に入れて、戦えるようになれるのよ」

「うん、それはだいたいわかるけど……」

「じゃあ質問、魔法戦士の強さを決めるモノって何かわかる?」

「そんなのあるのか?」

「これで全部決まるわけじゃないけど。だいたいの強さはそれでわかるわ」

 竜一と啓太は考えるがわからなかった。

「じゃあ答えね。それは魔力と解放率よ」

「魔力と……」

「かいほうりつぅ~?」

 啓太の頭の上に巨大なハテナが浮かんで見えるようだった。

「これでわかる人はあんまりいないだろうから説明するね。まず魔力というのはその人が持っている魔法の力の量……つまり、電池の容量みたいなものよ」

「なるほど……じゃあ解放率は?」

「解放率は、持っている魔力を一度に出せる量の事。わかりやすく言うと水筒とかの飲み口が広いかどうか。大きければたくさん飲めるけど、小さかったら全然飲めない訳でしょ。それと同じでこれが大きいと魔力がたくさん出せて、強力な攻撃ができるの」

「そうなんだ……」

「もちろん、解放率が大きくても何も考えずに撃ったら魔力が尽きるから大体はコントロールするんだけどね。だけどね……」

 かすみはいったん止めて、そしてまた話し始める。

「もう一つ能力の基準があって、それは回復率って呼ばれているわ」

「なにそれ……?」

「だいたい名前の通りなんだけどね。魔力をいかに早く回復できるかを表しているらしいわ」

「えっ、魔力って寝ないと回復しないんじゃないの?」

「確かに睡眠なら全部回復するわ。でも魔力が回復するのはそれだけじゃないわ。実は戦っている時も少しずつ回復しているの。ただ、あまりにもその量が少ないから気付かない事が多いの、それに回復率が人事に違うかどうかがわからないから、基準としては微妙なんだけどね」

「なるほどね……」

「それともう一つ」

 かすみが指を立てて言う。

「魔法戦士は女の子のほうが強くて男の子は弱いって言われているわ」

「はぁ? なんでだよ」

「スレイの話を聞いていると、どうやら能力が高い子って女の子が多いらしいの。逆に男の子は一部は強くても別のところで弱かったり、そもそも全体的に能力が低かったり……。そういうのが多いらしいわ」

「そうか、仮にもかすみは女だから昨日はあんなにつよグフォア!!?」

「仮にって何よ! アンタ失礼にも程があるでしょ!!」

 かすみの拳が啓太のみぞおちに入る。竜一は苦笑いするしかなかった。

「と、とにかく、あたしが知っている基礎的なことはこれくらいね」

 かすみは話していてのどが渇いたのか、置いてあったジュースを飲む。竜一は気になっていた事をかすみに尋ねてみた。

「かすみさん、ライトの魔力と解放率ってどれくらいなの?」

「……あたしにはよくわからない。あの時は同じぐらいの強さだと思ったけど……スレイはどう思う?」

「あのね~あの人よくわからないの~」

「わからない?」

 オールもその事を話す。

「俺もそう思った。何かで閉じ込めているようでさ、正確にはわからなかったんだよな。ただ、まだ力を秘めている可能性大だな」

「そ、そんな……」

 あれほど強かったのに本気ではない事を知って竜一は気持ちが沈む。

 そんな様子に見かねた啓太が竜一に言う。

「お前よ、確かに昨日があんな事になっちまって自信をなくすのはわかるけどよ、かすみの言うとおり、まだ俺達は知らねえ事ばかりなんだぞ。それにまだ俺達は強くなれるかもしれないんだぞ。まだ諦めるのは早いぜ」

「そうね、それに昨日あたし驚いた事があるんだから」

「えっ、驚いた事?」

 竜一が聞き返すとかすみが言う。

「竜一君、やられそうになった時、体が光って巨大な剣を出したでしょ」

 竜一は思い返す。あの時の記憶は謎の現象の影響か、よく覚えていないのだが、確かに力を振り絞って攻撃したのは覚えている。

「そういえば、アレは一体何なんだろ。ねえオール」

「俺も知らないんだよなー」

 そう言っていると、スレイが言う。

「あのね~わたし達の地方でね~、こんな話があるの~」

「どんなだよ」

「リベレーションって知ってる~?」

「「リベレーション?」」

 竜一とオールは顔を見合わせた。

進まない上に次の話へ引っ張るという……。今回の事でわからない事がありましたら感想の方にお願いします。

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