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第十四話 新たな戦士

長い間お待たせしました。それではどうぞ!

「今日も終わったぁ」

 竜一は帰りの支度をし、教室を出る。下駄箱行くと啓太がいた。

「あ、啓太」

「お、おお!」

 啓太の様子がおかしい。実は今日一日ずっとおかしかったのだ。まるで何かを見たかのような。

「今日啓太おかしかったけど、どうしたの?」

「いや、なんでもない!」

(いや、そのハイテンションはなんでもなくないでしょ)

「今日俺急ぐから! じゃ!」

 啓太は走って帰る。やはりどこかおかしかった。

「……まぁいいか」

 竜一も靴を履き替え、学校を出る。


「ただいまー」

「おかえり兄ちゃん」

 竜一は自分の部屋に向かう。そしてドアを開けた時だった。

「竜一ー!」

「うわぁ!?」

 いきなりオールが部屋から出てきた。声を聞いた竜二が様子を聞く。

「どうしたの兄ちゃーん?」

「な、なんでもないよ!」

 竜一は慌てて答える。とりあえず声の大きさを抑えるように言った。

「でっ、どうしたの?」

「また奴らが現れた!」

「なんだって!? じゃあすぐ行かなきゃ!」

 竜一とオールは急いで玄関に向かう。そんな様子の竜一たちに居間にいる竜二は声をかける。

「あれ、出かけるの?」

「うん! いってきまーす!!」

「気をつけてー」

 竜一達は家を出る。


「こっちだ、こっちの方向から感じる!」

(この方向は確か……)

 竜一は嫌な予感がした。そしてその予感は当たる。

 竜一達は目的地にたどり着く。

「ここは……!」

 その目的地は公園だった。この公園は住宅街の中にあり、小さな子供達やお喋りしているお母さん達がいた。

「ここなの!?」

「ああ、ここから感じたんだが……」

 しかし、公園を見渡してもそれらしき人はいなかった。

 そのときだった。竜一は自分の目を疑った。

「どうした?」

「なんか、木が動いたような……」

 竜一は動いたと思われる木をじっと見る。すると枝がうねうねと動き出した。

「な、なんだ!?」

 木の幹に顔が現れる。そして木は動き出し、近くで遊んでいた子供達に襲い掛かる。枝が伸びて、子供達に絡みつく。

「きゃああ!!」

「たすけてー!」

 その子達の親も気付き、悲鳴を上げる。

「な、何なのこれは!?」

「いやぁ! 太一!」

「やばい! オール、ソウルインをやるよ!」

「おし来たぁ!」

 竜一はソウルインをし、木の化け物に向かっていく。そして手にした剣で枝を切る。支えるものがなくなり、空に放り出された子供達を竜一は受け止める。

「大丈夫かい!?」

「う、うん……」

「ありがと!」

 まだ一人捕まっているため、竜一はもう一つの木の化け物に向かう。そして子供が捕まっている枝を切る。

「これで全員だ!!」

 竜一は子供達を親の元に向かわせ、そして竜一は親達に向かって言う。

「ここは何とかします! 早く逃げてください!!」

 それを聞いた親子は公園から逃げ出す。その時竜一はあることに気付く。

「しまった! オール、もしかして見られてまずかった!?」

(あー大丈夫、見られるとやばいけど、記憶を消す魔法をかけといた)

「い、いつの間に……」

(そんなことより、来るぞ!)

 木の化け物は、さっき竜一が枝を切ったことに怒っているらしい。しかも切った枝はすでに復活している。

 竜一は遠くからエナジーレイで攻撃をし、隙があれば剣で切りつける。それを続けると、木の化け物は動きが鈍る。

「よし! このまま……」

 ガンッ! と鈍い音がする。竜一は頭に痛みを感じた。竜一は飛ばされて地面に伏す。

「な、なんだ……!?」

 どうやら後ろにもう一体いたらしい。そしてその攻撃を受けたらしかった。

(竜一! 大丈夫か!?)

「やばい……フラフラする……」

 竜一はうまく立ち上がれない。そして化け物は更なる攻撃をしようとした。その時だった。

「ファイアボール!!」

 バシン! と音がした。竜一は振り向くと化け物は燃えていて苦しそうだった。

「えっ……なんで……!」

 辺りを見回す。そして攻撃した正体を見る。

「なっ……!」

 そこにいた者。それは竜一が一番知っている人物。

「ヒーローの登場だぜ」

 赤い防具を着た、火口 啓太だった。

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