第一話 今はなき、普通の日常
暗い部屋でパソコンに向かって男はつぶやいた。
「やはり、またこの男は邪魔になりそうだな。今度こそは、、、」
パソコンのモニター3台には、それぞれ、誰かの基本情報(個人情報)が顔写真つきで四人分書かれていた。1つ本名不詳と書かれてるやつだけモニター1台使われていた。
・名前:本名不詳
別名:はっ君、墓苗 まく、江中 博真(えなか はくま )
年齢:32歳
身長:176cm
体重:60kg
現職:配信…
・名前:大山 楓(おおやま かえで)、Ooyama kaede
別名:情報なし
年齢:32歳
身長:179cm
体重:79.5kg
現職:配…
・名前:片道 あいま、Katamichi Aima)
別名:道井 天刀(みちい あまかた)、Katami Chimaia
年齢:32歳
身長:173cm
体重:62kg
現職:配…
・名前:小口 羽野湅(こぐち はやね)
別名:情報なし
年齢:29歳
身長:169.9cm
体重:50kg
現職:配信…
机の上に置いている拳に男は力を入れた。そのせいで血管がかなり浮き出ている。
「フっ。まっていろ。はっ君こと、江中 博真、いや、墓苗 まく、よ、」
男は、二ヤついていた。そして、どこか怒っているような感じがした。
時は、とある世界のとある年。
僕は、今この人生を楽しんでいた。
この幸せに終わりが来るとは知らず。この幸せが永遠に続いてほしいと願いながら。
『それでは、次のニュースです。東京都千代田区で30代の男二人が国家転覆の罪で逮捕されました。』
物騒だなと思いながら、僕は同居している親友の一人とそのニュースを見ていた。
午前10頃であった。
『それでは、現場からの中継です。』
テレビの画面が切り替わり、僕たちは唖然とした。
そこに写っていたのは、同じく同居している親友の二人だったのだ。
そして、
「はぁぁぁ!?なんであいつらが!?」
僕は思わず叫んでいた。あまりの衝撃に。彼らの普段の様子を知る人なら誰だってそうなるだろう。
一人は荒れてるところがあるが、自分の意思をしっかりもっている、よく分からんとこでキレるから何考えてるかわからないこともあるが、もう一人は優しく穏やかでキレなければいい奴で、正義の塊みたいな二人だ。名前を荒れてる方が片道 あいまで、優しい方が大山 楓という。まあそれで、そんなやつらが、そんなことするとは到底思えないのだ。
「はっ君落ち着いて、とりあえず、警察署に行ってみて、会えるかやってみない?」
落ち着いて、僕にそう言ったのは、一緒に同居してる親友四人うちの一人、小口 羽野湅という。
彼女は僕の元同僚で、色々ありそのときの流れで、今は一緒に住んでいる。そして、仕事の時に何度助けられたことか、今でも助けられたり怒られたりする。ホント頼りになるやつだ。僕はその頼もしさから、はや姉さんと呼んでいる。心から信頼できる人達の内の一人なのだ。
まあ、何がともあれ冷静になれば、あいつらが起こした罪が、国家転覆罪という罪以外は驚くことはない。あいつらが酒におぼれて何回警察に呼ばれたことか。。。
まあ、なにがともあれ、あいつらなら大丈夫だろう。
「え~、はや姉が一人で行ってよ~。僕めんどくさい!!」
落ち着いたら眠くなってきた。よし、昼寝するか。にしても、あいつらが逮捕されるとはな~
「ちょっと!?親友逮捕されてんの!それに、この平穏な暮らしを好む人たちなのに、国家転覆なんてありえないでしょ?!」
「えー?しらね~」
「ちょっと!?親友に何かあったら、一番キレ散らかすのあんたでしょ?」
「えー?誰が逮捕されたって、あいつらだよ?あいつらなら大丈夫さ」
「ほんとにもぅ、あんたがキレて一番迷惑こうむるの私なんだけど?」
(なだめたり、仲介者したり、通訳するから)はや姉は、前起きたことを思い出していた。
「まあ、冤罪だろうし大丈夫さ」
という事で、逃げるような感じで僕は寝室に戻り優雅な昼寝に付いた。
はずだったのに、、、、、
「ねぇ?この人たち誰?」
「警察」
「なんで、僕の周りを囲ってるの?」
「あんたを逮捕するらしいから」
「僕が逮捕されるのに、なんでそんな平然としてんの?」
「はっ君の親友たちが強いなら、はっ君も強いでしょ?」
「まあね!でもめんどくさいの!」
「じゃ、バイバイ」
「ちょっと話聞いてる?、てか、めっちゃあっさりしてる、、、」
僕の目が覚めた時、目を開けたら、僕の周りを黒いスーツを着た男たちが囲っていた。手には警視庁と書いてある段ボールを持っている。
「えーー、マジで逮捕されんのーーー!???」
えっと、とりあえず、マジで逮捕されて車に乗せられた。
誰もいなくなった部屋の片隅で一人、悲しそうにつぶやく女性がいた。
「はっ君、ごめんね。」
時は、はっ君が起きる数十分前。
家のチャイムが鳴った。
でてみると、黒いスーツの男が11人程度玄関の前にいた。
「すみません、警察の者です。少し上がらせてもらいますね。」
はや姉さんはすこしも動揺せず堂々としていた。何もしていないと自信があるのだ。
そして、場所はリビングに変わり。
「どうも、お久しぶりです。小口さん、あの時以来ですね。私は今は昇格して、森山 十助警視総監の直轄組織。『警視庁上層部特別警備局公安課』に配属されました。すこし、江中さんに用がございまして、とある事情で、逮捕させてもらうので、どうが、邪魔はしないでください。」
「わかったわ。森山団長にはお世話になったもの、また何か大変なことがおきたのね。でも、貴方は所属とか、任務とか、そういうことは、言って大丈夫なの?」
「はい。許可されております。あと、小口さんなので、大丈夫かと」
(任務の邪魔をされる方が、大変だしね~。普通のグレーのTシャツを着て上から茶色っぽいパーカーを着て、グレーのズボンはいて『ザ・普通の女子大生の私服』みたいな見た目してんのに、鬼つえーもん。そこら辺の普通の警察官には負けないくらい、、、あー恐ろし)
「久しぶりだな。はっ君よ。」
僕が連れてこられたのは、警視庁にある警視総監の部屋だった。
僕は手錠をはずされ部屋のソファーに座らせられていた。
正面には森山警視総監が座っている。警視総監は、警視総監らしく、普通の警察の制服を着ていて、キリッとしている。
部屋には、僕と警視総監のほかに、僕を連れてきたスーツの人が一人僕のうしりに直立している。あと、総監の後ろに黒スーツが一人直立している。
「久しぶりですねー。森山郡長」
不機嫌そうに僕はそう言った。
逮捕されて、不機嫌なのだ。実質的に逮捕されたわけではないが、名目上逮捕されてるのである。はっ君はプライドというものがあるので、名目上だけでも嫌なのだ
「おいおい、『元』だよ」
それに比べて森山警視総監は、穏やかに言った。
「あ、今は警視総監か、それで、いったい何の用なんですか?」
「そうだったな。おい、席を外してくれ。」
僕を連れてきた男に森山警視総監は言った。
そして、扉が閉まるのを確認して、後ろにいた部下にカーテンをしめさせてから、外に情報が漏れないようにしたあとに、話を続けた。
「それで、だ、今起きている世界大戦を知ってるか?」
もちろん知ってるよなという感じではっ君に問いかけた。
「ええ、もちろん。しっていますよ?」
当たり前という感じではっ君は答えた。
「さすがだな。では、テレビでは報道されてないし、ネットをどんなに探してもでてこないのはどうしてだと思う?」
「さあ、わかりませんね」
「嘘つくなよ。検討ぐらいとうについてるのだろ?自分に自信を持て」
森山警視総監の発言は、はっ君が『下手なこと言ったり、したりして、恥をかくのを恐れている』と見抜いての発言だった。
多分正解してるから言ってみろと言うことだった。
「・・・」
「混乱を避けるためですか?」
正解できて落ち着いたはっ君であった。
「やっぱり、わかってるじゃないか。」
(逆にこんなの外さないよな、)
森山警視総監は、ふとそうおもった。
そして、こう続けた。
「そうだ、今回の戦いは世界規模、我らが日本にも被害が及ぶかもしれん。何かあった時の避難訓練は呼びかけているが、この現状を言えば大混乱が起きるのは必然だろう。そしたら、更に被害がひどくなる。ここまで言えばわかるな?」
「うーん、そうなることを避けるために、僕を呼んだんですか?」
そうであってないでほしいという願いを込めてはっ君は聞いた。
「ああ、きみには、、」
「マジかよ!あってたのかよ!めんどくさ!」
はっ君はめんどそうにそう叫んだ。
「おい、話を聞け!おい!聞けってば!おい!こっちには楓君達という人質がいるんだぞ!!」
話をきかないはっ君に少しイラついた感じで行った。
その途端、はっ君の目つきが変わった。
殺意溢れる、その目つきに。
そして、目の前にあった机を蹴り、言った。
「おい、あいつらがなにをした?どーせ、『俺』を操るための冤罪なんだろ?さっさとあいつらを解放しろ」
目上の人に対する礼儀など忘れて、怒りに任せてそう言い放った。
そこに理性はない。
「前と同じ目だな。」
森山警視総監は冷静にそう言い放った
「ーーっ」
この一言で、はっ君は我に返った、冷静になった。
「では、話を続けよう」
続くー