第四話 覚悟
もしかしたら、前作との矛盾が生じている可用性がございます。スミマセン。ですがよければ楽しんでいってください。
今僕は、台所にいた。
そして、コンロの前に立ち、紙を燃やしていた。
燃やしてる紙は、さっき森山警視総監にもらった物であった。
命令通り燃やしている。
しかし、久しぶりに燃やしたな。。。まあ、前はよくやってたから慣れっこだけど~
その時、紙はすべて灰と化して下にパラパラひらひらと落ちていった。
「ふー。終わった。にしても、片付け面倒。」
この方法が一番効率的だし色々といいんだが、片付けがめんどくさい。
「あー、やばい、はや姉帰ってくる前に片付けないと怒られるー」
あの人あんま料理しないのに、散らかってたら怒るのどうにかしてほしい、、
まあ、おかげで家はキレイだけどね。
僕は、小型の掃除機(はや姉に内緒で買った。)を持ってきて、吸引して掃除していた。
「よし、きれいになった。」
タオルで拭いたりもして、コンロがきれいになり、僕は、部屋に戻った。
部屋のクローゼットの奥に、黒と赤と緑の日本刀が隠されていた。
「久しぶりだな、榛名よ」
はっ君は、悲しい感じの何とも言えない感じで刀に向かってつぶやいた。
そして、愛刀榛名と写真、その他いろいろな物を持って、玄関で「行ってきます、ありがとうございました。」とつぶやいて家を出た。その時の表情は、悲しく寂しそうであった。
午後18時40分、烏丸帝国ホテル=エントランス
「ふ~、無事付けた~迷子にならなくてよかった」
はっ君は、ちゃんと時間通り、いや予定時間より少し早めに着いていた。
「お客様、失礼ですがそちらの包みを確認してもよろしいでしょうか?」
イスに座って一息ついていたはっ君に、一人声をかけてきた。ホテルマンだ。
そして、ホテルマンが言った通りはっ君の手には茶色い小さめのリュックと剣道の竹刀を入れるような黒色の包みを持っていた。
リュックのサイズは大体、小学館の図鑑が二冊入るくらいである。
「あ~。どうしたんですか?何かありました?」
はっ君は、少しビクっとしていた。実は、その包みには、はっ君の愛刀『榛名』が入っていた。
「いえ。今は犯人が逮捕されているのですが、一年半ほど前に、ここ東京で爆弾事件がありまして。それで、何かと警備が強くなっているんですよ。」
神妙な顔でホテルマンは言った。
そう、爆弾事件のことはすでに報道されていて、みんな知っているのだ。
そして、犯人が逮捕されていることも。
だが、知ってるのはそれだけだ。
「あー、そんなこともありましたね。でも、僕は何も持ってないですよ?」
何とかごまかそうと、はっ君は言った。
「そうですか、なら見せてください。」
ここは譲れないとばかりに、ホテルマンは言った。
「いえいえ、それはちょっと、遠慮させてもらいます。」
こんなの持ってるとばれたら、大変なことになってしまう。とはっ君は必死に隠そうとしていた。
「いえいえですか、、、、」
ホテルマンが何か言いかけたが、最後まで言えなかった。
そして、ホテルマンは気圧されていた。
「うちの者が何かしましたかね?」
そういったのは、森山であった。森山の後ろには黒いスーツを着た、昼間とはまた少し漢字の違う5人の男と昼間と似た感じの人が5人程度いた。その中には、昼間警視総監の後ろに立っていた人もいた。
ホテルマンは、その迫力に少しビビったのであった。チビッてそうなほど。
「あ、森山警視総監。お昼ぶりです。」
空気を読まず、軽い感じで森山にはっ君はあいさつした。
そして、これに驚いたのはホテルマンであった。
「え、えーーーー!?も、森山様!?」
あ、やらかした。という感じでホテルマンは叫んでいた。
「こ、これは大変失礼いたしました。森山様。で、では早速、最上階のスイートルームにご案内いたします。」
早く汚名返上しようと、丁寧にかつ迅速に仕事をしていた。
ちなみに、今日このホテルに来る森山様は、警視総監だけなので間違いない。
「ああ、それはどうも。」
さっきとは別人だなと思いながら、森山は言った。
ふ、ふ~助かった。
このままだったら危なかったから。よかった。
森山警視総監には感謝だな。
ふ~
「で、ではこちらへ。」
という感じで、僕たちはスイートルームに案内されていた。
なんか、刀のほうに意識がいってて、スイートルームという事に驚くのを忘れていたが、、、
え、えー!?スイートルーム?今から何があるのやら、若干不安である。
そうこういろいろしていたら、部屋に付いたみたいだ。エレベーターは便利である。
「こ、こちらでございます。ごゆっくりどうぞ。」
早く逃げ出したいとばかり、考えておびえながら、ホテルマンはそういった。
「ん、ご苦労。」
森山の部下の一人がそういった。
そして、逃げ出すようにホテルマンは出て行った。
「お前らも、出ていけ。」
そう森山が言うと、昼間いた人以外、外に出て行った。
”ガチャ”
扉がしめられた。
そして、はっ君たちは向かい合う感じでフカフカのソファーに座っていた。
昼間いた人はまた、森山の後ろに立っていた。
「では、まずは返事を聞こうか。我々に協力してくれるか?」
重々しく森山は言った。その時少し空気が重くなったような気がした。
「はい。協力いたします。しかし、その代わりに昼間も言ったとおりに、あいつらを守ってやってください。」
重い感じの空気に気圧されることなく堂々とはっ君は言った。
「わかった。約束しよう。」
契約が完了した。森山は約束をした。
このとき森山は、少し安心していた。(これで世界が救われる)と
「ありがとうございます。」
はっ君も少し安堵していた。
あいつらの、楓たちの安全が保障されて気がかりがなくなったのだ。
「では、はっ君よ。いや、江中 博真よ。君に中尉の位を授ける。そして、こいつをおまえの部下にやる」
正式にまた今度軍から位を授かるが、はっ君は今中尉の位をもらい。森山の後ろにいる者が部下になった。
「では、自己紹介をしてくれ。」
森山は続けて言った。そして、後ろに立ってる部下にふった。
「はい。私は、野中 武といいます。江中先輩は、自衛官候補生の時からの憧れでした。」
彼の年齢は26歳程度で、身長は僕より少し低いぐらいで、あいまと同じくらいだ。
出身は山口県山口市。防衛大学校、習志野駐屯地陸上自衛隊育成学校、東京都台東区警察学校。
元自衛官。
現職は、公安警察官。
同盟軍位は、少尉
う~ん、なかなか使えそうだな~。
よし、とりあえずはいいやつそうでよかった!
「そうか、よろしくな!武少尉!」
とりあえず、元気に挨拶しておいた。これからいっ時お世話になるからな、いや、一生かもしれんが、、
そんな僕に対して、緊張したような安心したような感じで「こ、こちらこそ、よろしくお願いします!」と元気に返してきた。
そして、タイミングを見計らい森山警視総監は口を開きこう言った。
「では、これ関連の話も終わったな。すまんが君も外に出てくれ」
そう威厳ある感じで森山警視総監は武少尉に言った。
そして、こくりと頷き武少尉は部屋から出て行った。
多分今頃外で他の人と一緒に部屋の警護をしてるはず。
そして、警視総監は、話し始めた。
「では、君に関する機密事項をはなそうか、」
やばいよ?うん。やばいよ?
なんか、雰囲気怖いよ?機密事項とか言ってるし。まあ、なれたもんさ。
「まずは君の上司から話そう。君は、同盟軍三大将の内の一人である、飛野 四九郎大将の直轄になってもらう。あ、野中少尉はまた特別で違うからそこは間違えないように」
真面目な話だったのに、最後の最後にダサいな。
でも、ホント昔から変わんないな森山警視総監は。
「わかりました」
僕は説明を理解したと冷静に笑わずに静かに返事をした。
「では、次に君の権限と任務内容とこのあとの出航までの日程についてだが・・・」
話された内容は至って単純明快だった。
まず、今日はこのあと家に帰るわけにも行かないので、この部屋に泊まっていいとのことであった。
そして明日から、出発して色々日程を各地でクリアしながら、一週間でここ東京の千代田から長崎の佐世保まで行かないと行けないらしい。
で、権限なんだが、階級は中尉なんだけど、特権や代理、艦長、指令など色々で権限がふえている。
・指揮権限
1隻の船舶で、艦長を場合によっては務められる。場合によっては艦隊も指揮可能。
駐屯基地指令なども場合によっては歴任可能。
場合によっては階級が上の物にも指揮できる。
指揮権限がある人数は、300~400人程度。
・行動権限
原則隊員および軍人は単独行動が禁止されていて、許可なしの基地外への外出、外部の人間との接触は禁止されている。が、行動権限では、単独行動及び外部の人間との接触が一部許可されている。
・指揮系統例外特権
階級に関係なく配属は大将の直轄。
三大将および所属部隊リーダー以外からの指示に従う義務はない。従う必要はない。
・規則例外特権
ある程度の規則には従わなければいけないが、一部規則を破ったりしても黙認する場合がある。
という感じであった。
うん。えー!?なんか、ぼくやばないか!?
という感じで僕は説明が終わり武少尉を残して帰って行った森山警視総監一行をあとに僕は一人で内心驚いていた。
そんな中僕に声をかける奴がいた。
「江中先輩ー、あ、江中中尉ー大丈夫です?どーしました?江中中尉ー?」
心配という感じで答えてくる。なにかあったのだろうか。
「え?あ、大丈夫だがどーした?」
なにがあったのかきくと、武少尉曰くものすごい顔で生気を失っていたそうだ。
たしかに、ビックりしてそうなってたかもしれんが、失礼なやつだ。
「大丈夫だ。それより明日の日程聞いてるんだよな?森山警視総監に」
そんなことより、優先すべき大事なことがあるのだ。
「は、はい。一応。江中先輩の秘書も兼ねているので。あ、江中中尉。」
こいつ、細かいこと気にするな、別どっちでもいいのに。
あと秘書も兼ねているのか、じゃあ色々任せよう!
「呼び名は別どちらでもいいよ。公共の場所ではきおつけろよ。」
まあ、正直さ、距離感在るから下の名前で呼んで欲しいんだけどね。
言う勇気が出ない・・・
とりまそれはおいといて。
「で、明日の予定を読み上げてくれる?」
そう、僕は明日の予定を知らないのだ。
いや、語弊があった、予定を知ってるけどついつい忘れてしまいそうで、一部忘れているのだ。
「は、はい。」
予想外の質問だったし、普段やらないのだろう。ビックりして慌てて黒色の手帳のページをペラペラめくっている。
「あ、えっと、まず明日は。あさ11時にホテルをでて!用意された車両に乗り習志野駐屯地に移動になります。そして、19時にまたこのホテルにチェックインとなっております。」
思ったよりちゃんとしていた。
こいつ、やるな。
ー続くー
やはり、私は4000字程度しか書けないです。
次回こそ、次回こそ!新展開を書きます。。。
まあ、という感じの第四話でした。