ドラ探の貴族設定について
───爵位と武官階級。
本編で触れていませんが、本作では爵位によって武官の階級の幅が決まっています。
(触れたいのですが……ワドが爵位を気にしないので本編で触れられず、閑話だとそのキャラの掘り下げに文字数使うので中々難しくて……)
本作の世界の爵位では、男爵位は准将どまりとなっています。
子爵位から少将となりますが、子爵位に領地はありません。
(なぜ、子爵位に領地が与えられない世界観設定なのかは、後述で触れています)
将軍という呼称は、少将以上を指しています。
また、土地持ち貴族は伯爵位以上となっていて、伯爵から自分の兵を持てるようになります。
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───子爵位が領地を持たなくなった背景。
元々は子爵も領地を持つ文化でしたが、国によって中央集権と地方分権の二極化が進みます。
中央集権に寄っていった国は、可能な限り中央への貢献が求められ、子爵位以下は中央に奉仕する事で与えられる機会が増えました。その為、全体の比率として土地を持たない子爵が増えていった背景があります。
一方、地方分権に寄っていった国は、地方領主同士の小競り合いが増えました。その権力闘争の過程で、大領地の伯爵位が力を持つようになります。その流れを危惧した中央からは、争いによって新たな領地を手に入れても、子爵以下には代理統治以下の権限しか与えられず、雇われ領主のような立場に追いやられていきます。
国によって経緯は異なりますが、実質的に領地を持たない爵位という扱いが浸透していき、次第に世の中の慣例のようになりました。
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───補足。
本編で、やたらと野心の強い男爵キャラが複数出てきますが、上記のような背景が絡んでいます。
本作においての男爵や準男爵はかなり立場が弱く、出世に飢えている実情となっております。




