表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

第二話 さらば平和よ

まだ読んでくれている方はありがとうございます。


“ガチャ”

扉が開いた。

扉の前にはさっき追い出された黒スーツの男が起立している。この部屋の警護をしているのだ。

部屋からは、ダサくはないけどダラダラした部屋着っぽい格好の25~30歳くらいの男と紺色の警察の制服を着ているキリっとした50~55歳くらいのイケオジが出てきた。

ちなみに総監御年57歳である。

「ふぁ~、あ~、疲れた~」

背伸びしながら、あくびして出てきたのは、ダラダラした服装の男、江中(えなか) 博真(はくま)こと、はっ君であった。

話し合いというか、ほぼ森山警視総監からの命令の内容説明に近かったが、それもおわったので、今は昼食を食べてなかったので警視総監の奢りでご飯を食べるために部屋を出てきたのであった。

今はもう十四時近くである。はっ君が連れてこられたのが約12時半なので、一時間半話してたことになる。

これは、現状説明やこのあとの大まかな説明、今回の戦争の発端や、出来事などのいろいろな話をを話した結果であった。

森山警視総監は、決して話が長いわけではないので、このことから、今回の戦争がどれほど複雑で、大変で、危険なものか、わかるだろう。

そんなことは知らず…

(こんな、あくびして、部屋着でみっともないやつが、ほんとに警視総監が探してて、頼みごとをしようとするほどすごい奴なのか?小口さんの救世主らしいし、この世の中はようわからんな、)

扉の前で部屋の警護していた黒スーツの男はこう思っていた。実は今回、はっ君が何をした人で、なんで呼ばれてるか、警察内部では警視総監と、例外一名、警視総監の腹心5名しか、しらない。

今回の逮捕作戦にたずさわった上層部公安警察の人間でも知らされていないのだ。

普通はそこに、疑問を覚え反発するとこだが、さすがは色々な難問をくぐり抜けてきた警察官の中での精鋭中の精鋭であった。



場所は変わり、警視庁近くの警視総監行きつけの食事処に徒歩で向かってる途中、そんなことを思われてるとは知らずはっ君は、このあとの出来事が想像できてしまい、あまりの大変そうな未来を憂鬱に考えていた。

(え~っと、はぁ。まさか、また戦場に行くことになるとはな、、、もう絶対あんなとこには二度と行かないと決めていたのに。はぁ、ほんとやれやれだぜ。とりあえず今回の件は、はや姉にも秘密と言われると、どうにかうまくしないとな。絶対バレるだろうから、あの人頭キレれるし。しっかり作戦立てよう。)

という感じで、そう。僕は戦争に行くことになったのだ。

しかも、はや姉には絶対バレるなよというのである。簡単に言って『無理』である。

だって、あの人『元陸上自衛隊 第一空挺団員』である。

なので、観察力、洞察力、攻撃力、頭脳、どをとっても普通の普通科連隊の自衛隊員より上なのである。

話はそれたが、それで僕は戦争が起きた原因と今の戦線の現状の説明があった。




時は少々前。

はっ君が落ち着いたのを確認してから言った。

「それでは、話を続けよう。」

森山の表情が一変し、真剣な顔になった。

さっきまで、ふざけた顔してたわけではないが、さきほどよりということである。

まあ、それで少し怖くも感じる。

「まず、今回戦争の発端を知ってるか?」

森山ははっ君に問いかけた。

「中東発祥の武装組織『軍事武装組織 デストロイヤー』が、突如フランスのパリ、イギリスのロンドン郊外、アメリカのボストン、日本の東京、スイスのベルンを攻撃したこととされてますが、違いますよね。そこまではわかりましたが、それ以上はいくら僕らでも、、、」

興味なかったしね!とはっ君は首を横に振った。

「さすが。ああ、その通り自衛隊内部、各国軍内部や表向きはそうなっている。」

そこまでかと、少し驚きはしたがそれだけだった、平然と話し続ける森山だった。

「しかし、それは表向きの話だ。真相は我々でもまだつかめていない。ただ、裏があるという事しか。」

悔しそうに森山は言った。悔しいのだ、日本国の諜報部隊をもってしても、尻尾もつかめていない現状が。

「それで、さっきも言いかけてましたが、僕に何をしろと?」

嫌な予感がしたので、話を聞いてさっさと帰ろうとしているはっ君である。

「町の警戒、ってわけじゃなさそうですね。」

僕1人町の警戒をしたところで、そこまで効果はないし、それだけのためにここまでしないだろうと思ったのである。

「ああ、君には戦争に行ってもらう。」

森山は簡単に述べた。

「・・・」

はっ君は、何を言われたか分からないような表情をして、固まっていた。

「えっと、貴方は数年前、僕の最大の理解者で僕の恩人でしたよね?」

はっ君は、不安げに聞いた。

「ああ。そうだ。」

端的に述べた。

「では、なぜ僕に戦争に行けと?」

不思議そうにはっ君は聞いた。

「それは、あの時のようなことを二度と起こしてはいけないからだ。」

森本がそう言った瞬間空気が重くなった。

「・・・」

はっ君も沈黙している。

そして、森本はこう続けた。

「日本に上陸される前に、やつらを撃破する。それには、君の力が必要なんだ。」

力強く、言い放った。

ここぞとばかりに森本は言った。

「今、戦場は拮抗している。バランスが崩れたらどちらが負けるかわからない。」

不安そうな、心配そうな、力強いような感じで行った。色々不安なのだ。

「しかし、今君を戦場に送れば、こちらのいいほうにバランスが崩れるだろう。」

またも力強く言った。それだけ自信があるのだ。

これで大詰めと森本は言った。

「今ならまだ、間に合う!今の主な戦場は、エクアドル、中国東部、ロシア北西部、あと、アフリカ大陸と南アメリカ大陸、オセアニアの一部だ。かなり侵略されてるが、まだどうにかなる!今やこの脅威に対し国連が一丸となって対応している。だから、その国連加盟国連合軍に協力してくれ!」

この発言の重みはすごく、かなりの迫力があった。

これにはっ君は頷いてしまった。実は、はっ君おしには案外弱いのだ。

「わ、わかりました。考えておきます。しかし、一つ条件が。」

戦争に参加して、自分が死ぬのは別にいい。しかしはっ君には気がかりがあった、

「わかった。できる限りのことなら。」

はっ君が話に応じてくれそうで、少し安堵した感じがあった。

「あいつらの、あいつらの平穏を守ってやってください。あいつらの意思を尊重してやってください。」

そう、気がかりとはあいつら、つまり一緒に暮らして、一緒に仕事していた、親友の楓、あいま、はや姉のことだった。

「わかった。安全は保障しよう。そして、小口君たちの意思を尊重しよう。」

なんとかできそうな内容で安堵した、警視総監である。

「ありがとうございます。」

要求が承認されて安心するはっ君であった。



時は、今に戻り、はっ君たちは、目的地についていた。

「ついたぞ、はっ君、ここの天丼おいしいんだぞ」

目的地の食事処についてそうそう森山はそういった。

「あれ?なんか見たことあるような?」

はっ君はお店をみて、不思議そうにそう言った。

「おお、気づいたか?実はここ、、、」

森山警視が何か言いかけた時、それにかぶせるようにはっ君が言った。

「ああ!わかった。これ駐屯地に食堂でてましたよね!」

うわ~懐かしいとはっ君はそういった。

「にしてもよく見つけましたね!」

満面の笑みでいった。

「私もビックリしたよ。偶然見つけてそれから行きつけよ」

森山警視総監は落ち着いた感じで、笑顔で言った。

「よし、それでは入ろうか」

そうやって、入っていった。

店の内装は和風で木でできた暖かい感じの部屋で、座敷とテーブルがある感じであった。

そして、はっ君たちは、座敷席に座りメニューを見ていた。

       ー続くー








次回から急展開があるかも!?正直僕には分からないですね

byらどいど長

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ