第十五話 二人目の戦士と精霊
久しぶりの投稿なのに短くてすみません。
竜一の前に立つ少年。その少年を竜一は知っていた。
「け、啓太! どうしてここに!? それにその姿……!」
啓太は竜一と同じように、赤い防具を着て、手には火のようなデザインの剣を持っていた。
「悪いがその話は後だ。こいつらを倒すぞ!」
「う、うん!」
竜一は剣を握りなおし、木の魔物と向き合う。啓太は再び魔法を使うために構える。
「ファイアボール!」
啓太の手から火の玉が飛び出し、木の魔物に向かっていく。そして着弾した火の玉は魔物にそって燃えていく。燃えた魔物は弱っているようだ。
「竜一!!」
「うん! やぁぁぁぁ!!」
竜一は木の魔物に向かってジャンプし、同時に剣を振り上げる。そして振り下ろされた剣は魔物を真っ二つに切る。そして魔物は消えていった。
「グォォォォ……!!」
「よし! まず一体!」
「この調子でいくぞ!」
竜一と啓太は武器と魔法を駆使して次々と魔物を倒していく。そしてついに最後の一体になった。
「ゴォォォォォォォ!!!」
魔物が触手を伸ばして攻撃するが、竜一と啓太はそれを難なく避ける。
「啓太! 一緒に攻撃だ!」
「了解だぜ!」
二人同時に攻撃を仕掛ける。
「はぁぁぁぁ!!!」
「うぉぉぉぉ!!!」
そしてクロスするように切られた魔物は断末魔をあげながら消えていった。
「啓太! どうして君がエレメンタルマスターに!?」
竜一は戦いが終わった後、すぐに啓太に尋ねてみた。
「へへ、こいつと会ってね」
「こいつ?」
「ソウルアウト!」
啓太は元の姿に戻る。そして竜一は彼の隣にいる、精霊を見る。
「君が……啓太のパートナー?」
それはオールと同じくらいの大きさで、肌の色は褐色で、火のイメージの精霊だった。
精霊は口を開く。
「俺の名はブレイズ。よろしくな、竜一、オール」