表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

第三話 決めるとき

前回との矛盾があるかもしれません。すみません。ですが、楽しんでいただけたらと思います。

「うっわ~!おいしそ~!」

はっ君の目の前には、はっ君が先ほど注文していた料理が届いていた。

そして、まだ料理が届いていない森山をよそめに、注文して届いた天ぷらそばを、とても美味しそうに頬張っていた。

「うま!この、つるっとしたそばに、サクサクの天ぷら、天つゆにつけて食べたら、もう、幸せすぎる~最高!」

満面の笑顔で、はっ君は食べて感想を言っていた。

「そ、それは、よかったな。」

満面の笑みのはっ君と対照的に森山は苦笑いをしていた。

実は、このあと、高級ホテルに呼んで返事を聞いてから作戦内容等極秘事項を話そうと思っていて、それが終わったら高級料理を振る舞うつもりであったのである。

(こんなんで、こんないい笑顔するとは思わなかった、、、まあ、いいか。)

そういう風なことを思いながら、はっ君の幸せそうな笑顔を見ていた森山であった。




時は少し経ち、森山も料理が届いて、舌鼓をうっていた。

「やはり、ここの料理はおいしいな。」

笑顔でそう言った森山が頼んだ料理は、サバの味噌煮定食であった。

内容はシンプルで、わかめの味噌汁・サバの味噌煮・漬物・白米(メガ盛)・豆腐のシンプルな奴だ。

 このオッサン何歳だよ、50代のはずなのに、なんだよメガ盛りって。マジかよ、どんだけ食うんだよおかしいだろ…

はっ君は若干引き気味であった。

ちなみにはっ君の天ぷらそばは、サツマイモ・ナス・しし唐・ピーマン・エビ・マトウダイの合計30個だ。あと、天ぷらは量と不在を選べるのですべてはっ君が好きなやつである。

まあ、はたから見れば、こいつも食べすぎである。

そして、なんだかんだあったけれども、はっ君は森山との会話を楽しんでいた。

「にしても、ホントおかしな経歴だな、おまえも」

そういったのは森山で会話の流れで今までの経歴の話をしていた。森山の表情は明るい。

「ハハハ。あなたには言われたくないですねー」

なんというか、ザ。棒読みって感じではっ君は苦笑いしていた。

そして、こう続けた。

「あなたの経歴ホント変ですから。こんな経歴貴方ぐらいですよ。ホントなんなんですか、おかしすぎますよ。まず、警察官(巡査)→警察官(巡査長)→自衛官(一等陸佐)→自衛官(第一空艇団団長)→自衛官(特殊作戦群郡長)→警察官(警視総監&警察庁長官)大まかにはこんな感じですよね?なんすかこれ」

呆れた感じではっ君は言った。これに、森山は苦笑いをしていた。

「君も十分変な経歴だけどな。」

そして、こう森山はこぼしていた。



そうこうして、食事も終わり楽しく会話も終わっていた。

そして、店の前ではっ君たちは少し話していた。

「森山警視総監、今日はごちそうさまでした。」

はっ君は腹いっぱいという感じでお礼を言っていた。

「いやいや、久しぶりに話せて楽しかったよ」

こちらこそ、ありがとうと言った感じで森山は言った。

そして、森山は、はっ君に近づいてき、はっ君の耳元でこう小さな声で言った。

「家に着いてから、部屋に入り一人になったらこれを開けて読んでくれ。決して口に出すなよ。あと、読み終わったら燃やせ。」

そして、小さい絆創膏サイズに小さく二つ折りされた手紙らしきものを渡された。

そこには、先ほどまでの優しいあまい感じの元上司の姿はなく、威厳と規律のある一指揮官の姿があった。

この時、はっ君はふと昔のまだ現役だった頃の、森山の姿を思い出して、重ねてしまっていた。

それじゃ、という感じで二人は一時解散して森山は警視庁にもどり、はっ君は森山の用意した運転手つきの黒塗りの210系クラウンに乗り家に帰った。

この時一羽のカラスが“カーア カーア”と鳴いていた。




午後3時半、警視庁警視総監室

「うまくやったみたいだね」

二人しかいない薄暗いこの部屋で、来賓用のソファーに座った何者が嬉しそうに森山にそう言った。

何者かの顔は暗くてよく分からない。

対照的に、窓から入る日光が少し当たって森山の顔は見えていた。

「まあ、なんとか。参戦しない可能性は低いかと」

何者かの発言に対して何者かとテーブルを挟んでソファーに座っていた森山は、笑顔でそう言った。

「ハハハ。このあとも任せたよ。」

このまま上手に誘導してくれと森山に何者かは言った。

それに対し森山は「ええ、もちろんです」と答えた。

電気が点灯してなく、薄暗いこの部屋を窓から入ってくる日光が一部を照らしていた。




その頃はっ君は、、、

「ただいま~」

って、誰もいねーし。

あ、そっか、楓とあいまは今逮捕されてるのか、、、

急に悲しくなるはっ君である。

あ、でもはや姉がいないのおかしくね?まあいっか。

そして、はっ君は部屋へ戻った。

「さ~て、手紙にはなんて書いてあるのかな~?」

はっ君が手紙を開くとそこには、烏丸帝国ホテルとかかれた、ホテルの名前らしきものと時間がかかれていた。

(ああ、これが言ってたやつか。今日19時に烏丸ホテルか。ここで、僕の人生が決まる、いや僕だけじゃない、あいつらの運命も。。。)

はっ君は身が引き締まるような感じがした。

今は忘れてた昔のような、あの、、感覚が。

「よし、やるか、あいつらのためにも、僕のためにも。決して、国のためや地球のためではなく 僕らのために。」

はっ君は小さくつぶやいた。

しかしそこには、はっきりとした意思があった。

一度決めたら曲らぬ頑固な意思が。

仲間を強く思うただそれだけの意思が。

「フッ」

意味があるわけではないが、はっ君は笑っていた。

  

                         ー続くー


今後、文章量が増えるかもしれませんので、投稿頻度が一週間に一回程度になるかもしれません。すみません。ですが、楽しんでいただけたらと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ