144話 将来の危惧
謁見の間で、テオらが家名を与えられた後。
「いや、素晴らしい功績です。若くしてこれほどの功績を上げられる人材が、今なお一介の村に埋もれていたとは」
「〝神託の救世主〟が我が国から出たということも、実に喜ばしいこと。我が国に生まれてきてくださったこと、感謝の念に絶えませぬ」
「い、いえ、そんな」
王が退席した今、貴族たちはホールへと移って歓談していた。
そんな中、褒め殺しにされているテオ。貴族の当主らがこぞって集まり、必要以上に持ち上げようとしてくるのだ。
(僕たちを自分の家に取り込むため、なんだろうけど)
テナイアから忠告されていたのだ。
貴族は常に、有用な人材を求めている。王国から救世主と認められたテオらを自分の家に取り込めば、彼の功績もその貴族家のものとなるらしい。
『悪しき企てのためにやっているとは限りませんが、下手に話に乗らないよう、十分にお気をつけください』
と、困った顔で言っていた。
(たしかに、妙な感情の人は多いけど)
テオは失礼のないように気を付けつつも、話をなんとか流し続けていた。
それで、わかったことがある。確かに単純な欲望や打算の感情を滲みださせている貴族らも多いが、中にはかなり切実そうな感情でテオに近づいてくる者もいるのだ。
(自分たちのためだけじゃない。誰かのために権力をつけたい……そんな感情の人も)
だからこそテオは、あまり強く突っぱねることもできなかった。
困っているなら、助けたい。それでどうにも流されてしまいそうになる。
――おいテオ、油断してんじゃねーぞ。ディロンさんとテナイアさんから忠告されたろ。
頭の中で、マナヤが警告してきた。目の前の貴族たちに対し、不信感をあらわにしている。
(そ、そうは言ったって。それならマナヤが替わってくれればいいじゃない)
――俺が出れるかよ。ただでさえ、誰彼かまわず『殺しのビジョン』が見えるってのに。
だからこそマナヤは、王宮についてから一度も表に出てきていない。
騎士らと同じだ。特に王国直属騎士団は、犯罪者の断罪も職務の一つとして行っている者が多い。ゆえに彼らも殺意を簡単に表に出すことがあるため、こういう歓談の場では隔離されているのだ。
ディロンとテナイアもそうだ。
騎士団長や王国直属騎士団上層部と共に、大半が別の部屋で会食をしているらしい。テオらがいるこの会場には、護衛の騎士が二名ほど入口を張っているだけだ。
「――どうですテオ殿、いずれうちの娘たちにも会っては戴けませんかな」
「え……」
来た。
貴族の一人が言い出してきた提案に、テオは体をこわばらせる。
忠告は受けていた。貴族がこうやって自分たちを取り込むため、婚姻の話をちらつかせてくると。
「うちの四女はちょうど年頃でしてな。どうです、良い縁談になりそうですが」
「抜け駆けは困りますな。それならば、我が家の五女とて――」
「あ、あの、大変申し訳ありませんが」
縁談の押し売りが始まりそうになり、慌ててテオは遮る。
「こ、光栄なことですが。僕――私はすでに、シャラを娶っておりますので……」
「なに、それならば貴族の位を取得すればよろしい。我々貴族は重婚も認められておりますゆえ」
「え?」
思わずテオは反応してしまった。
貴族たちが、獲物を見つけた猛禽類かのような目になる。
「なるほど。英雄殿はそちらの方に興味がおありでしたか」
「それであれば、貴族籍の申請をしてはいかがですかな。我々も推薦いたしましょう」
「なに、英雄殿の功績ならば容易に許可が下りるでしょう」
まずい状況だ。
しかしテオは、興味を隠せなかった。その釣り針に見事に引っかかりにいってしまう。
(貴族なら重婚ができる……なら)
希望が見えてきた。マナヤが、彼なりの幸せを見つけられる方法。
なぜ、テナイアたちはこのことを教えてくれなかったのだろう。
――おいテオ、お前なんのつもりだ。
(だ、だって)
むすっとしたようなマナヤの思念が伝わってくる。
しかしテオも負けじと食い下がった。
(マナヤも、アシュリーさんと結婚できるようになるってことだよ)
――だからよ、俺は何もあいつと結婚することが幸せってわけじゃねえんだって。あいつが居てくれりゃ、それでいいんだ。
(でも。アシュリーさんの気持ちは?)
――あ?
一瞬動揺するマナヤ。
ここぞとばかりにテオは畳みかけた。
(アシュリーさんの方は、結婚したがるかもしれないでしょう。マナヤだけの判断で考えていいの?)
――ん、ンなこと言ったって……
(マナヤだって気にしてたじゃない。自分のせいで、アシュリーさんが結婚する機会を奪ってしまっているかもしれないって)
――んなッ! てめっ、見てきたみたいに言いやがって!
怒りを示してくるも、テオにはすぐわかった。
これはポーズだ。アシュリーに対する落ち度の感情を、マナヤはいまだ捨てきることができていない。
「それならば、恥じることはありませんぞ。貴族ともなれば、複数の妻をめとることは難しくない」
「そ、そうなんですね」
――お、おいだからテオ!
興味を隠し切れないテオを、マナヤが諫めようとする。
が、その直後。
「ではやはり、うちの四女も一緒にいかがです。なに、貴族ならば最低五人は妻が必要ですからな」
「――え?」
別の貴族の言葉に仰天したテオ。
「さ、最低五人!? ちょ、ちょっと待ってください、二人もいれば十分です!」
しかし貴族らは眉を顰める。
「何をおっしゃいます。五人というのはむしろ、貴族の義務ですぞ」
「さよう。世継ぎは多く作らねばなりませんからな」
「むしろ多くの妻を娶らねば追いつきません。我が家も、子は十八人おりますゆえ」
テオは開いた口がふさがらなくなった。
――そら見たことか! 言っとくがテオ、俺はアシュリー以外はいらねえからな!?
(ぼ、僕だってシャラ以外はいらないよ!)
テオも慌てきってマナヤに賛同する。『最低五人』とは完全に計算外だった。
マナヤとアシュリーのためにさえなればそれで良かったのだ。貴族となった際にそれが『義務』となるのであれば、受ける理由はなくなる。
このことをテナイアが黙っていた……というより、おそらくは『言いにくかった』理由がなんとなくわかってしまった。
「や、やはり遠慮しておきます。五人はその、多すぎるので」
「何を言います。恥じることはないと先も申し上げましたぞ」
が、それでもなお食い下がってくる貴族たち。
なにか、言い訳できないか。
テオは周囲を見回し、そしてシャラが貴族女性らに集われて畏縮してしまっているところを目にする。
「お、おそれながら、妻が困っているようですので。し、失礼します」
そさくさと、その場を逃げる形でシャラのもとへと向かった。
◆◆◆
「お久しぶりでございます、隊長」
その頃、騎士団員の会場。
ディロンは、二人の人物へと挨拶しにいっていた。まず女性の方へと歩み寄り、片手を胸に当て恭しく頭を垂れる。
「ディロンか。なんとか無事にやっているようだな」
灰色になりつつある長い黒髪を持つ妙齢の女性。
ダナ・アクセルロッド。王国直属騎士団、黒魔導師隊の隊長。つまりはディロンの上司だ。また、ディロンに『魔法の同時発動』などを教えた師でもある。
彼女は、年甲斐もなく底抜けに明るい笑みを見せた。
「おひさしゅうございます、隊長」
「ああ、テナイアさん。随分とご活躍しているようですね、何よりです」
一方のテナイアはもう一人の方、白魔導師隊の隊長へと頭を垂れていた。
赤い短髪を後頭部で小さく束ねている男性、ハイム・クランストン。歳はダナ黒魔導師隊長よりも少し下ほどか。
「しかし、たまげたぞディロン」
ダナ黒魔導師隊長は、ディロンの肩をバンバンと叩きながら笑う。
「お前がまさか、特殊求刑措置を通すとはな。最初にあの書を見た時は気が狂ったかと思ったではないか」
「申し訳ありません隊長。あの時は、何としてでもテオとマナヤを保護せざるを得ない、と判断いたしました」
ディロンは表情を変えぬまま首を垂れる。
ダナ黒魔導師隊長は、豪快な笑い顔がら柔らかい微笑へと変わる。
「まあ、可愛い弟子が決めたことだから反対しやしないさ。それにディロン、結局お前の判断は功を奏したようだしな」
同じくハイム白魔導師隊隊長もダナの隣に並び、入口の扉を見つめた。
その先に続いているであろう、貴族らの会場の方を。
「あの若さで、既に召喚師を先導できるだけの知識と度量がある。期待の若人出現に、先行きが明るくなります」
聞く者全員を落ち着かせるような声。
白魔導師隊長ハイムと話していると、荒んだ心が落ち着くような気分になる。ディロンは首を垂れながらも口元に小さく弧をかいた。
そこへ、思い出したようにハイムがディロンの方へと向き直る。
「そういえば、ディロン殿。テナイアさんと共に、『共鳴』に目覚めたとか」
「はい。ただ、能動的に使用することはまだできませんが」
情けない思いを隠し切れず、苦く答えるディロン。
海辺の開拓村付近にある森で、ディロンとテナイアは『共鳴』に覚醒した。真に心が通じ合った二人の人間が発動できるとされる、もはや伝説に近い力だ。
王宮の文献にも、過去に数え切れるほどしか使い手が確認されていない。
が、あの時だけだった。
以後ディロンとテナイアは、何度ためしても共鳴の力を再現することができていなかった。資料も少ないだけに、取っ掛かりすらつかめない。
「過去の文献を見ても、自在に『共鳴』を発現するには時間がかかったと記載されておりました。そう焦ることもないでしょう」
そう言って、ニコリと柔らかく微笑んだハイム白魔導師隊長。不思議と、ディロンの焦りが薄れていく。
ダナ黒魔導師隊長もグラスを掲げて笑った。
「そうだぞ、お前たちがいきなり共鳴を使いこなせるようであれば、私は隊長職をお前たちに譲って引退しなけりゃならんじゃないか」
「ふふふ、そうですねダナ殿。私は現時点でも既に、テナイアさんに隊長職を譲っても良いと考えておりますが」
そんなダナとハイムの言い様に、さすがのディロンも慌てる。
「御冗談を。我々ではまだ、お二人の後継は務まりません。テオらの件もあります」
「そう自分を卑下するものではないぞ、ディロン。……だがまあ、そうだな。あの子達を守る役目は、まだ必要だ」
そう答え、小さく微笑むダナ。
しかし直後、彼女の表情が引き締まった。
突如目つきが鋭くなったかと思えば、強大な威圧感を放ち始める。空気が重くなった。急に、殺意を放ち始めたのだ。
(……真面目な話が来るということか)
ディロンはすぐに察する。『流血の純潔』を失くした者が、深刻な話を始める際によくなる状態だ。
ダナ黒魔導師隊長は、くいっと顎でホールの隅を指した。ディロンとテナイアは小さく頷き、ダナの後を追って人気の少ない隅へと移動する。ハイム白魔導師隊長も神妙な顔でそれに続いた。
「――時に、ディロン」
全員が辿り着くと、ダナは声量を落とし、そっと問いかけてくる。
「スレシス村近郊にあった召喚師解放同盟の旧拠点。調査隊の報告を聞いてるかい?」
「新たな報告が届いたのですか」
テナイアとも目くばせし、二人して表情を引き締める。
「まさか、あの『黒い神殿』の古代文字。解読に成功したのですか?」
テナイアも声を落としながら、ダナへとそう問いかけた。
黒い神殿の、あの黒い壁面。そこには、辛うじて古代文字として読み取れる箇所が紫色に浮かび上がっていた。
ダナは首を縦に振る。
「ある程度はね。その報告によると、あの古代文字は『核』の力を操るための手順を記してあるらしい」
「手順、ですか」
ディロンは思い出した。
召喚師解放同盟が使っていた、あの『核』という黒い結晶。テオとマナヤからの話を総合すると、召喚師解放同盟はその『核』を二つの用途で使っているらしい。
一つは、瘴気を集めて人工的にモンスターを作り出すこと。
そしてもう一つは、召喚師に瘴気のバリアを纏わせ、剣士顔負けの身体能力を得ることだ。
「そう。大まかにはディロン、お前が推理した通りだ」
ダナはそう前置きし、少し身を屈めつつもディロンとテナイアへ向かって上体を近づけた。
「ヴァスケスが言っていたという『祭壇』と思しきものも確認した。そこに、魔道具にも使われる回路に似た痕跡が見つかったそうだ」
「回路の痕跡ですか」
ダナは一層殺気を漲らせながら、頷く。
「ああ。その構造を解析した結果、大まかなエネルギーの流れが掴めたそうだ」
「エネルギーの流れ、と言いますと?」
「あの神殿は、二つのエネルギーを入力・合成し、別のエネルギー四種を出力するためのものであるらしい」
「四種?」
ディロンは、テナイアやハイム白魔導師隊長と顔を見合わせた。
促すようにダナへと視線を戻すと、重苦しい雰囲気で再び語り始める。
「まず、入力される二種のエネルギーだが。供給元は、神殿の黒い壁面が一つ。そしてもう一つは、神殿中央にあった祭壇の上からだ」
「祭壇。では、やはり」
ディロンはかつて、スレシス村で召喚師解放同盟と戦った際の事を思い出す。
ジェルクと呼ばれる男が、とんでもない瘴気を身に包み、召喚師とは思えぬ凄まじい身体能力を発揮した時。ヴァスケスが『祭壇』という言葉や、『核の力を抑えろ』などと言っていた。
ダナも小さく頷いて応じた。
「古代文字によれば、祭壇は、連中が『核』と呼んでいるものからエネルギーを引き出すためのものだ。ディロン、お前が言っていた通り、祭壇に安置することでそのエネルギーを行使するのだという」
「しかし隊長、先ほどは『壁面からもエネルギーを取り出している』と」
「そうだ。だが今現在、神殿の壁面に何らかのエネルギーが蓄えられている痕跡はなかった。と、なれば」
ずうっとダナが目を細め、淡々と言葉を紡ぎ続ける。
「召喚師解放同盟は、黒い神殿の壁面にあったエネルギーを全て吸い尽くした。そして、生み出された別の四種類のエネルギーを『核』に溜め込んでいる。そういうことだろうね」
「なるほど」
ハイム白魔導師隊長が、顎に手を当て考え込む。
「なぜ召喚師解放同盟が、急にあの拠点を放棄したのか。気になってはいましたが、『神殿』のエネルギーが枯渇したからだったのですね」
「そうだね。古代文字の解読の結果、神殿は『四つ』あるらしい。それらの神殿それぞれから順番にエネルギーを引き出すつもりだろう」
ダナは危険そうに目を光らせる。
「お、お待ちくださいダナ様」
が、そこへテナイアが慌てるように口を挟んだ。
「溜め込む、とおっしゃいましたが。祭壇はエネルギーを『核』から『引き出す』ものである、ともおっしゃっておられたはず」
「そう、そこなんだよ」
ダナは、狼狽えることも無く視線を移した。
「あの祭壇は、まず『核』からエネルギーを神殿へと移す。その後、神殿内部に溜まっていたエネルギーと合成し、先ほど言った通り『四種類』の新たなエネルギーを作り出して――」
「――それを、また『核』に戻す、と」
ディロンがその言葉を引き継ぎ、ダナも頷く。
つまり神殿は、『核』からあえてエネルギーを取り出した挙句、再び『核』に戻す、などというプロセスをわざわざ踏んでいることになる。それも、四種類ものエネルギーを。
「そこで、ディロン。件のマナヤの証言が役に立つ」
ダナはディロンへ、そしてテナイアにも目くばせした。
「マナヤはトルーマンを倒した時、言っていたそうだね。『核』は召喚師解放同盟の遺体と、そしてマナヤ自身の召喚獣から、何かを吸い取っていたようだったと」
「はい。マナヤは、それが『死人の魂』ではないかと推測していました」
ディロンはこめかみから冷や汗が流れるのを感じた。
ダナも同じだ。
「その推測は、正しいのかもしれないね。召喚師解放同盟が村々を襲い、人を殺しているのは、ただ召喚師以外を殺したいがためだけじゃない」
「『核』に、人の魂を吸わせる。そのために、モンスターをけしかけて村人らを殺させていると」
それが、入力される『二つのエネルギー』の片方ということだ。
一つ目が、神殿の壁面。
そして二つ目が、『殺した人間の魂』。
ディロンの髪も、殺気にゆらめきはじめる。
(『核』を使って、自分勝手な欲望をかなえようというのか。そのために、多くの人の命を奪ってまで)
はらわたが煮えたぎり始める。
ダナ黒魔導師隊長も同じようで、ディロンと目を合わせながらよりいっそう殺気を強めていた。
「――『四種類』、というのが気になります」
と、突然ハイム白魔導師隊長が口を挟んだ。
見れば、彼は穏やかな表情で腕組みしている。ダナが少し落ち着きを取り戻し、目を細めた。
「『核』に戻されている四種類のエネルギーのことだね」
「はい。一種類のエネルギーが、一つの能力を発現するのだとすれば」
「そう。つまり、『核』にも四つもの役割があるということだ。だが現在のところ、召喚師解放同盟はそのうちの『二つ』までしか使っていない」
「モンスターの人工生成。そして、あの黒い力を纏う形態、ですね」
阿吽の呼吸で確認するハイム。
ディロンもようやく事態が呑み込めてきた。
「ダナ隊長。つまり、召喚師解放同盟は、『核』の力をあと二つ隠していると」
今までの二つの能力だけでも、厄介だったのだ。
さらにこれからも、まだ何かをしてくる可能性がある。テナイアも口元に手を当て、息を呑んでいた。
「――さらに恐ろしいのは、ここからでね」
ダナはそう言って、なおも眉間にしわを寄せた。
ディロンも似たような表情になる中、彼女は重々しく語り始める。
「生成された四種類のエネルギー。回路の状況から、そのうち『モンスターを生成する』『対象の身体能力を高める』の二つは確認できた。だが、残り二つのうちの一つは、やたら巨大なんだそうだ」
「巨大?」
「回路が大きく、複雑すぎるらしい。エネルギーの大半がそこへと流れ込んでいるらしく、恐らくはそれこそが神殿の『真の機能』だそうだ。残り三種のエネルギーは、残りかすみたいなもんさ」
ディロンはテナイアと顔を見合わせた。
ハイム白魔導師隊長が、皆の懸念を代表するようにゆっくりと口を開く。
「召喚師解放同盟が隠している残り二つのうち、もう一つこそが『本命』であるということですね。それも、これまでとは比べ物にならない規模の」
「ああ。連中、とんでもない切り札を未だ隠しているよ」
ダナの瞳に、先ほどを上回るほどの殺気が宿った。




